どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

あの日僕へ3(予告編)と~夢幻の世界へ御招待~

寒くて長い冬が...
ようやく終わりを迎える頃...

菜の花の香りが...

風にのせて僕の鼻先をくすぐってきた...

思わず大きなくしゃみをして...

春の夕映にできた僕の長い影を見たとき...

幼かったあの頃をふと思い出す...






~思いつきおまけ短編集~
「夢幻の世界へ御招待」

(第一話)






僕の名は「田中幸彦」40歳

妻、子供2人

万年ヒラの商社サラリーマンだ...





毎日毎日忙しくて....

時間の流れを忘れて生きていると...

夢や目標を持ち...
未来へ向かって足早に歩いている足を...
なんとなく辞めたくなる時がある...


逃げられない社会で...

重い責任をいくつも背負い...

必死に這いつくばって生きていくことが...

本当に僕の幸せなんだろうか...



僕の子供の頃の夢は...

野球選手だった...

だけどそんな夢も叶うはずもなく...

見積書と報告書がたくさん詰まった安物のカバンを片手に...

硬いコンクリートで舗装された歩道を走って...

得意先のオフィスビルへと向かい...

ひたすら赤の他人に頭を下げる毎日が続いてく...




(田中の心の叫び)

ちっ!馬鹿野郎が....!

それぐらいわかってんだよ...!

この頭でっかちのハゲ!!

まったくよ...!

こいつの嫁の顔がどんなのか...
一度拝んでみたいもんだぜ...!



僕はまた...

深々とお辞儀をして...

ロビーの入り口を出る...

そしてまた...

次の得意先のオフィスビルへと向かって走ってく...


もう...
嫌だ...こんな人生...

疲れた...
何もかも忘れて何処か遠くへ逃げたいよ...

とうとう情けない弱味を口走ってしまった僕...



その時だった...


合同庁舎の駐車場に咲いている...
満開の桜が...

風に乗せてハラハラと舞い散り...

僕はまるで...
映画のワンシーンのような桜吹雪に包まれた...


あぁ...
綺麗だなぁ...

もう桜が散り頃の季節になっていたのか...


僕は走っている足を止め...
ゆっくりと目を閉じた...


すると...




あれ...?

ここは...

僕が再び目をあけた時....


目の前に広がるのは...

どこまでも広く続いてくだんだん畑に...

深々と緑溢れる山々...

一本の細い田んぼのあぜ道の真ん中に立っている僕は...

生まれ育った故郷にいたんだ...


あ!僕の体が...!!


学生服に身をまとい...
頭には学生帽...

肩掛けカバンを下げている...


ど...

どうなってんだ...!?

中学生に戻ってるじゃないか!!




田中く~~~ん!!
待ってよ~~~~!!



え....?


誰か女子中学生が僕の方へと駆けつけてくる...



ハァハァ...
田中くん、一緒に帰ろう!



え....誰だよ...

って!・・・おいっ!!

お前・・・!
確か2年の時同じクラスだった...
「深沢ゆきえ」じゃねえかよっ!!



深沢
「そ~だよ?
私、深沢ゆきえだよ、今さら何言ってんの?田中くんったら変なの!」



田中
「お....お前....
確か山中と結婚したはずなのに....
何で....」



深沢
「山中くん?
やだー!なんで私が山中くんと結婚しなきゃならないのよ!?
私...山中くんなんて...大っ嫌い!!」



田中
「何いってんだよ...
山中に泣きつく程に惚れてたくせによ...!
あいつん家は親父が大手企業の上役部だから玉の輿でウハウハだったじゃねーかよ!!」


深沢
「失礼ね!私、結婚は本当に好きな相手じゃないとしないんだもん!!
お金目当てで結婚なんて、バカみたい!」


田中
「よく、言うぜ...
外車にベンツに海外旅行...
ブランドもんいっぱいちらつかせやがってよ!」


深沢
「もう!田中くんったら~~・・・
さっきから何訳の分からないこと言ってんのよ!」



田中
「お前は金につられた女なんだよ...!」



深沢
「べーだ!そんな意地悪聞かないもーん♪
私は山中くんなんかより...
田中くんの方が理想の旦那さんだも~ん♪」



田中
「あぁっ!?
何言ってんだよっ!!
お前みたいな金づる女と誰が一緒になるかよっ!
バーーーカッ!!」



深沢
「ひ...ひどい...
わ...私...
た...田中くんの事.....好きなのに...
あぁ~・・ん・・あんあんあ~~ん・・・泣!!」



田中
「ば...!バカッ...!!、泣くなよ!こんな所で!」



深沢
「グスン....
じゃあキスして!!キッパリ」



田中
「はぁっ!?キスぅ~!?
バカかよお前はっ!!」



深沢
「う...グスン...
いいもん...また泣いちゃうから...」



田中
「わ...!わかったよもうっ!
キスしてやりゃあ~いいんだろっ!!」



深沢
「うん♪」


田中
「いいか・・・
一度だけだからな・・・」


深沢
「はやく・・・
して・・・」


田中
「じ...じゃあ...
目をつむれ....」



深沢
「うん...」


田中
「よ...よ~し....
じゃあ...いくぞ....」


深沢
「うん...」


田中
(ドキドキドキ・・・)


深沢
「・・・・」


田中
「ぐっ・・・!!」


僕は深沢の肩に手を掛けて・・・
思い切って目をつむった・・・


そして・・・


あ・・・・


あれ・・・・??


僕が再び目を開けると・・・

合同庁舎すぐ横の歩道の真ん中に立っていた・・・



な・・・

何なんだよ・・・

さっきの幻覚は・・・

夢か・・・?


どうやら元の世界に戻ったようだ・・・


足元を見ると...

道道に落ちた桜の花びらが...

風に吹かれてふわりと舞い上がった...



あーーあ・・・

せっかく深沢ゆきえとキスするチャンスだったのによー・・・



足元の桜がサラサラと風に流されてゆく・・・

僕は歩道をゆっくりと歩き出し・・・

小さな声で・・・

一人つぶやいた・・・



バカだなぁ・・・

どうしてあいつを振っちまったんだろう・・・



本当は好きだったんだ・・・

だけど素直になれなくて・・・

あの時...

もし本当の気持ちを打ち明けていたら.・・・








「あら、田中くんじゃない?」




突然後ろから・・・

僕の名前を呼ぶ女性の声が・・・!



え・・・?
って振り返ってみると・・・


黒光りした真っ黒な高級ベンツの窓から顔を出して手を振る女性・・・

その正体は・・・



「田中くんでしょ?久しぶりじゃない!私よ私!」



高級ベンツの窓から手を振っている女性・・・


スタイリストにヘアアレンジを施され・・・

パステルカラーのソフトな仕上がりのナチュラルメイクに・・・

大胆に胸元が見える純白のシルクワンピースでドレスアップしたセレブなマダム・・・


あの深沢ゆきえだった・・・



田中
「なっ・・・!
何処の奥様かと思えばよ・・・

セレブの深沢ゆきえじゃねーか・・・

綺麗にドレスアップなんかしやがって・・・
何の用だ?」




ゆきえ
「あら...いやだ...

久しぶりに会ったのに...
そんな冷たく遇うことないじゃい...

それに私...
今は山中ゆきえよ...
失礼しゃちゃう...」



田中
「ふんっ!
何か御用ですか...
山中グループの御婦人様よ!」



ゆきえ
「ウフフ...
偉そうな口の利き方も相変わらずね...
ところで田中くん...
今何してるの?」



田中
「な・・・何って・・・
見りゃわかるだろ・・・?
仕事だよ!仕事・・・!」



ゆきえ
「また営業回りかしら?
不知火コーポレーションも今は経営不振で大変よね~・・・
あなたの会社、大丈夫なの?ウフフ♪」



田中
「うるせえよっ!
だから今こうやって、必死でオフィスビルを周ってんだろーが!」



ゆきえ
「あら...コワイ顔しちゃて...
ホント昔とちっとも変わらないわね...
営業マンがそんな生意気な態度だと...
いつまで経っても得意先から契約してもらえないわよ?」



田中
「う・・・!!
うっせーよっ!!
余計なお世話だ!!

何不自由なく暮らしているセレブの奥様には関係ねーだろ!」




ゆきえ
「ねえ田中くん...
これから主人が開催する、山中グループ専属会社のパーティーに向かう所なんだけど・・・」




田中
「専属会社のパーティーだぁ~?」



ゆきえ
「よかったら、あなたも来ない...?」



田中
「はぁっ・・・!?」



ゆきえ
「主人と・・・
久しぶりに会ってみたらどうかしら...?」




田中
「さっきも仕事中だって言ったろ!
何をバカなこと・・・!」




ゆきえ
「いいじゃない...
たまには一流シェフの作った世界のグルメ料理食べましょうよ
山中グループの名前出したら、あなたの会社もきっとOKしてくれるはずだわ...」



田中
「バーーーカ!
これだからマダムはわかってないよな!

そんな理由で会社抜けたりしたら信用失っちまうよ...
今が踏ん張り時なんだ!
これまでの努力が台無しになったらどうするんだ...!」



ゆきえ
「雇われのヒラ社員は大変よね~!
田中くんは営業マンなんだもの...
忙しくてパーティーなんかに現を抜かしている暇なんてないわよね...
あ~残念、美味しいシャンパンもあるに!」




田中
「なんだとこのぉっ!!」





運転手
「奥様...
そろそろ急がないとお時間が...」



ゆきえ
「あらごめんなさい...」



プッ♪プーー♪



田中
「早く行けよバーカ!
後ろ車が待ってるぞ!」



ゆきえ
「出してちょうだい」



運転手
「はい、奥様...」




ゆきえ
「じゃあ田中くん、忙しい時にごめんなさいね」




田中
「まったく...
いい迷惑だよ!」




ウィーーーーー・・・ン・・・





ゆきえ
「田中くん...
営業周り頑張ってね!
契約取れるといいわね、さようなら...」




田中
「じゃーな、セレブの奥さん」




ウォォォーー・・・・ン・・・♪




僕は・・・
真っ黒な高級ベンツが出るのを・・・
ただ悔しい思いで眺めていた・・・




これで良かったんだ・・・

これで・・・






一方ベンツの車内では・・・


運転手
「奥様...先ほどの男性との御関係は...」



ゆきえ
「・・・・・・」



運転手
「申し訳ございませぬ奥様...
わたくし大変御無礼を申し上げまして...

差し支えなければと思ったのですが...」




ゆきえ
「あの男はね・・・」




運転手
「あ...
はい...」




ゆきえ
「私の・・・・
初恋の男だったの・・・」




運転手
「は....
さようでございましたか...

ありがとうございます...
わたくしなんぞに心の内を話して頂いて...

ですが心配御無用ですぞ奥様...

旦那様には...御内密にしておきますので....」





ゆきえ
「バカな男よ・・・
私を振ったするから・・・

ちょっと意地悪しちゃった・・・」




運転手
「奥様には旦那様がふさわしいと
わたくしは思いますぞ...」




ゆきえ
「スッキリしたわ!
あの男に・・・
私との格差を見せつけてやったの・・・」




運転手
「同じ男のわたくしならわかります...
あの男性...
奥様を見て...大変悔しい思いをした事でしょうな...」




ゆきえ
「フンッ...
私の勝ちね...」




運転手
「もちろんです...
奥様は山中グループ会長である旦那様の...
御婦人なのですから...」




ゆきえ
「男はやっぱり・・・
経済力よね・・・

いつまで経ってもヒラの雇われ社員では...
主人の足元にも及ばないわ・・・」




運転手
「誠でございます奥様...」




ウォォォーーーーー・・・・ン・・・







そして・・・

ゆきえが乗った高級ベンツが・・・
交差点を右に曲がり見えなくなると・・・



田中
「バーーーカ!!
バーーーカ!!バーーーカ!!
バァァーーーーーーーーーーーーーァァカッ!!
2度と現れんな!!金に目が眩んだ銭ゲバ女が!!
いつか山中に捨てられろっ!!!」


ハァ....ハァ...ハァ....


僕は息を切らしながら・・・
ふと腕時計へと目をやると・・.


やっべっ!!!
もう15時半かよっ!!

早く湧永商事のビルに急がないと!
アポイントの時間に遅れちまう!!

僕は慌てながら...

見積書と報告書がたくさん詰まったカバンを抱え...

再び走り出したのであった...




厳しい現実社会の中で・・・

重い責任をたくさん背負い・・・

僕はこれからも・・・

この街で・・・

忙しい毎日を生きていくだろう・・・



いつかは訪れる・・・
夢幻のような安らぎの世界へと旅立つ日まで・・・













(終わり)






あの日僕へ3(仮)
(予告編)




マー坊
「ねぇ、虎にーちゃん」



虎之助
「んー?どうしたマー坊?」



マー坊
「どうして虎にーちゃんの、おちんちんには毛が生えてるの?」



虎之助
「んん~~・・・
それはだなぁ~~・・・
おちんちんが風邪をひくからかなぁ~?」


マー坊
「じゃあボクのおちんちんには、どうして毛がないの?寒くて風邪ひいちゃうよ~?」


虎之助
「う~ん・・・
マー坊のおちんちんはね、まだ小っちゃいから風邪ひかないんだよ・・・」


マー坊
「どうしておちんちんが小っちゃいと、風邪ひかないの~?」


虎之助
「マー坊のおちんちんは、皮を被ってるでしょ?
あったかいから風邪ひかないんだよ~」


マー坊
「ふ~~~ん・・・
そうなのか~~・・・
皮を被ってると、風邪ひかないんだね!」


虎之助
「大きくなったら、皮を脱ぐだろう?
それで寒くておちんちんが風邪ひきそうになるんだ!」


マー坊
「だから虎にーちゃんのおちんちんには毛が生えてるんだね!」


虎之助
「えっへん!そうなのだ!」


マー坊
「ボクにも早くおちんちんに毛が生えてこないかなぁ~?」


虎之助
「大丈夫だよ!
マー坊も、きっと大きくなったらおちんちんに毛が生えてるからさ!」


マー坊
「ほんとう~?」


虎之助
「本当だよ!」


マー坊
「ボクのおちんちんに毛が生えてたら、虎にーちゃんは1番で見せてあげる!」


虎之助
「にーちゃん1番で見せてくれるの?
楽しみだな~!」


マー坊
「うんっ!!」



僕を「お兄ちゃん」と呼んでくれたのは...

ケン坊の8つ歳下の弟「将弘」(まさひろ)

通称「マー坊」だった...

ケン坊とマー坊は

僕のお向かいに家があるんだけど...

親父さんが出稼ぎ労働者のため、家には殆ど居なかったので...

幼い頃から僕の家に住んでいたのです...

なのでマー坊は本当の弟のように可愛がっていました...

マー坊も、僕を「虎にーちゃん」と呼び、とても懐いてくれたので...

マー坊の前ではいつもお兄ちゃんぶって、弱い所や泣いている姿はなるべく見せないようにしていました...

そんなマー坊を肩車した時の思い出を...

ちょっぴり思い出してみました...


「お兄ちゃんと肩車」
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誕生日シリーズ第4弾!!2年振りに発信!

ふんどし坊主の山あり谷あり七転八倒

・・・を御覧の皆様こんばんは!


今・・・

日本中・・・
いや・・・

世界中を地獄に貶めようとしている

「新型コロナウィルス(COVID-19)」


ブログ御覧になられている皆さんは大丈夫でしょうか・・・?

一月前までは・・・

私自身も・・・まぁ大丈夫だろう・・・

時間が解決してくれる・・・

と・・・ 

見えないウィルスを甘く見過ぎていました・・・


しかし・・・

大好きなドリフターズのメンバー

コント界の巨匠
志村けんさんがお亡くなりになりました・・・

コロナウィルス陽性反応から・・・
その期間はわずか10日足らず・・・

志村けんさんは、滋養強壮剤の「キヨーレオピン」の愛飲者だったのは、以前から知っていましたし・・・

近年ではタバコも辞め、お酒の量も減らし
健康には気をつけていたはずなのに・・・

70歳という・・・
まだまだ活躍出来たはずの年齢でしたが・・・

静かに極楽浄土へと旅立ってしまいました・・・

残念な思いが募るばかりです・・・


この速報に、多くの方が悲しみ・・・

志村さんの御冥福を祈る間にも・・・

ウィルスの感染は容赦なく広がり続け・・・

悲しむ余裕すら与えられない程の速さで今なお感染者は増え続けています。

問題はウィルスだけではありません・・・

東京オリンピックが来年に延期・・・

飲食店や夜のお店は続々廃業・・・

学校は休校期間が延長・・・

マスクが店舗から消えて買えない状況・・・

緊急事態宣言が出ても出社しなければならない方たち・・・

医療機関はいっぱいで検査も受けられず・・・



まさか・・・
2020年が・・・
こんな年になるなんて・・・
思わなかった・・・


来週、再来週と感染者はもっともっと増え続けます

日本はこれからどうなってしまうのでしょうか・・・

終わりが見えない恐怖と不安・・・

私もいつ感染するかわかりません・・・

敵は見えないウィルス・・・

防ぎようがない・・・

今の私に出来ることといえば・・・

やはりブログを書く事しか出来ません・・・



そこで!!

4月11日

今日は虎之助の誕生日です!!

皆さん御存知でしたか?


誕生日ということは・・・


久しぶりに・・・

あのシリーズを書きます!

いえ!描きます!!

さて・・・

今でも虎之助が忘れられない!!

・・・という、究極の七転び八起きマニアの皆さんに朗報です!!

コロナウィルスで暗くなったあなたを少しでも明るい光を・・・!!!


西郷虎之助の誕生日の感動?シリーズ台4弾!!

製作決定!! 

昨年は平日で時間もとれなく、あからさまな手抜きで終わってしまいましたが・・・

今年は久しぶりにやりますよ!!

さすがに今日中は無理でしたが、只今必死に描いて製作中でございますので・・・

もうしばらくお待ち下さい!!

今回はこれまで以上の出来栄えになるかも!?

2016年に配信された第一弾シリーズのリメイク版イラストや、深山中学相撲部のお馴染み5人のチャルメラーズ軍団等も廻し姿で登場!!

まだ完成がどうなるかは未定ですが、コロナウィルスに負けないよう久しぶりに奮闘しますので、是非皆さん覗いてやって下さい!!

早くて明日か、遅くて来週末になりますので、皆さんもコロナウィルスに負けないよう待っていてね!!


愛媛県立深山中学校入学式
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愛媛県中学相撲大会(団体戦)
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3.11~9th year hope~「空からふってきたものは...」

なんでも知ってるつもりでも...

世の中には知らないことがいっぱいあるんだよ...


(おでんくんのパクり)


2020年 3月 11日


あの東日本大震災から...
今日で9年の時が流れました...


長かったような気がしたけれど...

思い返してみれば速かったような...

来年で10年になるなんて...

時の流れが瞬きする間にどんどん過ぎてゆく...

でもそれはあなたが一生懸命生きたから...

気づかなかった...

幸せな時間を過ごしてきたのかな...


だって...
9年前で時間が止まってしまった人が...
この町にはたくさん居るのだから...


笑ったり、泣いたり、怒ったり

生きているからできるんだ...

今日は大切なあの人と...

暖かい体で触れあえる喜びと幸せを...

一緒に感じたいな...







3.11~9st year hope~

「空からふってきたものは...」(完全版)

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東日本大震災から...

今日で9年目となる...

3月11日の朝を迎えた...

この陸前高田市高田松原で...

遙か遠くまで見渡す限りに続いてゆく砂浜に...

空に向かってグンと伸びてくシルエット...

希望の象徴を表す存在感に...

今日もこの場所へと...

皆がやってくる...

これが...


「奇跡の一本松」



太陽が東の方から顔を出し...

朝日の光が広い水平線を...
キラキラと照らします...


海から砂浜へと吹き抜ける風...

この地を見守る「一本松」の青葉が...
ザワザワと音をたてて揺れている..


まだ冷たい風が...
静けさの中...

松の青葉の揺れる音...
遠くから聞こえる小さな波の音が.... 

広い砂浜を優しく撫でるようにささやいている.....
...




そんな静寂な朝の中...

まだ周囲に誰も居ない早朝の高田松原に...

ある親子2人の姿が見えてきました....




真奈美(まなみ)
「父さぁーーーーーん!
早くーーーーーーーーーー!!
こっちだよーーーーーーーー!!」



猛(たける)
「ハァ・・!ハァ・・!ハァ・・・!
お・・・おぉ~~~・・・い・・・!
ま・・真奈美~~~・・・・・!
は・・・・走るのだけは・・・!
勘弁してくれよ~~~・・・・!!」



真奈美
「もうっ!父さんったら!
ゆうべビールなんか飲んでるからへばっちゃうのよ~~!」




「はぁ~~~~・・・!しんどい・・・!
ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・・
父さん・・・
心臓がパンクしそうだよ・・・!」



真奈美
「父さんが最近太って体重増えたの知ってるんだからね!
年齢も40歳とっくに過ぎてるんだから、いい加減体の事考えておかないと次の健康診断引っかかっちゃうぞ~~!」




「あぁ~~~~!!
さては真奈美~~~~!!!
父さんの健康診断結果通知みたなぁ~~!!」



真奈美
「血圧と尿酸値が高めの肥満型だってさ!
このままだと、生活習慣病になるかもねー!」





「ふんっ!
父さんはまだまだ生活習慣病なんかにならないぞ!
習慣にしているウォーキングだって、しっかり頑張ってるんだからな!」



真奈美
「やだっ!父さん!?
ズボンのお尻が破けてるよ!!」




「え・・・えぇっっ!?
まさかっっ!!」



真奈美
「なぁ~~んてね!!
ウッソぴょ~~~~~ん♪♪」





「このやろ~!(怒笑)
親をからかいやがって~~~!!」



真奈美
「ははぁ~~ん♪
ここまでお~~~いで~~~だ!!」




「こらぁ~~~~!!
逃げるな!!待て~~~~!!」





他愛のない親子の会話...

仲良くじゃれ合う仲の良い父親と娘...


まだ日が登り始めたばかりの広い海辺に...

吹き抜ける風と...
小さな波の音...

2人の楽しげな笑い声が...
遠い砂浜まで届きそう...





陸前高田市高田松原にある

「奇跡の一本松」へ...

朝一番のりでやってきたのは...




本条真奈美(15歳)と...

本条猛(43歳)の...

父親と娘の親子でした...





「さぁ鬼ごっこはもうおしまい!
真奈美、父さんと一緒に並んで...」



真奈美
「はーーい!
・・・お祈りの前に・・・
希望の鐘・鳴らすね・・・」



カラァ・・ン♪
カラァン♪カラカラァン♪カラァ~ン♪


真奈美は...
海風に吹かれながら...
一本松の横にある「希望の鐘」を鳴らすと...

高田松原の砂浜一辺が優しい音色に包まれる...

左右に揺れる金色の鐘が...
朝日に照らされキラキラ眩しい光を放ちながら揺れている...



真奈美と猛は2人並ぶと...

手を合わせ...

そっ...と目をつむった....


真奈美は4月に入学する高校の真新しい制服を着て...

猛は高校の入学式に着ていく為...
新しくオーダーメイドに仕立て上げた紺の背広を紳士に...


9年前の3月11日...

津波で亡くなった...

真奈美の母親であり...

猛の妻...

本条恵子(けいこ)に...

祈りを捧げた...






静まり返る中...

祈りを捧げる2人...

頭上から松の葉が...
風でザワザワ....

砂浜一辺の波が...
ザザァ...ザザァ....

制服と背広が...
風ではためく音...



2人は9年目の想いを祈った

愛する恵子へ...





2011年・3月11日


あの日...

僕たちは...

当たり前の生活をしていた...

よくあるありふれた...
仲の良い夫婦...

真奈美がまだ6歳の頃...

卒園式が終わったら...

4月から晴れてピッカピカの1年生...

恵子は真奈美の卒園式と入学式には...







3月11日の朝



恵子
「真奈ちゃーん!
ごはん食べ終わったら、幼稚園に行く準備してねー」


真奈美
「え~~!
まだテレビ見た~い!」



恵子
「もう幼稚園に行く時間だから、テレビはもうおしまい、ごはん終わったらすぐにお着替えする!
わかった~?」



真奈美
「うぅ~~~~ん・・・
やだぁ~~~~・・・」



恵子
「真奈ちゃ~~・・ん・・・.
もうすぐ1年生でしょ~・・?
学校へ行くようになったら、朝もっと早起きしないといけないんだぞぉ~~?」



真奈美
「えぇ~~~・・・
そんなの真奈やだぁ~~~・・・」



恵子
「えぇ~~~・・・?
じゃあもう1年・・・
幼稚園通わないといけなくなるぞ~~~?
せっかくパパがピンク色の可愛いランドセル買ってくれたのに~~~~?
それでもいいの~~~?」



真奈美
「はぁ~~~い・・・
ママごちそうさま~~~・・・
真奈、お着替えしてくる~~~・・・」




恵子
「は~い、よく食べました~~♪
真奈ちゃんは良い子だね~~~♪
制服と靴下、ハンカチ、もう出してあるから、お着替えGO♪」




真奈美
「は~~~~い!」




「おーーーい!
おーーーい!恵子ー!
ネクタイがうまく締められないんだ...
ちょっと手伝ってくれよーー!」



恵子
「ちょっと!あなた!?
まだ着替え済んでなかったの!?
早く支度しないと、会社遅刻するでしょ!?」




「わかってるよ~~・・・!
でもワイシャツの糊付けが硬くて..
1番上のボタンが止まらないんだ!
これじゃあネクタイが締められないよ~!
恵子早くしてくれー!」



恵子
「もう~!
しょうがないひとね~~~!
ほら、貸してごらん・・・!」 




「はぁ~~~・・・
もう~~~・・・・
頭痛ぇ~~~~・・・
ラクラする~~~・・・」



恵子
「ゆうべビールばかり飲むからよ!」




「なぁ~恵子~・・・
俺の財布と携帯と鞄はーー?」



恵子
「ちゃんと玄関に置いてるわよ~」




「え・・・
えへへへ・・・すまんなぁ~・・・」




恵子
「ちょっ・・・!!
口が超く・さ・い!!!

あなたっ!?
ちゃんと歯磨きしたのっ!?」




「もういいじゃねぇ~かよぉ~~・・・
遅刻しそうなんだからさぁ~~~・・・
通勤中にキスミントガム噛むから大丈夫だって!」



恵子
「あ~~やだやだ!
私、歯も磨かない不潔な夫となんて・・・」





「お・・・
夫となんて・・・?」 



恵子
「ふふ~~・・・ん・・・」




「な・・・なんだよぉ~・・・」




恵子
「いってらっしゃいの・・・

キスしてあげないもんね~~~だ♪」





「お・・・
おいおい~・・・
そりゃあないだろぉ~~・・・・」



恵子
「だぁ~~~~~めっ!
ちゃんと歯を磨いてくれるまで・・・
キスはおあずけ!!

はい!ネクタイ出来上がり!」




「わかったよ!
今から急いで磨いてくるから・・・
ちょっとそこで待っといてくれよな!」



恵子
「髭もしっかり剃っといてね~♪
私ジョリジョリ痛いの嫌だから!」




「お・・・おうっ!
恵子にはかなわんなぁ~~・・・」


ドテドテドテドテドテ・・・













何気ない朝の日常...

寝ぼすけな僕は...

朝が弱くてなかなかベッドから起きられない...

それでも君は...

毎朝ちゃんと僕を起こしに来てくれて...

台所で美味しい朝食を用意してくれたんだ...

真奈美の面倒も任せっきりで...


本当に...

ズボラでダメな夫だった...


だけど僕は...
本当に...

本当に幸せだったよ...

恵子・・・

・・・

僕は君を・・・










恵子
「ほら、あなた...
おサイフ、携帯電話、ハンカチに鞄・・・
大丈夫?忘れ物ないわよね?」




「まだひとつ...
忘れているぞ~~~・・・?」



恵子
「・・・・・・?
・・・何よ・・・
もう持って行く物は全部持ったでしょ?」




「・・・・・・・・・・・・・・・
んーーーーーーーーーーーーー・・・・」



恵子
「んふふふ・・・
もう~・・・
あなたったら~~・・・
しょうがないな~~・・・・・・」











「チュ❤」







真奈美
「あぁ~~~~~~~!!
ママとパパがチューしてる~~~!!」









それが...
君との...


最後のキスになるなんて...



そして...




恵子
「ねぇ...あなた...
今日金曜日だから、お仕事早く終わるんでしょ?」





「おうっ!
新しい企画の案件も目処が立たった事だし...
今日は残業もなく早く帰れるぞ!!」




恵子
「じゃあ...
今晩の夕飯、何がいい?」




「そうだなぁ~・・・
今日は寒いから、恵子の作ったアツアツの...」







「ロールキャベツが食べたいな!」







恵子
「ロールキャベツね!
オッケー!
ちょっと下ごしらえが面倒だけど...
まぁいいわ!任せといて!!」





「多めに作っといてくれよな~~♪」




恵子
「わかってるわよ♪」




「それじゃあ・・・」



恵子
「うん・・・」






「行って来まーーす!」 



恵子
「行ってらっしゃーーい!
気をつけねー!」





・・・・・・





これが....

恵子と交わした...

最後の言葉だった....





9年間・・・

僕と真奈美・・・

2人3脚で生きてきたよ・・・


まだ幼かった真奈美を...
男手1人育てるのは...
想像を絶する苦労だった...


父親と娘という関係は...

言ってみれば男と女...

いくら親子であれど...

性別の違いによって...

絶対に踏み入れる事の出来ない大きな壁があるんだよ...

真奈美が小学校高学年になる頃には...

何度も衝突したし...

母親の役割がどれほど必要か...

身をもって刻まれたよ...


だけど...

今こうして真奈美と一緒に...

君を想い...

祈りを捧げてる...


6歳だった真奈美も...

15歳になり...

4月から高校生だよ...


僕もすっかり43歳...

中年の親父になってしまって...

だけど...

僕と真奈美の中に残っている...

君と過ごした思い出の記憶は...



あの日で止まったままなんだ...



いつも明るくて...

いつも優しくて...

いつも朗らかで...

いつも活発で...

いつもキレイで...

いつも笑っている...

そんな君の姿が...



そんな恵子の姿しか・・・・・












真奈美
「父さん...
泣いてるの・・・?」





「あ・・・
真奈美...
ごめん...
父さん...
恵子の事...
色々思い出しちゃってな・・・」




真奈美
「いいよ・・・
今日ぐらい泣いてもさ...
神様は許してくれるよ...」





「神様かぁ・・・
もし本当に居てくれたら...
父さんは・・・
恵子を天国から連れてきてもらいたいなぁ...」





真奈美
「父さん・・・
海・・・
キレイだね・・・」





「うん・・・
キレイだね・・・
海の光が眩しいな・・・」




真奈美
「こんなにキレイな海なのに...
まっ黒な津波がこの砂浜一辺にあった松の木を押し流してしまうなんて・・・
何だか信じられない・・・」





「7万本もあった松の木を...
この1本だけを残して...」




真奈美
「あれ・・・?
ちょっと父さん!父さん!
あそこ!見てよ!」





「真奈美...
どうしたんだ...?」




真奈美
「ほら!父さん!
一本松のふもと見てよ!」



真奈美が指差す一本松のふもとをへ...
猛が目を伏せるやると...




そこには・・・
小さくてかわいらしい...
新芽の松の木が生えていました...

この松の木は...

誰が植えたのだでしょう...




真奈美
「わぁぁ~~~~~!!
こんなに小さな松の木が生えてるよ~~~!!
かわいい~~~~~!!!」





「またずいぶんと小さな松の木だな・・・
こんなの前は無かったよな気がするけど・・・?」






と・・・

2人が小さな松の木に夢中になっている...
その時でした・・・



パラパラパラ・・・
と何か・・・
雨のような雫が降ってきました・・・




真奈美
「え・・・!?
ちょっと父さん・・・!?
雨降ってきたんだけど・・・!?」



猛 
「わっ・・!わっ・・・!
なんだなんだなんだ~~・・・!!
急に雨が降るなんておかしいぞ~!?」




2人は突然の雨に...
慌てながら空を見上げると・・・



真奈美
「変なの~~・・・
雲なんてほとんど無いのに・・・」





「こんな晴れた日に雨なんて...
考えられないよ...
きっと...
松の木の若葉に付いていた朝露か何かの水滴が...
風に揺られて降ってきたのかもしれないな...」





2人が上から降ってきた...

謎の雫に不思議がっていると・・・

真奈美はある異変に気がついて大声をだした・・・





真奈美
「ちょっと父さーーんっっ!!!」





「な・・・!
何だよ真奈美・・・!!
急に大声出したりしてー!!
父さんびっくりするじゃないかー!!」




真奈美
「この雨みたいな水滴・・・!!

おしっこの匂いがするんだけどっっ!!!」





「おしっこ~・・・?
今の雫がかぁ?
ははは!まさかぁ~~・・♪」


クン...クン...クン...クン...


・・・と

猛も背広の袖を嗅いでみると・・・




「う・・・うわ・・・!
うそだろ・・・!?
これ・・・・!
本当に小便の匂いがする・・・!!」




真奈美
「でしょーーーっ!?
この匂いは間違いなく・・・
おしっこよっっ!!!」




「うっへっ!!
くっさいな~~!!
せっかくオーダーメイドした背広に小便かけられるなんて冗談じゃないぞ!!」



真奈美
「私だってー!!
今日母さんに高校の制服見てもらおうと思って着てきたのにーっ!!
こんなの最悪だよーっ!!」





「鳥の大群とか飛んでなかったよな・・・?」




真奈美
「もうっ!ヤダー!!
父さん!早く帰ろうよー!!
早くクリーニングに出さないと匂いが染みついちゃう!!」





「父さんだって・・・
このオーダーメイドしたスーツ高かったんだぞ!」





真奈美
「私帰るっ!!
父さん早くしてよ!!」




「待てよ真奈美ー!
走るのだけは勘弁してくれー!!」




怒りながら...

奇跡の一本松を後にした真奈美...

それを慌てて追いかける猛...



陸前高田市...
高田松原の空は...

冷たい雪の降っていた...
9年前のあの日とは...

うって変わって良い天気...







恵子...

天国から見ているかい...?

僕と真奈美は...

こんなに元気だよ...

まだまだ真奈美の気苦労が絶えない...
毎日が続きそうだけど...


君の分も...

しっかりと生きていくからね...



いつか真奈美が結婚して...

バージンロードを真奈美と一緒に歩く日が来るまでは...

気が抜けそうにないかな~~・・・








今日は2020年の3月11日


あの東日本大震災から9年目となる日


猛の愛する妻であり...

真奈美の母親の...

本条恵子に祈りを捧げ...

しんみりと思い出に浸っていたはずが...

空から降ってきた「おしっこ」のせいで・・・

ムードが壊れてしまいました・・・


この・・・


空から降ってきた「おしっこ」は・・・


一体誰の仕業なのでしょう・・・


西郷虎之助のブログを見てきたユーザーさんなら・・・


何となくわかる・・・よね・・・?












3・11~9st year hope~
「空から降ってきたものは・・・?」


(終わり)























































恵子へ

僕は今でも君のことを

愛している。








母さんへ

4月から高校へ入学するよ!

カッコイイ彼氏が出来たら紹介するね!


真奈美

5年目のあゆみ。

2020年・2月22日

ブログ開設記念日・特別フォトショット公開


皆さまこんばんは...

お久しぶり
西郷虎之助でございます。

今世間では、新型コロナが流行っておりますが...
皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか...


本日・2月22日

ブログを開設したあの日から...

5年もの時が流れてゆきました。

本当...
早いものですね...
.

歳をかさねると...
四季の移り変わりが早すぎて
古いアルバムのページをめくっているみたい...




虎之助は変わらず...
意地っぱりな泣きベソ坊主でございますが...

日本の男児として生まれた暁として...

真っさらな褌をグッ...!と締めなおし...

山あり谷ありの人生を...
堂々とがに股で歩んで行く覚悟でございますので...

どうかこの先も...
暖かい眼差しで見守って下さい...



いままでも...

そしてこれからも...

ありがとう...

2020年・2月22日

西郷虎之助
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ふんどし坊主の七転び八起き人生

あなたは「西郷虎之助」を・・・

知っていますか・・・?



それは・・・

Yahoo!ブログから始まりました・・・


「ふんどし坊主の七転び八起き人生・中学編」
ウェブサイトより発刊(徳間書房)
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西郷虎之助

桜の花びらが・・・

春風に吹かれ・・・
田畑や川谷に舞い散る頃・・・

愛媛の山奥にある深山町の寺村に・・・

元気な男の子「虎之助」が誕生しました・・・


「虎之助」という名は...


龍雲寺の住職である「龍玄和尚」が名づけました...



西郷家に待望の男の子が生まれ・・

父親の「西郷一(はじめ)」は、たいそう喜んだそうな・・・

先祖代々から農業を営む西郷家の大事な跡継ぎとして、元気でたくましく育つよう願いました・・・



そして...

相撲の盛んな町である「深山町」では...
男の子はみんな強くなるよう相撲の稽古に励みます...
深山っ子の男の子は骨太で丈夫な体になり、都会の子どもには負けない筋力と体力を兼ね備えるのでした。

もちろん...

西郷家の長男として生まれた「虎之助」は...

小学4年生から深山町の相撲道場へ通い...

新鮮な野菜、美味しいお米をたくさん食べ...

厳しい稽古を積み重ねたおかげで...

相撲をとるに相応しい体格に育ちました。


毎年秋祭りに開催される

「深山町・愛宕山奉納相撲大会」

西郷家は祖父「西郷誠」父親「西郷一(はじめ)」

代々「横綱」になった経歴があります...

西郷家の長男であれば...

必ず強い横綱になるであろうと...

熱い期待をされていました...


が・・・・!!

しかし・・・・!!

ある事件がきっかけで...

その熱い期待を裏切る事になるのです....

問題のある事件とは・・・

深山中学校の「入学式」で起こったのでした・・・


西郷家の自慢の跡取り息子「西郷虎之助」

相撲道場で厳しい稽古に励み...
実家で採れた新鮮野菜に丹精込めて作られたお米をたくさん食べ...

大きく逞しい体に育ったあのわんぱくな男の子が・・・

入学式で・・・・

深山中学始まって以来となる史上最大・前代未聞の大きな大失態をしてしまったのだ・・・!!!

あの事件以来・・・

深山中学校の入学式では・・・

式を始める前に・・・

「校長先生」から・・・

ある警告が発せらるようになったのだ・・・

その問題の警告とは・・・



校長先生
「えーー・・・

これから入学式を始める前に・・・・

まず言ってきたい注意事項があります・・・

それは・・・

「今、トイレを我慢している生徒は速やかにトイレに行って下さい・・・」


また・・・
式の途中でどうしてもトイレが我慢出来なくなった時は・・・

恥ずかしがらずに手を挙げて近くの先生に知らせて下さい・・・

絶対に無理してはいけませんよ!


えーーー・・・

あとは・・・

周りの生徒でトイレを我慢している子や・・・
具合が悪そうな子を見かけた場合は速やかに手を挙げて近くの先生に知らせて下さい・・・

よろしくお願い致します・・・


えーー・・・

本日は・・・
誠に晴れやかな入学式でございます・・・

皆さんは今日から中学生としての第一歩を踏み出しました・・・

これから始まる中学校生活・・・・

堂々と胸を張って我が深山中学校の生徒としての誇りを持って突き進みましょう・・・!


ですが・・・

こんなせっかくの晴れ舞台の最中に・・・

嫌な思い出は残したくないでしょう・・・?

失敗してからでは遅いのです・・・

恥ずかしがってはいけませんよ・・・?

何事も勇気を出して行動しましょう・・・!!!


えーーー・・・・

では・・・!

これから入学式に入りたいと思います・・・・」


「新入生一同・・・起立っっ!!!」



・・・僕は・・・

あの日(入学式)の悪夢を・・・・

何十年経った今でも・・・

忘れられず・・・

月に一度は夢の中で泣いている・・・


下腹部が張り裂けるような苦しみ・・・
グイグイと込み上げてきたあの瞬間・・・・
あの流れる感触・・・

そして・・・

みんなからの視線・・・・

何百人の在校生に新入生・・・

綺麗な背広を着た先生たち・・・

PTA会長・・・

深山町の消防署長・・・

深山町の駐在官・・・

深山相撲連盟の会長・・・

深山相撲部の師範、顧問、OBの指導員・・・

みんな・・・

みんな・・・

みんな僕の事を・・・

哀れみの目で見ていた・・・



僕は大事な入学式で・・・

真新しい学生服を・・・

汚してしまった・・・

大勢のみんなが見ている目の前で・・・






「ふんどし坊主の七転び八起き人生」
tragedy

(B版)
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西郷虎之助・シリーズ第三章・もうじき開幕


2015年・第一章
「ふんどし坊主の七転び八起き人生」


2018年・第二章
「西郷虎之助の人生は七転び八起き」



そして・・・

2020年・第三章

ついに開幕・・・!!

あの話題を呼んだ、メモリアル・ベストフォトアルバム集から早や4ヶ月・・・!!

「Yahoo!」から「はてな」へと移行、新境地で再び虎之助ワールドが炸裂!!

開幕セレモニーにて新タイトルを発表!!

知っている方も・はじめましての方も!

西郷虎之助が繰り出す異次元ワールドに目が離せない!?

新境地から始まる西郷虎之助の第3章を、是非御期待御来観下さいませ!!

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「百貫村の熊太郎・番外編」~熊太郎再来の巻~

むか~~し・・

むか~~し・・・

深山のず~~・・っと・・・

ず~~~~・・・っと・・・

山奥に・・・


「百貫村」という・・・

誰も見たことのない・・・

集落の小さな村があったそうな・・・


その「百貫村」で暮らしている村人というのは・・・

みぃ~~んな男だらけじゃった・・・

 

その理由とは・・・


深山の町人でありながら・・・
嫁のもらい手がなく・・・
村の恥だと町人たちから後ろ指を指され・・・

影でヒソヒソと噂話の種に広がり・・・

とうとう「男色」という事がバレてしまい・・・

町から追放されてしまったんだそうな・・・


そんな女人と夫婦になれなかった悲しい男色の男たちは・・・

小さな村で・・・

ひっそりと集まり・・・

自給自足で生活をする暮らしをしておったそうじゃ・・・


女人が一人も居ないその・・・
「百貫村」の男たちには・・・

一つ共通する事があった・・・

それは・・・

村に住む男たちは皆・・・

身長は160cm~170cmという...

日本人にしては若干低めであるのに対し・・・・

体重は・・・

全員100kg~120kgと・・・

それはもう・・・

たいそう恰幅が良く・・・ 

筋肉質でガッシリ太く・・・

まるで明治時代の力士のような体格をしており・・・
腕力豊富な力持ちであった・・・
  


そして・・・

身に纏う着物は1年じゅう・・・

春・夏・秋・冬・・・

上着は法衣や法被・・・
それから腰に巻くのは・・・
褌、又は締め込みだけという・・・

なんとも時代錯誤な格好をするのが・・・ 
百貫村の習わしなんだそうな・・・



そんな深山の町人から・・・

部落の差別を受け・・・

深山より...
だいぶ離れた小さな村で...
自給自足の生活をしている...




そんな「百貫村」の男たちには・・・

ある村伝説があった・・・

百貫村への向かう山奥の峠道...

「百貫峠」

その百貫峠とは・・・


子どもを育てられない夫婦が・・・
山に自分たちの赤子を置き去りにする場所であり・・・


古くから・・・
「子捨て山」

と・・・

深山の町人からそう言い伝えれ・・・

決して誰も「百貫峠」に近づく者はおらんかったそうな・・・

「百貫峠」の子捨て山・・・

それは・・・

百貫峠の山頂付近の道沿いに・・・
赤い鳥居が見えてくる・・・

そしてその鳥居の前には・・・
布袋尊の石像ひっそりと佇んでお
り・・・・

イメージ 2

その布袋尊の石像に・・・
そのまま赤子を置き去ると・・・

百貫村の男たちが来て・・・
その赤子を拾い・・・
村に連れて帰るのだそうな・・・
 
そして拾われた赤子は・・・
村の跡継ぎとして大事に大事に育てる習わしとあるが・・・




置き去りにする赤子は・・・

必ずしも・・・
「男の子」でなければ・・・

村人は連れ帰ってはくれないのだそうな・・・


いつしか百貫峠で拾われた・・・
元気な赤子の男の子・・・

その名は・・・




「おぉぉーーーーーーい・・・!!
熊太郎やぁぁーーーーーーい!!!」


熊太郎
「お・・・?
あの声は・・・
熊五郎の親父じゃな・・・・・
また猪でも捕らえたんかのう・・・!」

イメージ 1


その名は
「百貫村の熊太郎」・・・

すっかり逞しい・・・
大人の男に育ったそうな・・・

「百貫村の熊太郎」
更新出来そうであれば続く...