どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

第七番札所、金山「出石寺」四国別格二十霊場巡礼記(第207回目)

四国別格二十霊場礼記



愛媛県喜多郡大洲市豊茂乙


四国別格二十霊場
第七番札所、金山「出石寺

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参拝日時

一巡目
2013年、10月13日
「新聞配達十年皆勤記念の御礼参拝巡礼」
二巡目
2013年、11月16日
「県外研修前の健康祈願」

三巡目
2016年、8月27日
「第5回南予方面日帰り巡礼」





愛媛県宇和島市の町外れに聳え立つ「龍光院」から北上、ここから四国別格二十霊場は、愛媛県大洲市へと入ることになる

肱川が流れ、その傍らには美しい姿を残す大洲城

あの「うかい」で有名な大洲市

別格二十霊場、第七番札所、金山「出石寺」は、その古き良き城下町、大洲市を、標高812m(最高標高820m)から見下ろしている

四国108霊場の中で、大瀧寺(別格二十霊場、第二十番札所、標高920m)、雲辺寺四国八十八ヶ所霊場、第六十六番札所、標高910m)に次いで3番目の高い山中に位置付く高山寺院になる


地元では「でいしさん」という愛称で親しまれている「いしづやま」出石寺

頂上に位置する寺院までの道程は3ルートもの道が存在する

まず一つは、国道378号線から県道28号へと合流する八幡市方面のルート

二つ目は、大洲方面からの登道ルート

三つ目は、長浜町方面の肱川沿いから県道28号へと入る、一番身近で最短距離のアクセスルートだ


2013年の10月13日の一巡目当時


その日、3年前から目標にしていた新聞配達10年間皆勤を達成した暁に、この金山「出石寺」へ初参拝する事を決めていた

私自身、出石寺の存在を知ったのも成人してからであり、まだ寺院に出向いた事も無かった、別格二十霊場ね第七番札所という事もあり、職場の方に寺院の特徴を聞いてみたところ、かなり良いパワースポットらしい

晴れた日は美しい絶景の山々に海、大洲市内が眺められる、天候によっては朝方に雲海を見られる事も

元旦は初日の出を見に来る参拝者で境内は溢れかえるのだとか…


無事に目標達成した私は、遍路協会の地図を持って、出石寺へと向かった

その日の天気は、まるで天から祝福されているのではないかと思わんばかりの晴天の秋空であった

遍路協会の地図に掲載されているのは大洲方面からの道程になる

登り口から頂上までの距離は約20kmもあり、歩きお遍路さんにとってはかなりの難所になるであろう

しかし、この出石寺へ向かう歩きお遍路さんは滅多にいない…

車やバスにバイクが殆どだが、中にはサイクルジャージを着たロードバイクの若者も結構見かけた

当時の私は今よりも身心深く、出石寺がある大洲市へ向かうまでに

途中で見かけた大師堂(内子の修行大師)や、真言宗と関係ない寺院までも出向いて参拝していた為

到着する頃には午後3時半を回っていた


10月の中盤を迎えた秋中では、既に夕暮れ時の空模様を映している、そして標高812mの厳しい高山では、秋を通り越して冬の季節が始まってる

下界との気温に大きな差があり、白息が出るほどの寒さだったのを覚えている

駐車場を進むと大師像が堂々と姿を現す

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写真では解りにくいが、普通の大師像よりも数倍の大きさがあり、表情も険しく厳しい、薄暗い中で見る大師像に思わず身震いがおこる…

山門までの長い階段

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西日が上から照らされていて幻想的な風景
この階段を初めて登った時、まるであの世へ導かれているような

そんな不思議な気持ちになった

天気の良い夕暮れ前に是非とも登ってみて欲しい、長い階段で苦しいが、心安らぐ気持ちにさせてくれるかも…

山門が見えてきた


山門、差し込む日差しが美しい
この寺院では珍しい山門に鐘が吊されている
5時までは突いても良いそうだ、高山に鐘の音が綺麗に鳴り響く…

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本来は両脇に金剛力士像が奉られているのだが、撮影したのは龍光院参拝の後だった為に一時外されていた、出石寺では平成の大改修が行われるらしい…

山門をくぐり抜けて境内に入ると、まず目にするのは水場と護摩堂だ

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まず出石寺の境内に入ったら、この絶景の景色を堪能しよう
大洲市内が見える東側

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そして、一番高い所に位置する本堂の横から見える八幡浜方面の海が広がる西側

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本堂

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高山の澄んだ空気に、御線香の香りが寺院周辺を漂う
本堂の柱にはうっすらと苔のようなものが着いている、長い歴史と時の流れ、自然の優しさも感じる

大師堂

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弘法大師がこの地で雪山の寒修行をしていたとされる
弘法大師空海上人はかつては石鎚山でも修行の地とし、他にも色々な高山で修行をしていたという経歴があるが、62年という生涯の中で
本当にこれ程の山々を行き来して生活する事が出来たのだろうか…

牛の銅像

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長浜町にある瑞龍寺にも同じような牛の銅像を見かけた、これは何に由来するものだろうか…


初参拝の日は晴れていたが、二巡目では霞んでいて辺りの風景はよく見えなかった、三巡目は雲もまだらに良い天気だった為、綺麗な頂上風景を撮影する事が出来た

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この寺院も、お弁当を持ってきて
雄大な景色を眺めながら食べるのもいいなぁ…

千年杉

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一円玉を添えると願いが叶うのかな…?


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境内には茶屋もあり、出石うどんや、夏限定のピリ辛不動明王うどんに、いなり寿司がある、二巡目の時に出石うどんを食べて、稲荷寿司を買って帰った

稲荷寿司はとても美味しかった、1パック2個入り300円




千年杉に一円玉を添えてたら、5時を過ぎて納経所と茶屋が閉まる

その日は納経はしないので、境内でゆっくりしていた

三巡目では一巡目、二巡目では聞き取れなかった風の音が聞こえてくる

その音が、車が道路を通り過ぎる音に似ていたので、まるでこのすぐ側に国道があるかのように思える程だった


若い僧侶さんが境内を片付ける始めると同時に

お供え物の余りであるパンを、私に「お接待です」と渡してくれた

虎之助
「ありがとうございます、ありがたく頂きます」

若僧侶
「お口に合わないかもしれませんが…」

虎之助
「お昼を食べなかったので助かります」

若僧侶
「今日はどちらから…?」


虎之助
松山市からです。さっきは宇和島市龍光院に行ってたんです

2年振りに来ましたが、今日は納経もしないのでゆっくり参拝しました、風の音が心地よくて落ち着きます…」

若僧侶
「この寺からは、自然の音しか聞こえないですからね~…」

虎之助
「日が落ちるのも早くなって来たし…暗くなる前には山を下りないと…」


若僧侶
「そうですね、暗くなると危険ですから明るいうちに下山した方が良さそうですね」

虎之助
「今日は長浜町方面から帰ろう、赤橋渡って、玉井菓子舗にも寄ろうかな…」


若僧侶
「長浜方面だと、松山市までの距離が短くなるので、それが良いですね」


虎之助
「人面岩も撮影したいし・・・、あ!パン頂いた上に後片付けの邪魔までしてすみません…」

若僧侶
「いえいえ…お供え物の余りですので…

では私はこの後も用事がありますので失礼いたします、どうぞごゆっくり…」

虎之助
「ありがとうございました
南無大師遍照金剛…」

若僧侶
「あ…南無大師遍照金剛」


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だんだん赤く染まってゆく空

風も段々と冷たくなってきた

もっとゆっくりしていきたいけれど

今日の参拝はこれでおしまい

日が暮れる前に山を下りよう

またいつか訪れる日が来る


私は参拝もそこそこに、山門をくぐって境内を後にした

階段をゆっくりゆっくり下りてゆく

頂いたパン

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下には大師像が見送ってくれている

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駐車場へ着いた頃、時刻は5時半を回っていた
暗くなる前に山を降りなければ…



風に揺れる木々のざわめきが寂しい

日焼けた肌に冷たい空気を感じた

夏も終わろうとしている高山では

既に秋が始まっていた…




今日も楽しい一日を過ごしました、ありがとうございます

南無大師遍照金剛



下山しながら見る風景も美しく
二巡目、県外研修の前に見た景色
あの頃に感じた高鳴る思いと深刻な緊張感を思い出す

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まだ、ほんの少しだけ若かった…



県道28号線から見える
名物の人面岩

阿修羅のような表情

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モアイ像のような表情

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見る角度によってその表情も異なる、写真だと小さくて解りづらいが、実際目にするとギョッとする
神のいたずらでもなく、自然のいたずらでもない、今から150年程前に何者かが作ったものらしい…

作者は何を思ってこのような人面岩を作ったのだろうか…
真相は未だ解明されておらず謎のまま…

長浜町のちょっとしたミステリー

長浜町のシンボルのレトロな赤橋
日曜日に一日一回だけ観光として橋が開く、その時にかかる音楽は「森の音楽家

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綺麗な夕暮れ時をノスタルジーに演出


国道378号線八幡浜方面へと続く橋

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美しすぎる海辺の夕焼け空に国道の架け橋
まるで時が昭和のまま止まってしまったようだ…


玉井菓子舗へ寄って、メロンパン、バターパン、クリームパン、チョコパンを買って帰った

さっきお接待でパンをもらったばかりなのになぁ…



2016年、8月27日の龍光院出石寺南予方面日帰り巡礼でした…





納経の御朱印と1200年記念スタンプ

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御本尊
千手観世音菩薩

1200年記念カラー御影

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真言
おんばざら
たらま
きりく

通常の御影

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1200年記念風景散華

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期間限定
虎之助滝修行御影

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御詠歌

くもりなき
二名の島の金山に

みのりの光
かがやくを見よ