どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

~ふんどし締めて面河渓で泳ごう!~ふんどし坊主の「ふるさと一番!!」第211回目

日本男児が締める

「褌」
(ふんどし)


「男子の陰茎(陰部)を覆い隠す布」

小学生の頃に持っていた国語辞典に

確かそう書いてあったと思う…


今時ふんどしなんてしている人いるのかな?


父は縞々の綿パンツ

祖父はステテコに猿股、又はヨレヨレに伸びきった白いブリーフ

僕も、父が穿いていたのと同じ縞々のパンツ、ワンサイズ下のLLだった

父は特注の3Lをずっと穿いているのだが

同じ種類のパンツなので…

よく洗濯が終わってたたむ時に
母が間違えたのだろう

風呂から上がってカゴの中にあるパンツを穿いてみると・・・

父のものだったりする


穿いた感じがブカブカなのですぐにわかる…

その度にスッポンポンで母屋まで自分のパンツを取りに行くのである

すると…

はじめ(父)
「何をパンツも穿かんとプラプラさせよんじゃ!」

と、食卓のテーブルの前で、胡座かいて扇風機に当たりながらテレビを見ている父に、こう言われたものである…

虎之助
「だってしょうがないやろ!?このパンツ、父ちゃんのやったんやけん!!」


はじめ
「おうっ!昌子!(母)虎が間違えてワシのパンツ穿いてしもたんやと!(笑)」

昌子
「あらあらごめんね~♪」


こういったことが、日常茶飯事にあった

さらに、中学になってから
お向かいの幼なじみの同級生「ケン坊」も殆ど僕の家で過ごすようになる


それはケン坊の父親が
ダムの建設の為に出稼ぎに行ってしまったのである

それからケン坊の父親を見ることは無かった…

後になって教えられたのだが

ケン坊の父親は、○○○との博打に関わった為、イカサマされて多額の借金を背負ってしまい

返済出来ない借金の肩代わりとして
過酷な強制労働を強いする「タコ部屋労働者」として、ダムの建設やトンネル工場の現場へと連れて行かれてしまったそうだ…


それからケン坊と一緒に僕の部屋だった離れの隠居で生活するようになった

ケン坊も僕と同じ縞々パンツを穿くようになる…

サイズは同じLLだったが
次第にケン坊の体格がグングン大きくなっていった為、はじめ(父)と同じ特注の3Lへと変わっていった

なので、男3人はこの縦縞パンツを度々間違えるハメになる


祖父はそれを見て、孫が増えたようで嬉しいと、たいそう喜んでいた

そして、ケン坊の弟「マサ坊」(マサヒロ)も加わり、家は男3人兄弟のようになっていった…


ケン坊の母親「キヨ子」さんは、家の畑を父と母、更には祖父の4人で農業を営むようになっていった

ケン坊の父親は

その後どうなったかは…

誰も知らない…


さて、今回も本題となる
「褌」




褌を普段の生活で締めている男性が

寺村地区の身近な場所に
一人居たのだった

「龍雲寺」の住職

龍玄和尚である

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光る頭に大黒様のような日本顔

身長は低いが
ずんぐりと大きく太っている
恰幅の良い体

広い背中に盛り上がったお尻
豊満な胸とぼってりしたお腹
太短い腕と指

いつも黒光りした上等の作務衣を着ていた
下着は真っ白な越中褌

龍玄さんが締めていた褌で、それが越中褌だという事がわかった



親しみやすく
子供好きで優しい和尚さん

子供の頃
龍玄さんと一緒にお風呂(五右衛門風呂)も入ったし
一緒の布団でもよく寝た


いつもお線香の香りがして
少し苦いような臭いがする

褌が似合うおじさん

僕にとって、父や祖父
それ以上に大好きな人だった



龍玄さんが
極楽浄土の旅に出て十年が経つ


きっとあの世でも
大きな声で笑って嬉しそうに
真っ白な越中褌を締めているだろうと

僕は思っている



それから僕も
世間では「おじさん」と呼ばれる位の歳になり

人目を顧みず
ただ一人

龍玄さんと同じように

褌をグッ!と締めて
川へと入る

まるで子どもの頃に見た龍玄さんの
広く大きな背中とお尻を映し出すように・・・

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今日のふるさと何処へゆく

泣きベソ坊主、虎之助の
「ふるさと一番!!」第3回

~ふんどし締めて面河渓で泳ごう~



早々に面河渓を後にした虎之助

時刻は既に4時を過ぎている

空はどんよりと曇ってきた

また夕立に降られるのかな

今日は本当にふんどし締めて泳げるんやろうか…

曇り空の下を飛び回るトンボが
なんとなく寂しい…



穴場へと到着した時刻は4時50分

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ここならば国道はすぐ横を通りよるし、民家も付近にあるけんあんまり寂しくない
堀を作った後がある、夏場は川遊びの場となっているのがわかる

ここが以前から目を付けていた穴場だ

今日は少しばかり奥の深みに入って潜るつもりで来たけんのう

その為に水泳ゴーグルもってきたんじゃき!

でもやっぱり素潜りには一眼の水中メガネがええよなあ…



もう日は短くなり、暗くなるのも早い…

昼前に家を出たのはちぃーと遅すぎたんやのう…

早よう泳いで、写真撮ったら帰ろうっと


わしはパッパと服を脱いだ…

・・・そして・・・
でで~ん!!
褌坊主、龍玄和尚!

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…ではなく、泣きベソ坊主虎之助だ…!!

準備運動もそこそこに…
面河渓へ出陣だ!!

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先程行った上流に比べると、やはり水はぬるく透明度は落ちる、下は石がゴツゴツと転がっていて足場が悪い、ヌルヌル滑るので注意が必要だ

ゆっくりと腰を降ろす
お尻がひんやりして気持ちんよか~♪

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近況トレーニングを頑張っている為か、背中とお尻は更に大きくなっている
体重も3kg増えた

どんどん深い方へとはいって行く
まるでカバが水浴びをしているように見える

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さっそく泳いでみる
…が
ふんどしが肉に隠れて全く見えない
まるでスッポンポンで泳いでいるみたいだが、大丈夫!!ちゃんと締めています!!

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レーニングによる筋肉の肥大化で、ふんどしがスッポリ隠れてしもうたがな…

水泳ゴーグルを付けて川の中を見てみると…

そこはまるで別世界

川の中に竜宮城がありそうだ!


・・・しかし

奥の深みを見てビックリ!

わしが泳ぎよる下の水底は綺麗に見えるんやけどな…

その先の深みは、まるで崖のようになっていて、水底が深みの先からスッポリと水底が無いんよ!!

恐る恐る平泳ぎで泳いで行ってみたんやけど…


深みの水底が、水泳ゴーグルでも見えん…
深緑の暗~い闇、水底が全く見えない…

それをみたわしはだんだん怖くなってきてな、何だかあの暗い深緑の奥に、得体の知れない魔物が潜んでそうで…

しかし、ここで恐がってなるものかとふんどし越しから金○と菊門にグッ!と力を込めて丹田に意識を集中させる…

顔を水面から上げて息を大きく吸って、ドブンと水底へと入って行く…


するとうっすらと水底が見えてくる

そこに鰻?のような生き物が素早く動いているのが確認出来たのだが…

急に怖くなって、慌てて水面へと上がって行った

その時に見た周囲の景色が不気味ではあるが、幻想的で綺麗やった

石が並ぶように揃っていて、古い堀のように見える

石の上を、鮎ではないが
大きめのハヤがゆっくりと泳いでいた


しかし、この後…
ショッキングな状況に遭ってしまう


ようやく水から顔を上げた時…



「ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

なんと!急に大粒の夕立が激しい勢いで降っていたのだ!!

突然の降りつける大粒の雨と自然の猛威にビックリしたと同時に、もの凄い恐怖感が襲ってきた

水面はピシャ!!ピシャ!!と雨水と合わさって跳ね上がっている
思いも寄らぬ突然の夕立

しかし・・・
更なる悲劇が・・・


スマホ!!!

鞄から半分出した状態かもしれん!!

こんな吞気に泳ぎよる場合じゃない!!
スマホが水で故障すれば何もかもが全部パーになってしまう!!

前のスマホから映した写真、新しいスマホに変えてからの写真

まだまだ秘蔵の写真がいっぱいあるんじゃけん!!

防水機能がついとる、じゃけんどイヤホンを差す端子に水が入ってしまったらもうお終いじゃけん!!

わしはもうスマホの事で頭がいっぱいになり、先程まで感じていた恐怖感もどこへやら素っ飛んでいった…


川辺へ戻り、鞄を見てみると…
スマホは見当たらず、鞄から半分出した状態にはなっていなかった


スマホはちゃんと鞄の奥へしまっとった


それを見たわしは安堵感で胸を撫で下ろし、グッタリと階段に座り込んでしもうた

いや!ボンヤリしとる場合じゃなかった!

早ようスマホを雨から守らんと!


わしはスマホを、先程おむすびを買った袋の中に入れて鞄の奥へと入れる

服は既にびしょ濡れだが、時期に止む雨だ
後から乾かすなりどうにかなる



しかし困ったのう…
これじゃあ写真撮影も出来んわい…


わしは
そのまましばらくの間

雨に濡れるがまんま
ふんどし一丁で石造りの階段に座っていた…



龍玄さん…

やっぱりバレてしもうたんかいのお~…

わし…
さっきまた川の中でおしっこしたんよ…


やっぱりお空にいる龍玄さんの目は
誤魔化せんのじゃのう…


それから15分程経つと

雨もパラパラと霧雨になり…

次第に雨は止んでいった…

黒い雨雲も南の空へ行き

静かに夕暮れがぼんやりと
周りの空を赤く染めてゆく…

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山にはうっすらと霧がかかっていた…

ようやく雨が止んだ…
龍玄さん…今日は何も言ってくれんのじゃのお…

時刻は5時半を回っていた
もう泳ぐのは辞めた!
これから急いで撮影しよ!

石段の階段に座ったまんま、鞄からスマホを取り出し写真撮影を再開した

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大正時代から昭和のお父さんやお爺ちゃん…
川で水浴びをする時はふんどし一丁になり
昔はこのように白くて長い前垂れをなびかせて

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子供や孫達を川で遊ばせていたんだろうなぁ…
この写真を見ると、大正時代から昭和の親父のように自分を映してしまう…

辺りはだんだんと日が暮れて
薄暗くなってゆく
ふんどし締めての川遊びも今年は今回で終わりなんかなあ…

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夏が終わるんは
また一つ歳をとった気がして寂しいなあ…




ほじゃけんどやっぱり
ふんどしはええのう…
男に生まれて本当に良かったと思うんじゃ

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もっともっと世に広げて欲しい
日本の男はふんどしを締めよ!

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今日も一日楽しかったなぁ…
精一杯、一生懸命に生きました

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南無大師遍照金剛




さあ、これにて水浴び終了!!

わしは川から上がり、濡れた六越褌を両傍から解いていった

解かされた
白の六越褌
ゆらゆら川で揺らめいて

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滝修行や、水行、こういった水浴びで使った褌は、洗濯機や洗剤等を一切使用せず
そ体を浴びせた水場で手洗いし、帰ってそのまま干すようにしている

他の龍玄褌や、寅壱褌も同様だ

その地の水場の霊気を頂き浄化させる

私の安全祈願の一つなのでもある


相撲の廻しを洗わないのと少しにているが、廻しも汚れが酷い場合はタワシで水洗いをする(陰茎や菊門が当たる縦褌部分)
普段はアルコール消毒液等も使っている

さあ、写真もいっぱい撮った事じゃし
帰ろうか

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わしは、夕立の雨に濡れて湿った服を着て、重い体をユッサユッサと揺らしながら石造りの階段を登り

バイクにまたがって面河渓の川を後にした…


また必ずここで
ふんどし締めて泳ぐんじゃき!!
待っとりや!!

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「ふるさと一番!!」第3回
~ふんどし締めて面河渓で泳ごう!~


「終」