それは…
先週の土曜日の夜…
滝行から帰ってきた僕は
休む間もなく、AutumnDramaSpecialのイメージ写真のトリミングと、オープニング用のイラストを描いている時に起こったのだ・・・
ピリリリリ♪ピリリリリ♪ピリリリリ♪
スマホの着信音が突然鳴り出してビックリする
画面を見て相手を確認すると・・・
「080-####-####」
「高橋正次郎」
「!!!?」
元、深山中学相撲部の主将
高橋正次郎であった・・・
虎之助
「嘘やろ・・・まさか兄さんから電話やなんて・・・・一体何の用事・・・?」
ピリリリリ♪ピリリリリ♪ピリリリリ♪
虎之助
「多分・・・多分やと思うんやけど・」
「元旦の稽古初め、久しぶりに来い!」
・・・って、催促の電話か・・?
「ワシの家で飯食わしたるから来い!」
・・・って、夕飯のお誘い・・?
「嫁と離婚する事になったんやわ!!」
・・・って、まさかそれはないやろ…
正次郎は、昔相当なヤンチャ振りだったが、今では人がすっかり変わり、愛妻家で子煩悩の良き父親だ…
どうしよう~・・・出るのほんまに恐いわぁ~・・・・
放っておいちゃろうかなぁ・・・・
ピリリリリ♪ピリリリリ♪ピリリリリ♪
深山町の餅つき来い!とかかもしれんなぁ~~・・・
あああああああああ~~~・・・!!
もうどうにでもなれぇぇぇえええ!!
「ピッ♪」
虎之助
「もしもし・・・・兄さん・・・?」
正次郎
「虎ぁ!ワシや!元気にしとったか!?」
虎之助
「あ・・・あぁ~・・・う・・うん・・・
元気っスよぉ~~~・・・・♪(汗)」
(ああああああああああああ・・・!)
正次郎
「ほんまは出たくなかったんやろ!?」
虎之助
「え・・・!!ドキン!(図星!)
・・ま・・・まっさかぁ~~♪♪」
正次郎
「出るのが遅かったけん
出ようか出まいか迷っとるんやろうなぁ~~っ♪て思うとったんよ!」
虎之助
「お・・・奥さんと・・・娘さんは・・・・・お元気ぃぃ~~~・・・♪♪?」
正次郎
「無理せんでえぇ~ぞ!」
虎之助
「き・・・・今日は・・・ど・・どうしたの・・・・??ドキドキドキドキドキドキ・・・・・・・」
正次郎
「お前~・・、来月の24日の夜って空いとるか・・・?」
虎之助
「来月の24日・・・って・・・・クリスマス・・・・?」
正次郎
「お前、独身やし、ホモ坊主じゃけん、クリスマスなんかせんやろう?」
虎之助
「兄さん、あのねぇ~・・・23日はお寺の近くにある川で、冬至の水行があるんよ・・・・」
正次郎
「お前なぁ・・・ワシは24日の夜って言いよるんやぞ!」
虎之助
「23日の水行が終わった後
お寺に宿泊して、次の日は元旦奉納の準備等で忙しいの・・!ドキドキ」
正次郎
「お前は来たくないんかっっ!!!」
虎之助
「ひ・・・ひいっ・・・!!」
正次郎
「今年はクリスマスと忘年会の2つを合わせて・・・・・・
・・・・同窓会をする!!」
虎之助
「ど・・・同窓会ですとぉぉー!!!」
正次郎
「深山中学相撲部員の同窓会や!!」
虎之助
「そんなあああああああああ!!!」
正次郎
「もちろんお前は来るよな!?」
虎之助
「そ・・・それは・・・・・」
正次郎
「ユキラスも来るぞ!宮(太)にも連絡してある、あいつもどうにか来れそうやぞ!」
虎之助
「ふ・・・太がぁぁ~~~!?」
あいつ・・・トラック何処に停めるつもりなんやろ・・・」
正次郎
「しかし・・・剛は・・・無理じゃがな・・・」
虎之助
「た・・・剛・・・今・・・一体何処に居るんだろう・・・」
正次郎
「照もおるぞ!あいつな
いよいよ幹部になるんやとさ!
虎之助
「大岡照彦・・・・
ちょっと危険すぎないか・・・?」
正次郎
「虎よ・・・もっと衝撃的な奴をおしえたろうか・・・」
虎之助
「・・・・え・・・?」
正次郎
「今年はのぅ・・・健太郎(けん坊)が来るぞ!!!」
虎之助
「えっっ!!??」
虎之助
「それを聴いた僕は・・・
背筋が凍るような冷たさを感じた・・・・・」
・・・・ケン坊に・・・・
20年振りに・・・・
・・・・・会う・・・・
(続)