どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「ボクの担任の先生は体育教師・Vol,8」~波瀾万丈!?福森一家の晩餐館!!~

ここは
愛媛の田舎の深山町

農業盛んな実りの町

そんな山奥離れた中学校に勤めている体育教師の

「西郷虎之助」

身長はさほど高くはないものの
体重は立派な110kg

学生時代に相撲で培った固太りな体躯は、まるで漫画やアニメに登場する「体育教師」そのものだ

毎日学校では
裾の絞ってあるキツめのジャージを穿いており
野球選手のように大きくモリモリと盛り上がったお尻にはクッキリと下着のBVDラインが浮かび上がっており、生徒達や他の教員からは影で噂の的となっている

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それでも体育教師、西郷虎之助は今日も学校で熱心に生徒達の教育に励んでいるのだ!

短気で怒りっぽいが、どこか人情深く涙もろい




あなたの通っていた学校には・・・



このような暑苦しくむさ苦しい体育教師…
汗臭くて声がデカくてやかましい体育教師…


生徒達から度々馬鹿にされて、顔を赤くさせながらも強がる体育教師…


病気や怪我で学校を休むと、夕方頃に家を訪ねて心配を伺いに来てくれた体育教師

いじめられて泣いていたら、「今度いじめられたら絶対に俺に言うんだ!そいつら懲らしめてやるけんのう!!」と言って、強く抱きしめてくれた体育教師


ころんで歩けなくなった時…
保健室までおんぶしてくれた体育教師


スポーツの楽しさを、自分の身体全体で伝えようと一生懸命な体育教師


苦手だった跳び箱がやっと成功した…!!
すると・・・
まるで自分の事のように一緒になって、はしゃぎながら喜んでくれた体育教師


いつも何か忙しそうに…
重い体を揺らしながら走っているジャージ姿の体育教師


卒業式で
どの先生よりも
一番泣いていた・・・

だけど・・・

「花粉症が酷くて適わんなぁ~っ!!」
・・・と、見え見えなウソをついて誤魔化している

本当は泣き虫な体育教師


そして・・・
「卒業おめでとうっ!!
だけどお前の人生はこれからだっ!
歯ぁ食いしばって…しっかり頑張るんだぞっ!」

・・・と、卒業式の校門で言ってくれた最後の言葉・・・

元気にしてるかなぁ・・・

と・・・数年の月日が経った頃、ついつい気になってしまう体育教師・・・


あなたの通っていた学校には・・・・
このような体育教師が・・
いませんでしたか・・・・?

この物語は・・・

体育教師が好きだった
又は思い入れがある方…

体育教師が大嫌い…
一生掛かったって許せないという方…

どちらの方にも見てもらいたい・・・

今話題沸騰の
「ふんどし坊主の七転び八起き人生」前代未聞の話題作!!

あたなも・・・
西郷先生の生徒に・・・
なってみませんか・・・?
短気で怒りっぽいですが、しっかり指導致します!!

今日もジャージを穿いて、校内を忙しく駆け巡っています・・・!!!

週間ふんどしマガジンにて連載中の・・・!!
昭和末期~平成初期の、青春スポーツコメディ小説

【日曜ワイド劇場】
「ボクの担任の先生は体育教師・Vol,8」

~波瀾万丈!?福森一家の晩餐館!!~

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しんのすけが住んでいる、深山町の寺村は…

夜になると、とっぷり暗くなり・・・
周りに佇んでいる民家の灯りがポツリ…ポツリ…としか見えないくらいの静かな町だ・・・


農家を営んでいる
福森家は…

西郷先生が受け持つ生徒の一人、「福森しんのすけ」の家である…

普段は静かな福森家だが…

何やら今夜は賑やかな様子…
それもそのはず!
福森家には今、あの西郷先生がお邪魔している所なのです!

福森家の灯りからは
楽しそうな笑い声が外まで筒抜け!
外で鳴いている春蝉の声までもかき消してしまいそうだ・・・


西郷先生
「ぷはぁーーーっ!!!
食った!食った!美味かった!!
ごちそうさまでーーーーーすっっ!!!」


しんのすけ
「西郷先生すごーーいっ!カレーライス5杯もおかわりしちゃうなんてっ!!」


西郷先生
「いゃぁーーーーーーーー・・・本っっ当に美味しかったっスよぉーーーーーーーー!!!
こんなに美味いカレーライス、初めて食いました!!
もうお腹いっぱいでもぅ~~~~!ホンマごっつぁんですっ!!!」


のぶ子
「あらぁ~~♪♪やっだぁ~~~♪♪
そんなに美味しかったかしらぁ~~~♪♪♪
あたし嬉しいわぁ~~♪♪
もうお鍋空っぽよ~♪♪
やっぱり西郷先生は体育の先生よねぇ~~~♪♪
食べっぷりが全然違うわァ~~~♪♪♪
やっぱり男はこうでないと~~♪♪♪」


西郷先生
「なんというか・・・
すごく懐かしいような気もするんだけど・・・・・

今まで味わった事のないカレーでしたね~・・・

これ、何が入ってるんですか?普通のカレーではないですよね・・・?」

・・・と、西郷先生がのぶ子にそう訪ねると・・・


のぶ子
「おほほほほほほほ♪♪♪
あたしの愛情ですよ♪
愛・情
おほほほほほほほ~♪♪」


しんのすけの母、のぶ子は、西郷先生にカレーを絶賛され、嬉しさのあまりか、厚化粧のミニスカートドレスの姿でお茶の間をクルクル踊り回る始末・・・


健之助
「のぶ子、やめないか」

そんな姿を見かねてか、しんのすけの父親、健之助がのぶ子を止めに入る…

のぶ子
「あ!あぁ~~~ら♪♪
あなたごめんなさぁ~~~~い♪♪
お茶の間が埃立っちゃうわね・・・!」

健之助
「そうじゃないだろう~・・・・」

のぶ子
「あら、あなた…違うの…?」

健之助
「・・・その・・・・
・・・あれだ・・・・
・・・ゴホンッ!・・・

お前は今、そんな恰好をしてるじゃないか・・・」


のぶ子
「そーよ、どこがいけないのかしら?」

健之助
「そんな短いスカートでクルクル回ったら・・・・」

のぶ子
「回ったら?」

健之助
「パンツが・・・見えてるじゃないか・・・・(小声)

さ・・・西郷先生が・・・・・その気になったらどうするんだ・・・・・」

西郷先生
(え・・・・・?)

のぶ子
「キャッ!!あたしったら・・・・・!!!
いやぁ~~~~~~・・・・ん・・・・
先生・・・・?
見えちゃったぁ~~・・・・・??」

西郷先生
(見てないし、べつに興味ないんだけど・・)

西郷先生は、のぶ子のスカートドレス姿には全く興味を示さなかったが、トイレの件や美味しカレーを頂いたので、ここは少し褒めておいたほうが良いかなと思い…
徐にのぶ子の方を向き、真剣な眼差しで見つめながら・・
一言伝えました・・・・・


西郷先生
「お母さん、そのスカート
・・・・
とても良く似合ってますよ・・・
セクシーで色っぽくって・・・・
僕、少しその気になってしまいそうでした・・・・」


しんのすけ
「え~~~~っ!!??
西郷先生、お母さんの事、そんな風に見てたの~~~~!?」

のぶ子
「はっ・・・!!
はっ・・!ひっ・・・!?
やっだ!!もうっ・・!
西郷先生ったらぁ~~~~~~!!
やぁぁ~~ぁん・・・エッチなんだからぁもぉ~~~ん」

・・・と初めは衝撃的に驚いたと思えば・・・
妙に悩ましい猫撫で声で、西郷先生の肩を叩きながら照れを表すのぶ子であった…

健之助
「西郷先生・・・…
教師が抜け駆けとは・・・いけませんなぁ~~・・
はっはっは・・・」

西郷先生
(ウソに決まってるだろ
・・・抜け駆けとか本気で思ってるのかよ・・・)


龍之助
「せんせぇ~~~~
風呂沸いとんるけん~~~
お入りぃ~~~やぁ~~~~~~~~・・・」

のぶ子
「あ!そうそう!
西郷先生!?お疲れになっでしょう~~~♪♪♪
すぐにお風呂入ってって下さいなぁ~・・♪」


西郷先生
「あっ!いやいやいや…!
そろそろ帰らないと・・
まだ少し仕事も残っていますので・・・」


しんのすけ
「えぇ~~~~!!
先生ぇ~~~~!!
もう帰っちゃうの~~!?
一緒にお風呂入ろうよ~~~~~!!」

のぶ子
「お仕事って・・・
また学校まで戻らないといけないの~っ!?」

西郷先生
「あ!いや・・・
明日の授業スケジュールのまとめと、生徒会に提出するレポートで、主に家でやっている作業です…」

のぶ子
「それなら家で遠慮なく作業してもらっても構いませんわ!
家は母屋と隠居に分かれてますので、隠居ならば私達と離れてますから気兼ねなく出来ますわ!
西郷先生、今夜は泊まってって下さいな~♪」

西郷先生
「そんなぁ~・・・
迷惑ですよぉ~~・・・」

しんのすけ
「せぇ~んせ~♪♪
泊まろ~~~~♪♪
せぇ~んせ~♪♪
泊まって~~♪♪」

しんのすけは、胡座をかいている西郷先生の背中に抱きつき、太い首回を手で囲んだ恰好で、歌いながらリズムに合わせて前後左右に体を揺らしながらおねだりした

健之助
「先生、しんのすけは一人っ子でいつも寂しがってるんです・・・
どうか今夜だけでもこの子と一緒に過ごしてやって貰えないでしょうか~・・」

龍之助
「せんせぇ~~~~~~
泊まっていきぃ~~~~~~~やぁ~~~~・・
遠慮ぉ~~~~~いらんけんのぉ~~~~~・・・」


福森家のみんなに囲まれて、今夜一泊をせがまれる体育教師、西郷虎之助・・・
さぁ・・・どう決断するか・・・・!?


西郷先生
「ふぅ~~~・・・・
分かりました・・・
それじゃあお言葉に甘えて・・・・
今夜一泊お世話になります」

とうとう福森家の強い押しに負けてしまい…
折れてしまった西郷先生…
・・・それを聞いたしんのすけは・・・

しんのすけ
「やったぁーーーっ!!
西郷先生と一緒!西郷先生と一緒♪♪西郷先生と一緒ぉぉぉーーーーーっ!!」

しんのすけは嬉しさのあまり西郷先生にギューッと抱きつき、突き出たお腹に顔を埋めて喜びました…

西郷先生
「こらこらこら・・(苦笑)止めろってば・・・!」

のぶ子
「んまぁ~~~・・・
しんのすけったらぁ~~~・・・・・ホント西郷先生にはベッタリねぇ~~♪」

健之助
「ワシにはこんな風に甘えて来ないのに・・・
何だか妬いちゃうな・・・はっはっは・・・」

龍之助
「良かったのぉ~~~・・しんのすけぇ~・・」

しんのすけ
「西郷先生!お風呂入ろう!一緒に入ろ!!
早く早くーーーーー!!
ボク、先生の背中とお尻と○ン○ン、一生懸命洗ってあげるねーーーーーっ♪」

西郷先生
「よーし、じゃ・・・一緒に風呂入るか・・・
まったくお前は・・・・・本当にしょうがない奴だなぁ~(笑)」

健之助
「ワシとは一緒にお風呂に入りたがらないのに…」

のぶ子
「そりゃあ西郷先生は体格も良いし、体育会系で力もあるから頼りがいがあるでしょぉ~♪
あなたは男にしては細いし文科系だから力もなくて
頼りないもの~~♪♪」

しんのすけ
「そーーだよーーー!
お父さんってさ、体が細っちいし、胸もペッタン、お腹もペッタン、腕も力こぶないし、お尻も全然盛り上がってないんだもーーーーん♪」

西郷先生
しんのすけ、お父さんの事を、そんな風に言ったらダメだぞ、お前をここまで大きく育ててくれたんだから、ちゃんと感謝して、たまにはお風呂一緒に入って背中流してあげなさい!」

健之助
「西郷先生は、何のスポーツされてたのですか?」

西郷先生
「相撲です、中学校でも相撲部の指導をしております」

健之助
「柔道か何かかと思ってましたが、相撲をされてたんですね、どうりでワシとは体格が違いすぎますわい」

西郷先生
「あの・・お父さんも相撲してみませんか・・・?
深山中学相撲部では、毎週土曜日に…部活生と一般生との合同稽古を実地しています、相撲に興味のある父兄さんや、OBの方、健康維持や筋力アップで稽古しに来る方も、案外少なくないんですよ・・・?
ここはひとつ、一願発起してみませんか?」

健之助
「い・・・いゃぁ~~~~~~!無理ですよぉ~~~~~・・・
こんな貧相な体では…骨が折れてしまいますわ…」

龍之助
「情けないのぉ~~~~~~~~・・・・・
健之助はぁ~~~・・・」

健之助
「もちろんアレですよね?
相撲の稽古する時は・・・その・・・グルグル巻きの・・・・」

西郷先生
「廻しですね、もちろん相撲の稽古ですから練習生は全員廻しを締めて稽古します」

健之助
「あんな恰好するなんて…恥ずかしいぃ~なぁ~・・・・・・・」

のぶ子
「あなた細すぎるから、廻しが余っちゃうわね、おほほほほほほほ♪♪」

しんのすけ
「えぇーーーーー!
お父さんの廻し姿、カッコ悪そう~・・・」

龍之助
「恥ずかしい~~~ことあるかいやぁ~~~~~
昔はのぅ~~~~深山町は相撲が盛んじゃったけんのう~~~~~~~~~・・
廻しを締めるなんて事は当たり前じゃったんぞぉ~~~~~~~・・・・」

西郷先生
「相撲の稽古中は練習生全員真剣に稽古に挑みます、ぶつかり稽古や十番勝負では体力の限界まで全力を出し切らなければなりません、稽古をしてれば恥ずかしい思いなんて全く微塵も感じられなくなりますよ・・・」

健之助
「ワシはぁ~~~~・・・やっぱり止めておきますわい~~・・・」

しんのすけ
「やっぱりお父さん意気地無し!!
頼りな~~~いっ!!」

西郷先生
しんのすけ、お前…
相撲やってみないか…!」

のぶ子
「えぇ~~~~っ!?
この子がぁ~~~~!!
おほほほほほほほ♪♪
無理ですよ♪センセ♪
しんのすけもお父さんに似て貧相ですもの~~♪♪」

しんのすけ
「え・・・
えぇ~~・・・と・・・
ボ・・ボクゥ~~・・・」

西郷先生
「どうした、しんのすけ
言いたい事があるんならハッキリ言ってみろ♪」

しんのすけ
「ボクぅ~・・・・
本当はねぇ~~・・・
西郷先生みたいに・・・・
ガッシリ太った体になりたいんだぁ~~・・・
だけど・・・力もないし、体も細くて貧弱だし・・
相撲をとる自信がないなぁ~・・・」

健之助
「そ・・・・そうだ・・!
しんのすけ!お前相撲やってみろ!
若いうちからやっておいた方が良いんだぞ~~!」

龍之助
「ほじゃのぅ~~・・
しんのすけが相撲をしてくれたらぁ~~~・・・
ワシは心底嬉しいんじゃがのぅ~~~~・・・・
やっぱり男の子じゃけん~~~~しんのすけは強ぉ~~~~ないといけんわいやぁ~~~~・・・・」

西郷先生は一度立ち上がると、しんのすけの正面に屈み
頭に手を当てながら真剣な表情で話し出した

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西郷先生
「なぁ~・・しんのすけ・・・・・
千代の富士って、強いだろう?
筋肉モリモリでカッコイイだろう?
先生は千代の富士が大好きなんだ・・・
だけどな・・・・
あんなに強い千代の富士だけど・・・
入門当初はガリガリで貧弱だったんだぞ・・・
だけど昭和56年に引退した大関、「貴乃花」に見出され・・・
横綱になったんだ・・!」

しんのすけ
千代の富士って・・・
カッコイイと思う・・・
だって・・・・自分よりも大きな北の湖を投げ飛ばすんだもん・・・」

西郷先生
「相撲は心・技・体…
ただ体が大きければ良いってもんじゃない…
要は「心」やるかやらないかだっっ!!」

西郷先生
しんのすけ・・・
別にプロに入って横綱を目指せと言ってるんじゃないんだ・・・
お前が相撲の道を開けば・・・
必ず何かが変わると、俺は思っている・・・」

しんのすけ
「う・・・う・・ん・・」

しんのすけの瞳の中には…
憧れの西郷先生が映っている…
普段は短気で怒りっぽいけれど・・・
キリッとした太い眉毛に、奥二重の細い目つき…

しんのすけには、その顔つきが・・・
まるであのウルフと呼ばれている千代の富士のように映ったのでした・・・

トイレの前であたふたドジ踏んでいた先程までの情けない表情とは別人のようで…
それは勇ましい武士の顔つきでした・・・

しんのすけ
「お父さん・・・お母さん・・・おじいちゃん・・
・・・ボクね・・・・
相撲・・・やってみようかなぁ~・・・て思ってるんだけど・・・・
・・・どうしよっかなぁ・・・・」

健之助
「ちゃんと続けられるのならば・・・いいぞ・・!」

龍之助
「稽古は厳しい~ぞぉ・・えぇ~のかぁ~・・・」 

のぶ子
「やだっ・・・!
この子が相撲だなんて…
あたし絶対に無理だと思うわぁ~~~~・・・」

西郷先生
しんのすけ、自分の事は・・・自分で決るんだ・・」

しんのすけ
「う・・・うぅ~・・ん
・・・・・・」

明るいお茶の間には・・・
少しの間沈黙が続く・・・

静かな部屋には・・・
テレビでやっているミュージックステーションで、光genjiが歌う「パラダイス銀河」の歌声と歓声だけが聞こえていた・・・・

「よぉ~~~♪♪おっ♪こ♪そぉ~~~~♪♪
ここぉ~~えぇ~~~♪♪遊ぼぅ~~~よパラァ~~~ダァ~~~イス♪♪」

・・・そして暫くすると、しんのすけは閉じていた口をようやく開いた・・・

しんのすけ
「ボク・・・もう少しだけ・・・考えてみる・・・・!!」

西郷先生
「・・・・・・」

健之助
「まったく~・・・
ヒヤヒヤさせる子だわい!」

龍之助
「ほじゃのう~~・・・よぉ~~~く考えてから決めるがえぇ~~~ぞぉ~~~~~・・・・」

西郷先生
「・・・・・・
・・・そうか・・・・
それじゃあ・・・先生待ってるから・・・
良い返事を期待してるぞ・・・・」

西郷先生は、不安そうな表情をしているしんのすけの頭を、ポン♪ポン♪と軽く叩いて軽く微笑んだ…

のぶ子
「この子が相撲なんてムリムリ♪♪
おほほほほほほほ♪♪♪

さ!西郷先生、お風呂になさって下さいな♪♪
ウェアは私が洗いますからね・・・!
あっ!しまった!お着替えどうしましょう!!」

西郷先生
「あ、大丈夫ですよお母さん、ちゃんと予備の下着やトレーニングパンツも、車に置いてあるスポーツバッグの中に全部入ってますので・・・」

のぶ子
「よかったわぁ~~~・・お父さんの寝巻もサイズ合わないし、下着はお義父さんのお褌しかないし、どうしようか迷っちゃったぁ~~~♪♪♪」

西郷先生
「へぇ~~・・・
おじいちゃん・・・
下は褌なんですか~・・
日本男児ですね~・・」

しんのすけ
「すごいんだよ~~!
おじいちゃんの褌!!
こ~んなに長~い布でね!ゲゲゲの鬼太郎に出てくる一反木綿みたいなんだよ~~~!!!」

龍之助
「戦時中はのぉ~~~~・・・軍隊はみぃ~~~んな褌じゃったんじゃよぉ~~~~・・・・」

のぶ子
「西郷先生は、相撲でいつも廻しは締めてらっしゃるけど・・・
お褌はしないのかしら~~~~?」

西郷先生
「そうですねぇ~・・・
家の実家の宗派が真言宗(豊山派)なんですが・・・・
御住職が褌一丁で行水しているのは見た事があります・・・」

西郷先生は・・・
ちょっぴり褌に興味があるようでした・・・
・・・それは・・・
西郷先生が心の奥に閉じ込めている、誰にも言えない何かがある兆しが狭間から見え隠れする瞬間でした…

しんのすけ
「西郷先生ぇ~~・・!
早くお風呂はいろうよ~~~~・・・!!」

・・・と、急にせがんできたしんのすけに、少しビックリしながらも平静を装いました・・・

健之助
「じゃあワシは・・・
隠居に行って、先生のお布団を敷いてこうわい~…」

のぶ子
「あなたお願いね~♪」

しんのすけ
「お母さん!今夜はボクも西郷先生と一緒に隠居で寝ていぃ~でしょぉ~!?」

のぶ子
「いけませんっ!!
西郷先生はこの後お仕事もあるし、しんのすけは歯ぎしりと寝言がうるさいからダメよ~~~!」

しんのすけ
「えぇーーーーっ!?
そんなのやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだぁーーーーーいっ!!」
(ジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタ!!!)

健之助
「コラッ!!しんのすけ
先生にワガママ言うんじゃないっ!!」

龍之助
「じぃ~~~~ちゃんがぁ~~~~いっしょにぃ、~~~~寝ちゃるけんのぅ~~~~~~・・・」

しんのすけ
「ちがうもんっ!おじいちゃんじゃやだもんっ!
西郷先生じゃなきゃやだあーーーーーっ!!!(泣)」

のぶ子
「ワガママ言う子はうちの子じゃありませんっ!!
お外に出しますよっ!!」

しんのすけ
「い~~やぁ~~だぁ~~~~お母さんのバカァ~~~~~(泣)!!!」

泣きじゃくるしんのすけに、叱る父母
福森家の賑やかな騒動を一括するかのように、西郷先生は締めの一言を言った…

西郷先生
「宿題終わったら来ていいぞ!」

しんのすけ
「やだぁ~・・・
・・・・・・・
・・・・・え・・・・?」

西郷先生
「宿題が終わったら来ていいぞ!!しんのすけ!」

しんのすけ
「やったぁぁーーーーーーーーーーぁぁああ!!!」

のぶ子
「そんなぁ先生ぇ~~~~~~・・・・
しんのすけが騒いでお仕事に差し支えますわ~~!」

西郷先生
「大丈夫ですよ、しんのすけが宿題を終える頃には、僕もちょうど仕事が片づいてますから・・・」

しんのすけ
「やった♪やった♪やった♪やった♪今夜は先生と一緒♪一緒♪一緒♪一緒♪」

健之助
「先生ぇ~・・・
本当ご迷惑じゃないですかねぇ~~~・・・」

西郷先生
「そんな事ないですよ、かえって僕の方が迷惑掛けちゃったし・・・
トイレの恥ずかしい件や、美味しいカレーも頂いて・・・
皆さんにお世話になりっぱなしでしたからね!
今夜はしんのすけと夜を共にしますよ!」

のぶ子
「先生ぇ~ごめんなさいねぇ~~~~・・・
でももしこの子が言う事を聞かずに先生を困らせるような態度を取っていたら、遠慮なく家から追い出して構いませんからねぇ~・・・」

しんのすけ
「大丈夫だも~~ん!
ボク、西郷先生の邪魔なんてしないも~~~ん♪」

龍之助
「すまんのぅ~~・・・
せんせぇ~~~~・・・

しんのすけやぁ~~・・
ちゃぁ~~~んとせんせぇの言う事聞かないかんえぇ~~~~・・・・」

のぶ子
「さぁ・・!
遅くなるといけないから…
西郷先生、お風呂入って下さいなぁ~~♪♪


西郷先生
「あ!お母さん…
僕、明日は朝五時前には起きて、六時から始まる相撲部の朝練に間に合うよう学校に行かなければいけませんので…
朝は干してある下着やトレーニングパンツを勝手に取って出ても構いませんかねぇ・・・」

のぶ子
「あらまぁ~~・・・
朝は随分早いのねぇ~~・・・・
わかったわ!明日は私も早起きして朝御飯の支度してますから、先生、朝も家で食べてって下さいね~♪」

西郷先生
「えぇーーーー!
それは悪いですよ~…」

のぶ子
「大丈夫~♪大丈夫~♪
私、朝はめっぽう強いから平気なの!
結婚当初なんて毎朝三時起きでしたのよぉ~♪♪
亡くなったお義母さんに毎朝怒られイヤミ言われる方が苦痛だったわよん!!」

西郷先生
「すみません~・・・
お母さん~・・・
何から何までお世話かけちゃって~・・・」

のぶ子
「おほほほほほほほ♪♪
いぃ~のよ♪いぃ~のよ♪その代わり、しんのすけの事、宜しくお願いしますね~・・・」

西郷先生
「それじゃあ、僕は車から下着とトレーニングパンツが入ってるスポーツバッグを車から取りに行ってきます~・・・」

しんのすけ
「あ~~~!!
西郷先生!そのスポーツバッグ、ボクが取りに行ってあげるぅ~~~♪♪」

西郷先生
「おっ!サンキュー♪
だけどしんのすけ、どんなバッグか分かるか?」

しんのすけ
「しってるよ!!
紫色のスーパースターのやつでしょお?」

西郷先生
「当たり~~♪
お前よく知ってんなぁ~~~~♪♪
じゃっ!俺は先に風呂に入ってるから、バッグ持ったら入って来い!」

しんのすけ
「はぁーーーーーーい♪」

西郷先生
「ほれ、キーだ!」
(チャリン・・・♪)

しんのすけ
「行ってきまーす!!」

しんのすけは、西郷先生から車のキーを預かると、一目散に玄関のつっかけを穿いて、カツカツと踵の音を立てながら外へ出て行った・・・

そして西郷先生は、銀色のジャンパーを脱いでお風呂へ向かう…

西郷先生
「え・・・と、お風呂ってどちらでしょうか・・?」

のぶ子
「おほほほほほほほ♪
西郷先生、お風呂は母屋ではなく♪♪
隠居の倉庫の横にありますのよ~~♪♪」

西郷先生
「あぁ~~・・・!
なるほどぉ~・・!
そうなんですかぁ~・・」

健之助
「西郷先生ぇ~~
お風呂場はこっちです~・・・・
先ずは外に出て下さ~~~・・い」

龍之助
「ちゃぁ~~~んと薪をくんで沸かしとるけんのぉ~~~~~~・・・
疲れがよぉ~~け取れますぇぇ~~~・・・・」

西郷先生
「へぇ~~!!
ちゃんと炭火で焚いたお風呂なのかぁ~~・・・!
こりゃあ楽しみだぁ~♪」


笑いあり
怒りあり
涙ありの
楽しい夕食もようやく終わった…
色々あった福森一家の賑やかな晩餐・・・
暫くの間、家庭の団欒から遠のいていた西郷先生には…
久しぶりに平穏で穏やかな時を過ごして新鮮な気持になったそうだ・・・

さぁ・・・この後、ついに体育教師、西郷虎之助と教え子の生徒、福森しんのすけが2人一緒にお風呂に入る事となった!!!

波乱が予想される…!
体育教師と生徒の裸の付き合いが・・・
深山町の澄み切った空気によって見える満天の夜の星空に・・・
西郷虎之助と福森しんのすけの大きな雄叫びが響き渡る・・・・!?

【日曜ワイド劇場】
「ボクの担当の先生は体育教師・Vol,8」

~波瀾万丈!?福森一家の晩餐館!!~

(終)

さあっ!この後の続きが気になった貴方!!
早速ナイスをポチして、Vol,9までのストーリーを繋げるようっ!!!
貴方のナイスが展開を左右する、七転び八起き人生の名物!!
読者リスナー参加型の青春ドキドキJr,Hi,School,Story!!!

「この物語は、フィクションであり、登場する人物や施設等、現実とは一切関係ありません・・・」


シリーズ最長となった長編小説!!「ボクの担任の先生は体育教師Vol,8」
(ブログ記事10000文字超え第4作目)
これも支えて下さった皆さんのおかげです!
福森しんのすけと体育教師の西郷虎之助!
まだまだ2人の快進撃は続くのか!?


皆様のご支援、今後とも宜しくお願い致します!!

初回特典画像Part2
(終了)