どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「うらみや本舗」(中編1)~お試し版~

僕は「相沢勇気」

今年の春…

4月にめでたくBL高等学校へと入学したんだ…

ついに僕も高校生…

知らない生徒で溢れている教室…

誰も僕の事なんて見向きもしていない…

先生も何だか…

冷徹な教師や横暴で恐い先生ばかり…

嫌だなぁ…

中学までは知ってる友達が多かったし、僕の町内は比較的真面目な生徒がほとんどで、嫌なヤンキーなんて居ないし、毎日が充実していて学校が楽しかった…

教師も良い先生ばかりだったから、過ごしやすかったんだ…

だけど…

このBL高等学校は、スポーツ名門高校で有名な男子校で、全国各地から部活動で活躍した生徒達が推薦入学で集まって来るんだ…

だから…

何て言うか…

その…

スポーツマンシップ…?

スポーツ根性論…?

男はスポーツで活躍してナンボのような暑苦しい男子だけの学校…

こんな熱血高等学校…

本当は僕の理想じゃないんだ…

だけど…
第一志望にしていた男女混合の聖クリスチン高校の受験に失敗しちゃって…

しょうが無く第二志望の滑り止めにしていた…
このBL高等学校へと…

泣く泣く入学するしかなかったんだ…

何事もないよう…
生徒や先生とのトラブルを避けるように…

休み時間は…
僕はいつも隅の方で…

誰とも話さず…

一人だけで本を読んでいる…

だからクラスのみんなは誰も僕に近づいたり、話しかけたりは一切しないんだ…

きっと影では…

ネクラな奴と…
噂されてるんだろうな…

でも…

それでも僕は構わない…

こんな暑苦しいスポーツ名門高等学校のうるさい連中らと関わるなんて…
まっぴら御免だよ…

こんな人と接する事が大の苦手な僕は…

当然スポーツなんて出来やしない…
部活動なんて絶対に入らないから…

だって体育の時間ですら地獄なんだもん…

中学時代も帰宅部一筋…

唯一の生きがいは…
ネットオンラインゲーム…

ただそれだけ…

いつも夜遅くまで… 
親にバレないよう…
明かりを消した暗い部屋で一人…
パソコンの画面に照らされて…

会ったこともない相手とゲームのPlayを楽しんでいる…

今ハマっているオンラインゲーム…

バタリアン・ハザード」

これがまたスリル満点で最高に面白いんだ…

このままずっと…

いや…

一生…

ゲームをPlayして過ごせたらどれだけ楽しいだろう…

僕は…

退屈な授業中…

窓の外…

ゆっくりと流れてゆく雲を眺めながら…

そんな事をぼんやりと考えていたんだ…

…その時…

急に僕の胸ぐらをつかんで、無理矢理教室の外へ出そうとする…

横暴で乱暴な教師が…

そう…

この先生が僕のクラス、1年4組の担任であり…

体育教師の…

中島孝太郎」先生だ…

日体大のバリバリ体育会系の体育教師…

学生時代は柔道と相撲で鍛え上げ、さらに筋トレ大好きのガッシリ固太り体系…

イメージ 1

体重100Kg…

校内では一年中ジャージ姿で、時には竹刀を持って生徒達を威嚇する…

イメージ 3

相撲部と柔道部を指導する傍ら、何故か水泳部の代理顧問

イメージ 2

中島先生の半分に満たない48Kgしかない僕は…

軽々と教室の外へと引きずり出された…

そして…

中島先生
「相沢、俺が良いというまで、「中島先生、僕は授業中よそ見をしてすみませんでした、これからは真面目に中島先生の授業を受けますから許して下さい!」…と誤り続けろ!いいな!」

相沢
「そ…
そんなぁ~・・・・」

中島先生
「止めたら帰ってもらうから、そのつもりでな!喉が枯れるまで頑張れよ!」

相沢
「は・・・・
はい・・・・・・・」

この…
僕の担任の先生である体育教師、中島孝太郎先生は…

一度目をつけた生徒を…

しゃくり上げるくらい泣かすまで絶対に許さない…

体罰が当たり前の先生なんだ…

こんな…

こんなクソ教師が…

僕のクラスの担任になるなんて…

本当ついてないよ…

中島先生は…
どうやら僕みたいな…
ナヨナヨした大人しい…
華奢な生徒が大っ嫌いらしいんだ…

だから僕は…
いつも授業やホームルームでは目の敵にされている…

それに…

中島先生は…

僕の最大の弱みを握っているんだ・・・・!!

だから僕は…

こんな暑苦しい熱血根性論の体育教師に…

大人しく従うしか為す術がないんだ・・・

その…

僕の弱みを先生に握られてしまったのは…

1年生が入学してすぐ…

学習と親睦をかねての、「青少年学習・研修センター」にて、2泊3日で行われる研修中での出来事だったんだ・・・

果たしてその…

出来事とは…







「うらみや本舗(中編1)」
~お試し版~





~青少年学習・研修センター1日目、夕食後の入浴時間~


1年4組の男子生徒達の会話

「あ~気持ちよかったなぁ~~♪」

「やっぱり広い風呂は良いよなぁ~♪」

「なぁ!これから就寝時間の10時まで自由時間だぜ!何するよ!」

「お、ここにトランプとウノがあるぜ!やらねーか?」

「バーカ!そんな中坊の修学旅行じゃあるめぇし!やってられっか!」

「俺さぁ、先生に内緒で…アレ…持ってきてるんだぜぇ~~~♪」

「おい~・・・
アレってまさか~・・・」

「そ…!アレといったら…」

「エロ本に決まってんだろぉ~~♪」

「おぉーーーーー!!
すげぇーーーーー!!
どこで手に入れたんだよ!おい!」 

「ネットで購入したに決まってんじゃん!」

「見よーぜ!見よーぜ!」

「おい!ティッシュ持ってこい!ティッシュ
これからオナろうぜ!」

「お前エロいなぁ~!笑
早速シコる気満々かよ!」

「おい!そこの誰だっけ?名前わからんけど、お前!先生にバレないように入り口しっかり見張っててくれよ!」

「・・・・・・・」

「おいこら!聞こえてんのか!?そこの暗そうなお前だよ!お・ま・え!」

その暗そうなお前とは…
僕の事だった…

相沢
「やだよ・・・
先生に見つかったら・・・僕まで叱られるんだもの・・・・」

僕は…
暑苦しい会話に嫌気がさしていたのか…
少しイライラしていた…

「はぁ!?
なんだぁ!?お前、超ムカつくんだけど…」

「てめぇ…調子こいてんじゃねぇぞぉ!」

「よお、お前・・
なぁ~~んか感じ悪い奴だと思ってたけどよ、やっぱそのまんまなんだな!」

「あいつさぁ~~・・・
見た目が暗いっしょぉ~・・・?
俺さぁ~…・・・ああいう奴って苦手なんだよね……」

「体つきも貧弱やし、スポーツ何にもしてませぇ~ん!って感じ!」

「なんだか華奢な女みたいだよなぁ!」

「女ちゃう!ちゃう!
オカマだよ!オ・カ・マ!」

「ギャハハハハハ!!」

「お前モロに言ってやんなよぉ~~~!!笑
ほら、あいつ泣きそうな目ぇしてんじゃんか!笑」

僕は…
この「オカマ」という言葉に・・・
怒りがスイッチする…

相沢
「今どきコソコソとエロ本持ってくるなんて…
やることが古すぎじゃない…?
君たちは30年前からタイムスリップしてきたのかな…?」


「あんだと~・・・?
お前ちょっとこっち来いや!!」

相沢
「丁重にお断りします。」

「じゃあ俺の方から行ってやるよ!!」

相沢
「何?結局暴力でしか解決出来ないの?
これだから体育会系の馬鹿は・・・
本当学習能力がないんだね…
裁判沙汰にしたくないなら止めときなって…」


「こいつ絶対に許せねぇ!!」

「おい!みんな集まれ!
この生意気なオカマ野郎!
布団で押さえつけてやろうぜっ!!」


相沢
「一人の人間に…
大勢でかかってくるなんて…
卑怯だよね、君たちの方が軟弱者でオカマだよ…」
 

「うるせぇ!!
その減らず口叩けねぇようにしてやらあ!!
みんな行くぜ!!」

「おうっ!やってやろうぜ!こんな奴!」

「根暗なくせに生意気なんだよっ!!」

「やれやれやれやれぇーーーーーーーー!!!」

僕はここで入り口のドアを空け・・・

相沢
「せんせーーーーい!!
ここにエロ本持ってきてる男子がいまーーす!!」

と、廊下に響くように叫んだ…

「わっ!!わっ!!あのバカッ!!
チクりやがった!」

「おい!やべーよ!さっきのエロ本隠せ!隠せ!」

すると近くにいた先生…

1年3組の担任「野本勇也先生」が駆けつけてきた

野本先生
「コラァーーーー!!
誰がアダルト雑誌持ってるんだーーーーー!?」

「い・・・いや・・・!
持ってないっスよぉ~!」

野本先生
「早く出した方が身のためだぞぉーーーー!!
お前らの担任の中島先生が怒ったら、どんな目に合うか・・・・
俺は知らんぞぉーーー?」


「持ってないって言って・・・・」

野本先生
「早よ出せぇ言うとんのがまだわからんのかぁーーーーーーーーーーっ!!」

急にキレる野本先生に…

さすがの体育会系男子も子犬のようにビビり…

「おい…早く出せよ…ボソボソ…」

「お前だよ…お前…ボソボソ…」

「は…はい…ボソボソ…」

さっきエロ本を持ってきた男子が…

肩を下ろした恰好で野本先生の方へとゆっくり歩いて行った…

そして…

「パシィーーーンッッ!!!!!」

…と、エロ本で頭を思いっきりしばかれる男子生徒…

「痛ってぇ~・・・・」

野本先生
「バカタレ!3年早いんだよ!!」

「ス…スンマセン…」


野本先生
「今回だけは担任の中島先生に黙っておいてやる、だが、この雑誌は研修が終わるまで没収だ、いいな!」

「は…は~い・・・」

野本先生
「なんだそのたるんだ返事はぁっっ!!!??」

「は…ははは…はいっ!!!!!」

野本先生
「いいかぁっ!!
お前らよぉーく頭に叩きこんでおけ!!
我がBL高等学校は全国で有名な体育学部名門高等学校だっ!!
我が校の生徒になったからには常に誇りを持ち、責任ある行動を肝に銘じ、BL高等学校生として恥ずかしくない生活態度を心掛けるようにっ!!!」

「はい…!」

野本先生
「返事が小さいっ!!!」

全員
「はいっっ!!!!!」

野本先生
「ようし…
我が校は甘くないからな!
覚悟しておけよ!」

全員
「はいっっっ!!!!!」

野本先生
「よし…じゃあ就寝時間まで自由時間だ、各々で楽しんでな!」

全員
「はいっっ!!!
ありがとうございまーーすっっ!!!」

野本先生
「あ、お前か、今叫んだ生徒は・・・?」

相沢
「あ…はい…」

野本先生
「お前~・・・
髪の毛が全然濡れてないが・・・・・
ちゃんと入浴したのか…?」 

相沢
「あ・・・
いえ・・・・まだ・・・」

僕は…
この時…
チクった事を…
「しまった…」
…と思った…

野本先生
「お前今まで何をやっていたんだぁ!?
各クラスで入浴時間は決まってるはずだぞ!?
ちゃんと先生が言った事聞いてたのかぁっ!?」

威圧が僕の方に向けられて…
クラスの男子生徒もあおってくる…

「そういえば・・・!
あいつさぁ~・・・!
風呂の時いなかったよなぁ~~~!!?」

「存在感なさ過ぎて俺気づかなかったぜぇ~笑!」

「むごい事言ってやるなよぉ~~~笑!!」

「ギャハハハハハ!!!」

野本先生
「うるさいぞぉっ!!!
黙れ!黙れ!!黙れ!!!
パシンッ!パシンッ!パシンッ!!」

そう言って…
怒りながらエロ本で壁を叩く野本先生…

そして…

野本先生
「まったく!!お前って奴はぁっ!!!
もう1年生は全員入浴を済ませているんだぞっ!!
今からすぐに入ってこいっっ!!!」

相沢
「あ…あのぉ~・・・
ぼ…僕・・・・
ちょっと風邪ひいてて…
体の調子が悪いんですぅ~・・・・」

野本先生
「はぁっ!?
何ウソついてんだぁっ!?
お前はぁっ!!
風邪であれだけの大きな声が出せる訳がないだろうがぁっ!!!」

相沢
「で…でも・・・」 

野本先生
「サッサと用意しろっ!
さもなくば担任の中島先生にすぐ報告するぞ!!」

相沢
「そ…そんなぁ・・・!」

男子生徒
「あいつマジで風呂入らずに布団で寝るつもりだったのかよぉ~・・・」

「超きめぇ~~笑!」

「きったねぇ奴だなぁ~…」

「やだやだバッチイ!」

「風呂も入ってないクセに口だけは達者だよなぁ~」

「風呂入るまでは部屋入ってくんなよな~~!マジで汚い奴・・・!」

野本先生
「うるさいっ!!うるさいっ!!!うるさーーーーーーーーーーいっ!!!
無駄口たたく奴はコッチへ来いっ!!!」

男子生徒
「し・・・バカ…聞こえてるよ・・・・ボソボソ・・」

「ウ・・・ウノやろーぜ!ウノ!ウノ!

ウノやる奴集まれよ!」 

「お…俺らはトランプやろーぜ!トランプ!
ポーカーしようぜ!ポーカー!アハハハハ・・・」

野本先生
「ふぅ~・・・・
まったく~・・・

さ、お前は今すぐに入浴してこい!いいなっ!」

相沢
「で…でも・・・」

野本先生
「もう同じ事何度も俺に言わせるなよ・・・

サッサと行けぇっ!!!」

相沢
「は・・・はい・・・」

僕は・・・
野本先生に言われて仕方なく・・・
自分のカバンから、シャンプー、リンス、ボディーソープ、歯磨きセット、タオルに替えの下着を持って、1階にある大浴場へと向かって行った・・・・

そこで僕は・・・

どうしても見られたくなかった・・・
最大のコンプレックスを・・・
あの人に知られてしまったんだ・・・

あの出来事さえなければ…

僕はもっと堂々と出来たはずなのに・・・

よりによって・・・

あの人に・・・
僕の恥ずかしい・・・
アレを見られてしまうんだ・・・


1階の「大浴場」へついた僕は・・・

脱衣所に誰も居ないか周囲を見渡した・・・

幸いな事に、脱衣所はガラリと空いて誰も居ない…

今のうちにサッサと入って、パッパッと洗って、ザバッ!と流して速やかに出てやろうと、僕は学校指定のダサいジャージ上下を下着と一緒に脱いだ…

そして裸になるやいなや…
すぐにタオルを腰に巻き…

シャンプー、リンス、ボディーソープを持って、大浴場の扉をガラガラガラ・・・と開けると急いで中へ入っていった・・・

大浴場の中は、まるで温泉施設か銭湯のように広く…
僕の華奢な体をモクモクと温かい湯気が包んでく…

「5分で済まそう…」

そう思いながら僕は誰かが来る前に、入浴を終わらせるよう…
大浴場のそこらじゅうに散らばっている洗面器の1つを拾うと、大きなお風呂のお湯を汲み上げて…

ザバァーーー・・・!

…と、かけ湯をすると、すぐに大浴場のお風呂に浸かった…

「どうせ誰も居ないし…
残り湯なんだから、タオルは腰に巻いたままでいいや~…」

…と、僕はそのままでお湯の中に浸かっていた…


「はぁ~~・・・
やっぱり広いお風呂っていいなぁ~~~・・・・
気持ちいいぃ~~~・・・・・・」

僕は誰も居ない大浴場で…

一人呟いた…

小さな独り言でも…
大浴場ではコンサートホールのように美しく響く・・・

なんだか歌いたくなってきちゃったな・・・

気分が良くなった僕は…
歌を唄い始める…

相沢
「あさぁ~~・・のそぉ~らぁ~をぉ~見上ぁ~~~げてぇ~~♪

きょうぉ~~とぉ~~いう~♪
いちにちがぁ~~~~♪♪

えがぉ~~でいらぁ~~~れるよぉ~~おぉ~~にぃ~~~♪♪
そぉっとぉ~~♪
お願いしたぁ~~~♪♪」

(AKB48365日の紙飛行機」より)

JASRAC承認832519053247


唄にはちょっぴり自信があったんだ…

大浴場では僕の歌声がホールのように響いてる…

まるでコンサートホールで歌うソロ歌手気分だ…

・・・しかし・・・

僕は油断していた・・・

一番盛り上がるサビを唄っていた時だった・・・

相沢
「人生はぁ~~~♪
紙ひこぉ~~…きぃ~♪♪

願いのせてぇ~~~~♪♪飛んでゆくよぉ~~♪♪」

風のぉ~~なかをぉ~・・・・・」


「ガラガラガラ・・・!」

突然…、大浴場の扉を開ける音が聞こえて・・・
僕はビクッ…!となり…
唄っていた声を止めた…

「あぁ~~~~風呂だぁ~~~♪風呂♪風呂♪風呂♪」

ペタリ…ペタリ…ペタリ…ペタリ…

そう言って大浴場に…
誰か大人の男が入ってきた・・・・!!

この野太い親父声…

聞き覚えのある声・・・

それにこの歩くリズム・・・
まさか・・・・

「なんか気持ち良さげに唄っている声が聞こえたぞぉ~~~~~・・・・?
誰なんだぁ~~~?」

大浴場に入ってきた男に・・・!!!
僕の歌声が聞かれている!!!

ヤバい・・・!!!

僕はすぐに湯船に鼻まで浸かって隠れるが・・・・

「おいっ!?コラァ!!
生徒の入浴時間はとっくに過ぎてんだぞぉっ!?

お前は今頃入浴とか何やってんだぁっ!?」

湯船に鼻まで浸かっている姿を見つけて・・・

僕の目の前までやってきたその男は・・・・・

「お前・・・!
俺のクラスの・・・・!
相沢じゃあねぇかぁっ・・・・・!?」

そう・・・・

この野太い親父声に・・・

坊主頭に近いスポーツ刈り・・・

ガッシリと太く鍛え上げられた固太り体系・・・

1年4組・・・

僕の担任の先生の・・・

中島孝太郎先生だったんだ・・・・・!!!

中島
「相沢ぁ~・・・
今頃入浴とは・・・・
どういう事なんだぁ~~~~~~・・・・?」

相沢
「あ・・・あぁ~~~・・・・・」

この後・・・

僕の最大の悲劇が始まる・・・・・

「うらみや本舗」(中編1)
~お試し版~

(終)



・・・ここは「地獄部屋」・・・・

ドクロ
「観音寺!今晩の夕食はなんだ。」

観音寺
「は…、チーズハンバーグのイタリアントマトソース、ミネストローネスープにシーザーサラダでございます。」

ドクロ
「おっ!今夜は珍しく洋食三昧ではないか!」

観音寺
「いつも忙しいドクロ様のために・・・
拙者、観音寺が腕を振るいました…。」

ドクロ
「やるじゃん!僕は観音寺が和食しか作れないもんだと思い込んでいたよ。」

観音寺
「ドクロ様のためならば、拙者は何でもお作り致しますぞ。」

ドクロ
「じゃあ今度はピザ!
僕はあのこってりのびるチーズのピザが食べてみたいぞ!」

観音寺
「かしこまりました…
すぐに作り方をマスターして参ります…」

ドクロ
「うむ!期待しておるぞ!」


観音寺
「は…
ただしドクロ様…
お夕食の後は・・・」

ドクロ
「わかってるよ!仕事すりぁ~い~んだろう?仕事!」

観音寺
「は…
さすがは仕事熱心なドクロ様…
本日の闇サイトへのアクセス数は、9567213でございます・・・。」

ドクロ
「ほう…
今日はまた一段と多いではないか…。」

観音寺
「それだけ恨みを持った人間が・・・
ドクロ様をお慕いしてるのでございますぞ…。」

ドクロ
「それにしても・・・
なぜ人は恨んだ相手を闇に落とし入れようとするんだろうな…。」

観音寺
「まことでございますな…」

ドクロ
「そんな事をしても…
己が不幸になるだけなのに・・・
だけど人は争いを止めはしない・・・

相手が白旗を揚げるまでとことん攻撃する・・・

まったくもって愚かな生き物だ・・・」


観音寺
「は…、ドクロ様の言うとおりでございます…」

ドクロ
「ま、僕には関係ないがな、これはビジネスなのだ…

相手への恨み、憎しみ、妬み、嫉妬心…

これら負のエネルギーこそが僕の蓄えとなるのだからな。」

観音寺
「さすがはドクロ様でございます…」

ドクロ
「さぁ!まずは腹ごしらえだ腹ごしらえ!
腹が減っては裁きは出来ん・・・!
観音寺!今すぐ夕食を持ってこい!」

観音寺
「は…!ただいま…!!」

ドクロ
「さて・・・
今日は誰が選ばれるのか・・・・
楽しみだ・・・

どんな世界でも人間関係の歪みが生まれる…

これは決して人間だけで解決出来る問題ではない…

表面上では上手くやっているように見せかけても…

僕の前では誤魔化せないからな…!
はっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」 

うらみや本舗の管理人である謎の男…

「ドクロ」

この男の正体を知っているのは・・・

禁断の闇サイト…

「うらみや本舗」から選ばれた者だけなのだ・・・。