おっす!!
俺の名前は「松岡輝」
身長168cm・体重90kgの、元気なわんぱく盛りの男の子!!
へへへ・・・!
松山市の雄郡小学校を卒業し、中学から本格的に相撲をするため…
相撲の名門中学である…
「深山中学校」に入学したんだ!!
やっぱり愛媛の相撲が盛んな町の中学校といえば・・・!!
「野村中学校」か「深山中学校」
この2校なんだよな~!!
どっちに入学しようかずいぶん悩んだんだけど・・・
ちょっぴりマイナーな「深山中学校」へと通う事に決めた!!
山々に囲まれ・・・
段段畑の田畑広がるのどかな風景・・・
夏に泳いだら楽しそう!
冷たくてキレイな川が流れているんだ!
お盆休みには花火大会もあるし・・・
なんと言っても!
秋には豊作を祝う「愛宕山奉納相撲大会」が開催されるんだ!!
その「愛宕山奉納相撲大会」で、俺は町の横綱になるのが夢なんだ!!
深山中学相撲部へ入り、厳しい稽古を積み、強豪野村中学を倒すんだ!!
新しい町…
新しい学校…
新しい制服…
新しいクラスのお友だち…
今日から生活する相撲部員の寮生活…
これから新しい俺の楽しい充実した中学生活が始まるんだ!!
だけど・・・
入学式の日・・・
俺と同じクラスの相撲部員である・・・
「西郷虎之助」君という名の男の子が居るんだけどな・・・
入学式が始まって30分も経たない頃に・・・
やっちゃったんだよなぁ~・・・・
まぁ~・・・
本人に気の毒だから・・・
俺の口からはハッキリとは言えないんだけど・・・
要するに・・・
失敗しちゃったんだよ・・・
それで入学式は途中で中断するという大惨事になったわけなんだ・・・
それが原因で・・・
西郷虎之助君は、学校へ行く事を強く拒んで行きたがらないんだ・・・
入学式の翌日の授業初日・・・
もう一人の相撲部員であり、西郷虎之助君の幼なじみの親友・・・
「森山健太郎(ケン坊)」君と・・・
俺のクラスの担任の体育教師の先生…
「林田茂」先生とで無理矢理にでも西郷君を押さえて「1年4組」の教室へと連れてきたんだけど・・・
西郷君は、まるで小学校の子供みたいにワンワン泣いて駄々をこねて暴れている状態なんだ・・・
相撲部のみんなで西郷君を取り囲むようにして教室の席へと連れて行く時・・・
俺は担任の体育教師である・・・
「林田茂」先生に・・・
一目惚れしちゃったんだ・・・
同じ男同士・・・
玉金ついてる者同士・・・
MIZUNO制で・・・
ブルー色のジャージを着た「林田茂」先生に・・・
お・・・
俺・・・
ほ・・・
惚れちまったっす・・・!!
林田茂先生は相撲部の指導者として稽古にも参加するのは自前から聞いてはいたけれど・・・
俺・・・
どうすれば良いんだよぉ~~・・・
嬉しいけれど・・・・
既にち◯ちんが勃ってしょうがないよぉ~~・・・・!!!
これじゃあ廻しが締められないじゃないかぁ~~・・・・!!
相撲部に入る俺は・・・
俺は・・・
どうすりゃ良いんだぁ~~・・・!!!
松山市内の「雄郡小学校」から・・・
西郷虎之助のふるさと・・・
「深山中学校」へと入学してきた・・・
わんぱく盛りのガッシリした優しい力持ちな男の子・・・
「松岡輝」は・・・
深山中学校の番長であり、相撲部の主将を務める
高橋正次郎
正次郎に相次いで副主将の
大岡照彦
自称キャプテンで意地悪な性格の
宮本太(ふとし)
文武両道真面目な優等生
森山健太郎
深山町唯一の電器店、お坊ちゃんの
柴田幸信(ユキラス)
農家の一人息子だけど…
強がり意地っぱりの泣きベソ坊主…
西郷虎之助
この個性溢れる相撲部員達と上手く渡り合って行けるのか・・・!?
如何お過ごし10連休!!
ゴロゴロニートにゃ関係なし!!
サービス業なら仕事しろ(怒)!!
世話しい主婦もイライラ溜まる!!
外に出たなら人だかり!!
何処へ行こうと人ばかり!!
貧乏暇なし労働者!!
インドア主義の貴方にも!!
強~い見方の七転び!!
読んで8回起き上がる!!
寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!
貴方の鬱憤晴らします!!
「西郷虎之助の・人生は七転び八起き」
「中学生日記・松岡輝編」
「俺・・・体育教師に…惚れちまったっス・・・!!(続)」
~ゴールデン・ウィークスペシャル~
林田茂先生と森山健太郎君が、西郷虎之助君を押さえて教室に入ってきた・・・
森山(ケン坊)
「正次郎!照彦!太!ユキラス!みんな手伝ってくれ!!
虎助が学校へ行きたくないって暴れてしょうが無いんだっ!!」
正次郎
「やれやれ~・・・
世話の焼けるやっちゃの~・・・」
照彦
「ちゃんと制服洗濯してるんだろ~なぁ~~・・・?」
ふとし
「けっけっけ♪
面白い事になっとるげぇ~~♪
からかってや~ろおっと♪」
ユキラス
「あぁ~~あ・・・
虎助ったらあんなに泣いちゃって・・・
やっぱり昨日の事気にしてるんだな…」
輝
「あ・・・
俺も行かなきゃ・・・」
虎之助
「もうっ!!
みんな来るなやぁっ!!(泣)」
相撲部員のみんな総出で西郷君を押さえた・・・
その時・・・
俺の顔が偶然・・・
林田先生の胸の所に触れたんだ・・・
輝
「あ・・・・!!」
MIZUNO制のジャージ・・・
まだ新しいのかな・・・
スポーツウェア特有の・・・
ポリエステルの香りが俺の鼻に入って行く・・・
そしてそのポリエステル素材がまた・・・
スベスベして気持ち良かった・・・
俺は一瞬気が遠くなったと同時に・・・
学生ズボンの股間に・・・
大きなテントを張らせてしまう・・・
輝
(あ・・・
しまった・・・!!)
俺は勃ってしまった・・・
その股間を見ている女子が数人居た・・・・
どうしよう・・・・
ま・・・いっか・・・
俺は男だし・・・
どうせ相撲部に入るんだから・・・
廻し一丁の姿を見られる事になるんだ・・・
気にするもんか・・・
俺の隣で息を荒く吐いている林田先生は・・・
ようやくクラスのみんなに話しかける・・・
林田茂
「みんな遅れて悪かった・・・
ハァハァ・・・」
ケン坊
「さぁ・・・
虎助・・・!!
席座るぞ・・・!!」
正次郎
「ほれ~・・・!!
しっかりせんかいやあ~~!!
相撲部員がこんな泣きベソでどないすんじゃいっ!!」
虎之助
「うはぁ~~・・ぁぁぁああん!!
嫌だぁぁぁ~~~ぁぁぁああん!!
もう帰るって・・・・・!!
言よるやろうがぁぁぁぁぁああ!!」
ケン坊
「虎助っ!!
いい加減にしろよっ!!
もう俺達中学生なんだぞっ!!
いつまでも泣くなっ!!
男だろっ!?」
林田茂
「西郷~・・・
ほらなぁ~・・・
先生ちゃんとみんなには言ってあるから・・・・
大丈夫だから~・・・・
なぁ~・・・
もう~~・・そんな子どもみたいにメソメソ泣くなよぉ~~・・・なっ?」
林田先生は・・・
教台に立って泣いている西郷君の背中を・・・
優しくポンッ♪ポンッ♪と叩いて慰めている・・・
MIZUNO制のジャージ姿で・・・
それを見た俺は・・・
西郷君が羨ましく見えた・・・
だけど・・・
俺は父ちゃんから・・・
「男は人前で泣くな!!」と・・・
小さい頃からそうしつけられたので・・・
西郷君のように・・・
メソメソと泣きながら先生に甘える事なんて・・・
絶対に出来ないんだ・・・
正次郎
「昨日あれだけワンワン泣き晴らしておいて・・・
まだ泣くんかい・・・!!
お前はどれだけ体内に水分を保っとるんや・・・・」
照彦
「◯◯っ◯もい~~~っぱい出したしのう~~~・・・?
今日は大丈夫なんやろう~なぁ~~?」
ふとし
「けっけっけ♪
あの時の顔ったら・・・♪
あ・・!あ・・・!あぁ~~・・・って・・・涙ボロボロ流しながら◯◯◯◯しやがったんだよなぁ~~~♪♪」
ユキラス
「僕もビックリしちゃった♪
なんか音が凄かったよね・・・♪
シャワーみたいだった♪」
正次郎
「量も凄かったけどな・・・!!」
ふとし
「けっけっけっけっけ♪♪
バケツ一杯分くらいあったんじゃねぇ~かぁ~~?」
虎之助
「うるさいわいっ!!!
お前らみんな向こう行けやあっ!!
殴るぞっ!!」
正次郎
「お~~お~~お~~・・・
いっちょ前に怒っとるぞコイツ・・・」
照彦
「お前のヘナチョコパンチなんか効かんけどよ~~・・・
別に殴るなら殴ってもえぇ~ぞぉ~~・・?」
虎之助
「ぐしっ・・・!!
ずびっ!!ぐしっくっ・・・!!
ぐしゅんっ!!びっくっ!!・・・」
正次郎
「ほれ・・・
結局言うだけで・・・
なぁ~~~んにも出来やせん・・・
まったく・・・
情けない男よ・・・
この虎之助ちゃんは・・・」
ふとし
「ほれほれほれ~・・・
殴るなら早よ殴れよなぁ~~~♪」
ユキラス
「虎助どうしたの~~・・・?
なんか顔が腫れてるけど・・・
誰かとケンカでもしたの~~・・?」
ケン坊
「虎助のお父さんが・・・
昨日の入学式での失敗を学校からの連絡で知ってカンカンに怒ったんだ・・・
それでおじさんは倉庫にある稽古用の廻しを締めて…
寝ている虎助を無理矢理起こして廻しを締めつけると・・・
腕を掴んで強引に田んぼへと連れて行って・・・
うんと扱いたんだ・・・
それはもう・・・酷かったよ・・・
僕とおばさん(虎之助の母親)で止めに入ったんだけど・・・
おじさん止めてくれなくって・・・」
正次郎
「それで・・・
親父の隙をついて逃げ走り・・・
またあのナマクラの坊さんの寺へと逃げ込んだって訳か・・・」
ケン坊
「うん・・・・
虎助の容態を見た龍玄さんが驚いて・・・
虎助をおじさんから守ってたんだ・・・」
正次郎
「まぁ~・・・
はじめの親父(虎之助の父)ものぅ~・・・
ちぃ~~と頭硬い所があるけんのう~~・・・」
照彦
「どうせナマクラ坊主の事や・・・
学校へは行かんとダメじゃ・・・
逃げたらいかんっ!!
・・・って学校へ行くように突き放すのはさすがじゃのう~~・・・」
正次郎
「あの坊主のおっさんはのう~・・・
雪が降る真冬に・・・
白褌一丁で井戸水を頭から被るからのお~・・・
わしにはよぉ~出来んわい・・・」
ユキラス
「知ってる~~♪
褌が濡れて、お尻が丸見えになってるんだよねぇ~~・・・♪♪」
ふとし
「あの水行
毎日やってるらしいぜ~~♪
まったくよくやるよなぁ~~~♪♪
本当変わった坊さんだぜ!!」
虎之助
「うるさいっ!!!
龍玄さんの悪口言うたら怒るぞ!!」
ふとし
「なんだよ~・・・
なに俺様にキレてんだよぉ~~・・・
昨日◯◯◯◯しちゃった虎助く~ん♪
幼稚園からやり直しなさい♪」
虎之助
「うるさいっ!!
バァーーーーーーーカッ!!!
死ねっ!ボケカスッ!!」
ふとし
「お前なぁっ!!」
グイッ!!
宮本君は、西郷君の胸ぐらを掴んだ…
虎之助
「ハァ~・・・!
ハァ~~・・・!ハァ~~・・・!
ハァ~~・・・!ハァ~~~・・・!」
ふとし
「来いよ!!
バァーーーーーーーーーーーカッ!
相撲もケンカも弱いクセに・・・!」
・・・と宮本君が言った瞬間・・・
「ゴンッ!」「ゴンッ!」
ふとし
「痛っ!!!」
虎之助
「ギャンッ!!!」
高橋君は・・・
宮本君と西郷君の頭にゲンコツを食らわした・・・
正次郎
「やかましいわいっ!!!
おのれら黙らんと・・・・
本気でシバき倒すぞゴラァッッ!!」
ふとし
「な・・・なんだよぉ・・・
正次郎ぉ~~・・・・
何で俺にまで拳骨すんだよ・・・」
正次郎
「お前はイチイチうるさいんじゃっ!!!
話がややこしくなるっ!!
早よ席帰れやっ!!アホウッ!!」
ふとし
「だ・・・
だってよぉ~~・・・」
照彦
「タンナが早よいね言うとんじゃから、早よいなんかいっ!!」
「バシーンッ!!!」
ふとし
「痛ぁいっ!!!」
照彦君が宮本君の頭をシバいた・・・
なんかちょっぴり気の毒で可哀想だった・・・
林田茂
「ホラホラホラ!!
お前らケンカするんじゃないっ!!
ここはもういいから・・・!!
西郷と松岡だけ前に残って・・・
後のみんなは席についたついた!!」
ふとし
「ちぇっ・・・!
ブツブツブツ・・・」
ケン坊
「虎助・・・
もう逃げたりするんじゃないぞ・・・
わかったな・・・」
ユキラス
「ねぇ~・・・
松岡君って・・・
相撲部に入るの~・・・?」
輝
「うん・・・
そうだよ・・・!
今日からヨロシクな!!」
ユキラス
「あ・・・♪
ヨロシク~~♪♪」
正次郎
「先生ぇ~~・・・
相撲部の代表として、ちょっと一言かまへんやろかいのぉ~~・・・」
林田茂
「何だぁ~・・・
早く言え・・・!」
照彦
「ダンナ~・・・
俺は先に席ついてっからなぁ~・・・」
正次郎
「おう・・・
すまなんだな・・・」
林田茂
「高橋・・・
授業が始まるんだ・・・
早くしろっ!」
正次郎
「わかってまんがな・・・」
バシンッ!!
虎之助
「痛った!!」
高橋君は、西郷君の頭に「バシンッ!」と強く手をついて、お辞儀するように指示した・・・
正次郎
「ほれ~・・・
頭下げんかい・・・」
「グイッ!グイッ!」
正次郎
「頭下げ言うとるんじゃこのアホッ!」
虎之助
「う・・・う・・・・
うぅ~~・・・・」
正次郎
「頭下げんかいやっ!!!
この情けないションベンタレ野郎がぁっ!!!」
「バンッ!!」
虎之助
「う・・・ひいっ・・・!!」
高橋君が大きな声で西郷君を罵倒する、とても中学1年生とは思えないその野太いオッサンのようなドラ声が教室内に響き渡り、黒板が少しだけビリビリ・・・と揺れた・・・
その勢いに負けてか・・・
西郷君は高橋君に頭を太い手で押さえられながらお辞儀する・・・
正次郎
「すいませんでしたって言えっ!!」
虎之助
「う・・・う・・・・
うぅ~~・・・うっ・・うっ・・・うっ・・・・!」
正次郎
「昨日はみんなに迷惑かけたよのうっ!!!
ちゃんと謝らんかいやっ!!!」
虎之助
「うぎっ・・・ぐぎぎっ・・・!
ぐひっ・・・ぐししっ・・・!!
うぇぇ~~ぇぇ~~ぇぇぇ・・・!」
西郷君は、高橋君に頭を押さえられ、お辞儀した状態のまま泣き出した・・・
正次郎
「泣くより謝るのが先じゃろうがあっ!!!
わしはお前がきちんと謝るまで席には着かさんけんのうっ!!!」
林田茂
「高橋ぃ~・・・
もう良いから席について・・・」
正次郎
「先生は口出しせえへんでくれっ!!」
林田茂
「うっ・・・!!!」
高橋君はもの凄い迫力で・・・
担任の体育教師、林田先生でさえも一喝で黙らせる・・・
これが深山町の番長であり、深山中学相撲部の主将を務め、先輩・OB・大人の教師達でも適わないと言われてきた男なのである・・・
正次郎
「さぁ~・・・虎之助・・・
昨日の醜態をクラスのみんなに詫びるんじゃっ・・・・・・
のう・・・?
やってしまったもんはしょうが無いんじゃ・・・・
別に恥ずかしい事あらへんから・・・
先ずはみんなにごめんなさいじゃろう・・・?」
虎之助
「ぐししっ!・・・ぶしっ!・・・
うひひひぃぃ~~ん・・いんいんいん・・・!!
いぃ~~~んいんいんいん・・・!」
正次郎
「皆の者・・・
スマンのう~~・・・・・
もう少しだけ待ったいてぇ~や・・・」
西郷君は、床に涙をポト…ポト…と滴らせながら頭を震わせている・・・
その頭を押さえている高橋君の手も一緒に震わせながら・・・
虎之助
「み・・・みな・・・みな・・・
みなみな・・・みな・・・さ・・ん・・・ぐしゅんっ・・・!!
ぎ・・・ぎぎ・・・
ぎの・・う・・・は・・・
びっくっ!・・・びゃっくっ・・・!
す・・・すす・・・すい・・・
すすす・・・すい・・・
うぇぇぇぇ~・・・ぇぇぇ~~え・・・・!!
ずいまぜんでじだぁ~~~・・・!!
びっくっ!びゃっくしっ・・・!!
ご・・・ご・・・ごご・・・
ごめんなざいぃ~~~・・・!!!
いいぃぃぃぃ~~・・ぃぃ~・・ぃぃぃぃぃぃ~・・・ぃぃいいいんいんいん・・・・
いいぃぃぃぃ~~・・ぃぃぃぃいんいんいんいん・・・・!!!」
西郷君は・・・
泣きすぎて・・・
舌でうまく呂律が回せない状態だったけれど・・・
頑張ってクラスのみんなに昨日の事を謝りました・・・
正次郎
「よーーーーーーーーしっ!!!
よう言うた!!それでこそ我が相撲部員の男じゃっ!!!」
虎之助
「うはぁぁぁぁ~~・・・ぁぁぁんあんあんあん・・・・
わぁぁぁぁ~~・・ぁぁぁあんあんあん・・・!!!」
「バシンッ!」
虎之助
「ぶしっ・・・!!!」
高橋君は再び西郷君の頭に手を強く押さえると・・・
一緒になって頭を下げた・・・
そして・・・
正次郎
「みんな・・・
昨日はホンマにすまなんだ・・・・!!
コイツが入学式で・・・
無様に大勢の人前で◯◯◯◯してしまったのは・・・
気付くのが遅かった・・・
わしら相撲部員の責任なんじゃっ!!!
どうか・・・
コイツの恥ずかしい失敗を許してやってくれ・・・
後から責めたらんといてやってくれ・・・!
たのまいやっ!!!」
高橋君はそう言って・・・
西郷君の頭を手で押さえながら・・・
自分も一緒になって・・・
クラスのみんなに頭を下げて謝った・・・
俺は凄く胸が熱くなった
高橋君は、ただ強くて威張るだけの男じゃないんだと・・・・
そして西郷君が・・・
昨日の失敗の事でからかわれたり、いじめられたりしないよう・・・
相撲部の代表として・・・
庇ってあげたんだ・・・
それを聞いたクラスのみんなは・・・
男子達
「西郷~!もう泣くなや!!
俺らは気にしてないからよっ!」
「そーだよ!
誰にだって失敗はあるんだからよ!
気にしなくって良いんだよ!」
「だから学校へ行きたくないなんて言うなよ~~・・・!」
「相撲ガンバレよ~~!!
応援するからなぁ~~~!!」
「せっかく体格が良いんだから~・・・
もっと強気で行こうぜっ!!
ガツンとな!!」
・・・と、さすがに男子達は西郷君の失敗なんて、全然気にしてない様子・・・
ちなみに女子達は・・・
女子達
「西郷君って・・・
大きい体してるけど・・・
優しそう~・・・
泣かないで!頑張りなよ!」
「でも、1度病院には行っておいた方が良いよ~~、◯◯炎かもしれないから~・・・」
「西郷君・・・
ちょっと可愛い~・・・」
「そ~~よね~~~
目がキレイよね~~・・・」
「やっだぁ~~!
みんな何言ってんのよ~・・・」
と・・・・
そこでついに・・・
あの強者が現る・・・
「ガタタン・・・!」
曽我部
「あたし・・・
西郷君の事・・・・
好きになっちゃた・・・
相撲部のマネージャーになるから・・・
みんな絶対に手を出さないでね!」
「うぉぉ~~ぉぉ~~ぉぉ~~お!!
曽我部が西郷に告白したぞぉ~~!!
「ヒュ~~~!ヒュ~~~!!」
「うっそ~~~・・・!
曽我部ったらマジ~~~!?」
「えぇ~~~~・・・!!
曽我部って西郷君みたいな男子がタイプだったのぉ~~~・・・!?」
「相撲部のマネージャーとか本気なの~~~・・・!?
汗臭そうだから止めときなって・・・!!」
突然・・・
みんなの前で西郷君に告白した女子・・・・
それは・・・
「曽我部あこ」という・・・
西郷虎之助君を・・・
本気で愛した女の子なのである・・・
この名前を知っている人は・・・
究極の虎之助マニアだと言っても過言ではないだろう・・・
正次郎
「お前さん・・・
誰や・・・?」
曽我部
「曽我部あこって言いまーす・・・
ヨロシクね!!」
正次郎
「お前・・・
本気でコイツの事が好きなんか~・・・」
曽我部
「そぉ~~よぉ~~・・
悪い・・・?」
正次郎
「変わったおなごじゃのう~・・・」
曽我部
「先生~!
相撲部のマネージャーになっても、良いですよね~~♪♪」
林田茂
「曽我部ぇ~~~・・・
先生は大歓迎だが・・・・
相撲部のマネージャーなんて・・・
そんな簡単に言うが、生優しいもんじゃないんだぞ~?」
曽我部
「西郷君の・・・
専属マネージャーになりま~す♪」
林田茂
「おいおいなんだそりゃ~・・・」
正次郎
「アホッか!お前は~・・・!!
遊びや恋愛ゴッコやお飯事とは違うんやぞぉ~~~・・・!!!」
曽我部
「わたしもう決めたから~~♪
皆さんヨロシクね~~~♪」
林田茂
「はいはい!
わかった!わかった!
曽我部…!
もう良いから席に着いて!」
曽我部
「はぁ~~い♪」
林田茂
「高橋、もう言いたい事は済んだろう?
お前も席に着くんだ・・・」
正次郎
「あ・・・
先生ぇ・・・
えろう・・・
すまなんだのぅ~・・・」
高橋君は・・・
林田先生にそう言われると、大人しく西郷君の頭から手を離し・・・
ノッシノッシと、まるで熊が歩いてるような姿で自分の席へと帰って言った・・・
「ガタタン・・・!」
正次郎
「ふぅ~~・・・」
「ドスンッ!」
林田茂
「えぇ~~・・・・
だいぶ遅れてしまったが・・・・
今日からこの1年4組を受け持つ事となりました・・・
「林田茂」です!!
みんな今日から一緒に先生と頑張ろうな!!!」
1年4組の生徒達
「はぁぁぁ~~ぁぁぁ~~ぁぁあい!」
林田茂
「先生の教科は・・・
体育の授業に加え~・・・
主に保険・体育と社会科になるから・・・
しっかり勉強して体を鍛えるんだぞぉ~~~・・・・!!!」
1年4組の生徒達
「はぁぁぁぁ~~~ぁぁぁあいっ!!」
林田茂
「そして・・・!
前に居るふたり・・・!!
ちょっと真ん中へ来い!」
輝
「あ・・・
はいっ・・・!!」
虎之助
「はい・・・ボソッ…」
林田茂
「えぇ~~・・・先ずはぁ~・・
なっ・・・・!」
ポンッ♪ポンッ♪
林田先生は、まだ少しだけ泣いている西郷君の背中を優しく叩いた・・・
林田茂
「昨日なぁ~・・・!
入学式で、ちょっとみんなに恥ずかしい所を見られてしまったが~・・・
非常にナイーブでデリケート、なおかつ繊細な心を持つ優しい男の子だ!!
ちょっと泣きベソな所もあるけどな~・・・
それでもなかなか立派な体してるだろぉ~?
力持ちなんだぞぉ~~~!
えぇ~・・・
西郷君のお父さんは非常に相撲が強く・・・
秋祭りに開催する・・・
愛宕山の奉納相撲大会に優勝して、見事横綱になった経歴があります!!
なので~・・・
父親譲りできっと・・・!
西郷君も相撲部に入り・・・・
いっぱい稽古を積んで・・・
お父さんのように・・・
相撲が強くなって、いつかは愛宕山奉納相撲で横綱になるだろうと先生は信じています!!
みんな~~・・・!!
仲良くするんだぞ~~~!!」
1年4組の生徒達
「はぁぁ~~ぁぁぁぁあいっ!!」
林田茂
「そしてもう一人・・・
松岡君・・・
前に来なさい・・・」
輝
「はいっ・・・!!」
(あ・・・次は俺の番だ・・・
なんだか緊張するなぁ・・・)
俺は林田先生に呼ばれて・・・
教台の真ん中に立った・・・
と・・・!!!
その時・・・!!!
グゥ~~ン♪
俺の腹の中で・・・
何か空気音が鳴るのを感じた・・・
輝
(ん・・・・・?
何だろう・・・・?)
教台の真ん中に立ち・・・
みんなが注目している視線に緊張してしまったせいなのか・・・・
う・・・
ウソだろ・・・
ま・・・
まさかこんな時に・・・
「猛烈に腹が痛くなってきた・・・・」
林田茂
「じゃあ・・・
松岡君・・・
みんなに自己紹介して~・・・♪」
輝
「は・・・はい・・・・」
や・・・
ヤバいよ・・・!!
どうしよう・・・!!!
お腹が・・・
お腹がメッチャクチャ痛い・・・!!!
う・・・
う・・・
う◯こが出そう~・・」
問題が一段落したと思ったら・・・
輝に襲い掛かってきたのは・・・!!!
猛烈な腹痛だった・・・!!!
輝
(な・・・
何でなんだぉ~~・・・!!
お・・・俺・・・
ちゃんと朝・・・
出してきたはずなのにぃ~~・・・!!!)
松山市内の小学校から・・・
相撲部へ入部するために・・・
はるばる深山中学校へと入学したばかりの松岡輝・・・・!!!
無事に自己紹介を終える事が出来るのだろうか・・・
それとも・・・
入学式で失敗した虎之助と同じ運命を辿るのか・・・!?
輝は冷や汗を流しながらも・・・
必死で菊門に力を入れ始めた・・・
「この続きは反響やリクエストにより反映されます」
「中学生日記・松岡輝編」
「俺・・・体育教師に惚れちまったっス・・・(続)」
~ゴールデン・ウィークスペシャル~
「終」
初回特典スペシャルショット
林田茂先生の
カッコイイジャージ姿だ!!
ナイトショップ「ふくろう」主催
kappa・purple・training・pants・size・O