どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

最終回「僕の担任の先生は体育教師」

しんのすけ
「やすじ~!
早く学校行かないと遅刻ちゃうよ~♪」



やすじ
「うおいっ!!
しんのすけ!!
お前・・・さっき言った事・・・
何かの冗談だろっ!?」



しんのすけ
「冗談って・・・
何のこと~~・・・?」




やすじ
「何寝ぼけてんだよっ!!
西郷先生に・・・
言うんだって・・・!」




しんのすけ
「あぁ~~~・・・!
あの事ね・・・♪」




やすじ
「やっと気づいたんかよ~・・・
・・・で・・・・
冗談なんだろ!?
さっき言ってた事はよぉ~!!」




しんのすけ
「ううん・・・
本気だよ・・・!」




やすじ
「えぇっ・・・!?」




しんのすけ
「うん・・・
ぼく・・・
相撲部に入部する事に決めたんだ!」



やすじ
「はぁぁ~~ぁぁぁぁぁあっ!?
なんで相撲部なんだよっ!!!
お前そんな痩せっぽっちな体で相撲部に入ったら・・・
体壊れちまうだだろぉっ!?」



しんのすけ
「だって・・・
ぼく・・・・
西郷先生が好きなんだもん♪」



やすじ
「はぁぁぁぁ~~~ぁぁぁあ!?
お前頭おかしいぞ!?
熱でもあるんじゃねぇ~のかぁ~!?」



しんのすけ
「熱なんてないよ!本気だもん!
ぼくね・・・
大人になったら西郷先生と同じ体育の先生になるんだぁ~~~♪♪」



やすじ
「正気かぁ~~・・・!?
あの筋肉デブのブタゴリラの何処が良いんだよ~~!!?
年がら年中ポロシャツにトレパン穿いた中年の親父じゃねぇ~かっ!!」



しんのすけ
「そうだよ♪
ぼくが大人になったら・・・
西郷先生と同じポロシャツに紫色のトレパン穿いた、ガッシリ太くて逞しい体育教師になるんだもんね~~♪」




やすじ
「かぁ~~~・・・!!
お前には...
ほとほと呆れてなんにも言えねぇ~やいっ!!」



しんのすけ
「やすじも一緒に入ろうよ!
相撲部!!
西郷先生に相撲の稽古つけてもらえるんだよ~~?
楽しい~よ!!」




やすじ
「けっ!!
冗談じゃねぇ~~・・・
あんな汗臭い裸に廻し一丁姿で
はっけよい!のこった!
なんて・・・
俺ぁ~嫌だね!!、やってらんねぇ~~~~よ・・・!!!」





しんのすけ
「ふぅ~~~~ん・・・
じゃあいいや♪
ぼく一人で相撲部に入部するんだもんね!!」




やすじ
「か・・・か・・・か・・・
勝手にしろいっ・・・!!!」



しんのすけ
「うんっ!
勝手にする♪
やすじよりも・・・
うんと大きな体になって・・・
相撲強くなるんだもんね~~♪」



やすじ
「う・・・う・・・う・・・
うぅ~~~・・・ん・・・」



しんのすけ
「あ!西郷先生だ!

西郷~~先生ぇ~~~~!!
おっはよぉ~~~~!!!」


西郷先生
「こらぁ~~~~!!
しんのすけぇ~~~~!!
また遅刻ギリギリで登校しやがって~~~~~・・・!!」

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しんのすけ
「えへへへ・・・♪
西郷先生ごめぇ~~~ん♪」


やすじ
「げっ・・・!!
やっべぇ~~~・・・!!」


西郷先生
「さぁ来いっ!2人とも・・・!」

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西郷先生は・・・
ぼくとやすじを抱きしめ・・・
ギュウウウ~~~っと首を締め付ける

西郷先生の汗臭いポロシャツと
スポーツウェアー独自の・・・
ポリエステル素材を使用した良い匂いがトレパンからほんのりと漂ってくる・・・

ぼくは西郷先生に・・・
これをされたくって・・・
いつもワザとギリギリで登校してるんだ!!


やすじ
「ぎぇ~~~~!!
苦しい~~~~!!
西郷先生・・・タンマ!タンマ!
参りました!参りました!」


西郷先生
「がっはっはっはっはっは!!
どうだぁ~~~参ったかぁ~~~?
これに懲りたら・・
明日からは5分早く登校する事!!
わかったかっ!!(笑)」

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しんのすけ
「ねぇ~~~♪
西郷先生~~~♪
ぼく、西郷先生に大事なお話があるんだ~~~♪」


西郷先生
しんのすけが先生に大事な話ぃ~?
なんだぁ~~?どうしたぁ~~?
なんか悩み事でもあるんかぁ~~?」

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西郷先生は
いつものように前屈みになって・・・
ぼくとの目線を合わせ・・・

ジッ・・・と真剣な眼差しで・・・
ぼくの目を見つめてくれた・・・



西郷先生
「どうした・・・?
しんのすけ・・・
先生に話してみろ・・・
何でも相談に乗ってやるぞ!・・・」

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しんのすけ
「西郷先生!!
ぼく・・・
相撲部に入部しますっ!!!」



やすじ
「あっちゃ~~~・・・!
とうとう言っちゃたぁ~~~・・・!」




西郷先生
「し・・・しんのすけ・・・

い・・・今のは・・・

本気なんか・・・? 

相撲部に入部したいって・・・
先生の聞き間違いじゃないよなぁ・・・?」



しんのすけ
「ぼく・・・
大人になったら・・・
西郷先生みたいな体育の先生になる事に決めたんだ!!」



西郷先生
「し・・・しんのすけ・・・
お・・・お前・・・

そんなに先生の事を慕ってくれてたんか・・・?」



しんのすけ
「西郷先生!!
ぼくに相撲の稽古をつけて下さい!


ぼく・・・
西郷先生と一緒に相撲がしたいんだ!」




西郷先生
しんのすけ・・・
お前ってやつはよぉ~~・・・
なんて嬉しい事言ってくれやがんだよぉ~~・・・・!」



やすじ
「さ・・・西郷先生・・・
も・・・もしかして・・・
泣いてるんスか・・・?」


しんのすけ
「あぁ~~~~!!!
西郷先生が泣いてる~~~!!

先生泣き虫なんだぁ~~~!!」



西郷先生
「グシッ!ズビビッ!
ち・・・ち・・・違わいっ!!!
せ・・・先生はなぁ・・・
花粉症でこの季節は鼻水と涙がでるんだよっ!!!」


やすじ
「西郷先生ぇ~・・・
お言葉ですが・・・
花粉症の季節はもうとっくに終わって・・・」


西郷先生
「うるさいっ!!
花粉症と言ったら花粉症なんだっ!」



↓やすじを拳骨した音
(ポカッ!)


やすじ
「イテッ・・・!」


西郷先生
「ズビビッ!ジュビピビビッ!!
よ・・・よ・・・よーーし!!
早速入部届を提出したら、しんのすけとお前の廻しを三福商事に注文の電話しておくっ!!!
廻しが届いたその日から稽古だからな!!
稽古は厳しいぞっ!甘くはないぞぉ~~~!!泣きベソかいたって逃がさないからなぁ~~~・・・!
覚悟しろよぉ~~~!!!」



しんのすけ
「わぁ~~~い!!
やったぁ~~~~!!
良かったね!やすじの分の廻しも注文してくれるってさ!!」


やすじ
「はぁっ・・・!?
あ・・・あの・・・
お・・・おれ・・・・も・・・?
入部する事になったの・・・・??」



西郷先生
「お前もしんのすけと一緒に入部するんだろ?
幼なじみだもんな!!
いつか2人が個人戦の大会で取り組む日が来るんだ!今から楽しみだなっ!!
がーーっはっはっはっはっは!!!」


やすじ
「じょ・・・
冗談じゃないっスよぉっ!!!
おらぁ~相撲部になんか入部しねぇ~~よぉ~~~~っ!!!」



西郷先生
「いいや!!
お前も来週から深山相撲部の一員だ!!
頑張るんだぞぉ~~~~!!!」


しんのすけ
「わぁ~~~い・・・!
やすじ~♪
一緒に稽古するの・・・
楽しみだねぇ~~~♪
頑張ろうっ!!」


やすじ
「は・・はは・・・
はははは・・・・

わーーったよ!!やるよ!!
やりゃーー良いんだろーー!!!

こうなりゃ・・・
おれも相撲部に入部してやらぁっ!!
しんのすけに力で絶対に負けたくないからなぁーーーーーっ!!!」 


西郷先生
「がーーはっはっはっはっは!!!
お前らやっぱり仲が良いのぅ~~!!

ヨッシャ!ヨッシャ!ヨッシャ!
先生がみっちり相撲の稽古をつけてやるから・・・
2人とも強くなるんだぞぉ~~~!!
期待してるからなぁ~~~!!!」


「キーーン♪コーーン♪
カーーン♪コーーーーン・・・♪」


西郷先生
「あ・・・!
こりゃあかんっ!!
チャイムが鳴っちまったっ!!
先生早く職員室に行って授業の準備しないと・・・・
お前らも教室まで走れ!!」



しんのすけ
「はぁ~~~~~・・・い♪
西郷先生~~~♪
また後でねぇ~~~~♪」


やすじ
「おいっ!急ぐぞしんのすけ
おれとお前はクラスが違うんだ!!
担任が来たら怒られちまうよ!!」


しんのすけ
「うん!やすじ!
行こう!!」


西郷先生
「おぉ~~~~~い・・・!!
2人とも転ぶなよぉ~~~~!!」


やすじ・しんのすけ
「はぁ~~~~~・・・い♪」


西郷先生は・・・
深山の山谷から吹いてくる風に包まれて・・・
自身が受け持つクラスの生徒が・・・

これ程までにも自分に懐いてくれいる事に喜びを噛み締めるのでした・・・


そして・・・
教師になって本当に良かったな・・・
と・・・

心の底から・・・
しみじみと感じるのでした・・・


西郷先生は・・・
今日も学校で・・・

いつものポロシャツと紫色のトレパンを穿いた・・・
いかにも体育教師らしいその格好で・・・

生徒たちと青い春を過ごしているのでした・・・

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(終)

さて・・・
私のYahoo!で綴る物語は・・・

これでお終いです・・・

皆様が・・・
大人になって・・・
夢を叶えられたのならば・・・


自信と誇りを持って・・・
自分の選んだ道を・・・
歩いて行って下さいね・・・


それでは皆様・・・

4年半御愛読下さり・・・

ありがとうございました。

西郷虎之助

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