どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「百貫村の熊太郎・番外編」~熊太郎再来の巻~

むか~~し・・

むか~~し・・・

深山のず~~・・っと・・・

ず~~~~・・・っと・・・

山奥に・・・


「百貫村」という・・・

誰も見たことのない・・・

集落の小さな村があったそうな・・・


その「百貫村」で暮らしている村人というのは・・・

みぃ~~んな男だらけじゃった・・・

 

その理由とは・・・


深山の町人でありながら・・・
嫁のもらい手がなく・・・
村の恥だと町人たちから後ろ指を指され・・・

影でヒソヒソと噂話の種に広がり・・・

とうとう「男色」という事がバレてしまい・・・

町から追放されてしまったんだそうな・・・


そんな女人と夫婦になれなかった悲しい男色の男たちは・・・

小さな村で・・・

ひっそりと集まり・・・

自給自足で生活をする暮らしをしておったそうじゃ・・・


女人が一人も居ないその・・・
「百貫村」の男たちには・・・

一つ共通する事があった・・・

それは・・・

村に住む男たちは皆・・・

身長は160cm~170cmという...

日本人にしては若干低めであるのに対し・・・・

体重は・・・

全員100kg~120kgと・・・

それはもう・・・

たいそう恰幅が良く・・・ 

筋肉質でガッシリ太く・・・

まるで明治時代の力士のような体格をしており・・・
腕力豊富な力持ちであった・・・
  


そして・・・

身に纏う着物は1年じゅう・・・

春・夏・秋・冬・・・

上着は法衣や法被・・・
それから腰に巻くのは・・・
褌、又は締め込みだけという・・・

なんとも時代錯誤な格好をするのが・・・ 
百貫村の習わしなんだそうな・・・



そんな深山の町人から・・・

部落の差別を受け・・・

深山より...
だいぶ離れた小さな村で...
自給自足の生活をしている...




そんな「百貫村」の男たちには・・・

ある村伝説があった・・・

百貫村への向かう山奥の峠道...

「百貫峠」

その百貫峠とは・・・


子どもを育てられない夫婦が・・・
山に自分たちの赤子を置き去りにする場所であり・・・


古くから・・・
「子捨て山」

と・・・

深山の町人からそう言い伝えれ・・・

決して誰も「百貫峠」に近づく者はおらんかったそうな・・・

「百貫峠」の子捨て山・・・

それは・・・

百貫峠の山頂付近の道沿いに・・・
赤い鳥居が見えてくる・・・

そしてその鳥居の前には・・・
布袋尊の石像ひっそりと佇んでお
り・・・・

イメージ 2

その布袋尊の石像に・・・
そのまま赤子を置き去ると・・・

百貫村の男たちが来て・・・
その赤子を拾い・・・
村に連れて帰るのだそうな・・・
 
そして拾われた赤子は・・・
村の跡継ぎとして大事に大事に育てる習わしとあるが・・・




置き去りにする赤子は・・・

必ずしも・・・
「男の子」でなければ・・・

村人は連れ帰ってはくれないのだそうな・・・


いつしか百貫峠で拾われた・・・
元気な赤子の男の子・・・

その名は・・・




「おぉぉーーーーーーい・・・!!
熊太郎やぁぁーーーーーーい!!!」


熊太郎
「お・・・?
あの声は・・・
熊五郎の親父じゃな・・・・・
また猪でも捕らえたんかのう・・・!」

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その名は
「百貫村の熊太郎」・・・

すっかり逞しい・・・
大人の男に育ったそうな・・・

「百貫村の熊太郎」
更新出来そうであれば続く...