ここは誰も知らない田舎道...
真っ暗な深ぁ~い山奥に...
小さな明かりが見えてきました...
「ナイトショップ・ふくろう」
という...
昭和時代に夜のお勤めの女性やトラック運転手のおじさん達が...
お弁当を買ったり...
タバコやお酒を買ったり...
おつまみや菓子パンにスナック菓子を買ったり...
アダルトコーナーで...
Hなビニール本やビデオを買ったりと...
夜に働く大人の味方
「ナイトショップ」
まだコンビニが普及する平成前には..
何処かの街の繁華街や田舎の夜道に2・3件はあったものでした...
そんな中...
誰も通らない田舎の山奥に...
「ナイトショップ・ふくろう」
という...
消えかけの古びた電飾文字...
暗い暗い山奥の木々達を...
静かに輝かせながら...
ひっそりと営業していたのでした...
いったいどんなお店なんだろう...
一歩入ればあなたは昭和の時代へ
タイムスリップ...
今夜お店を見つけたあなたは...
とってもラッキー
ようこそ...
いらっしゃい...
「ナイトショップ・ふくろう」へ
「おっしょい!博多っ子・とん太郎」
~ナイトショップ・ふくろう編~
ウィーーーン・・・!
テレレ...♪テレレ...♪テレレ...♪
「おや...いらっしゃい...」
「あんさんは新年初のお客さんじゃ...
まぁ...新年早々相変わらず閑古鳥じゃけどな!
かっかっかっかっかっかっかっか!」
「おっと!いけねぇな...
新年の挨拶がまだじゃったわいのう...」
「新年...
明けましておめでとうございます
本年も...
わしのお店...
ナイトショップ・ふくろう
を、どうぞご贔屓下さいませ...」
「さて、本日のお客さんや...
わしがこのナイトショップ・ふくろうの店主...」
「森之風九朗」じゃ...
一つ前の記事に出ておった...
陸前高田市の奇跡の一本松に宿る精霊の...
「一松 海之助」
ではないからのう...! 」
「かっかっかっかっかっかっか!」
お客さんや...
今日は新年早々...
何をお探しかいや...
当店自慢の
「うぐいすあんぱん」
いかがかな...!
あと
レンタルビデオも始めたんじゃ...
ナウいもんじゃろう?
1本レンタル500円
3本だと1200円とお得になるぞい
旧作は1週間レンタルOKじゃが...
新作は3日レンタルまでじゃ...
ただし...
期限を過ぎると延滞料金が発生するから要注意じゃぞ...?
え...?
ビデオデッキを持ってないとや...
大丈夫!心配無用じゃ!
ビデオデッキもレンタルしておるぞい...
それにダビングサービスもしておるからのう!
え...?
もちろん有料じゃ...!
かっかっかっかっかっかっか!」
ま!
前置きはこのくらいにしておいてと...
ここから本題に入るとするかのう...
お客さんや...
わしの店には...
アダルトコーナーがあるのを...
ご存知かのう...?
もちろん...
ナイトショップにアダルトコーナーがあるのは...
今の時代では当たり前のことじゃ...
しかし...
わしの店は...
余所とはちょいと違うのじゃ...
それは...
アダルトコーナーの1番端の奥をご覧あれ...
そこには...
「男色豊満写真館」
という...
男が好きな男のためのコーナーがあるのじゃ...
ん...?
恥ずかしくて買えないとや...?
それは心配御無用じゃ!
ここには他のお客さんなんぞ1人もおらんし...
わしも男色には理解ある男じゃ...
なぁ~~~んにも...
恥ずかしい事ではないのじゃ!
堂々としとらんしゃい!
かっかっかっかっかっかっか!
ん・・・?
お客さんや...?
この中に...
何やら気になる商品があるのかや...?
お客さんが指をさしたその商品とは・・・
森之風九朗がその商品を手にしてみたのだが・・・
風九朗
「な・・・
なんじゃこの絵は・・・?
このような子どもの絵を仕入れた覚えなんぞないのじゃが・・・
その絵は...
「男色豊満写真館」の
数ある
たくましい男たちの写真の中にまぎれていたそうな...
風九朗
「見た感じ...
どうやら...
小副川・秀一作の...
博多祇園山笠の人形「やまのぼせ」の絵じゃのう...
わしの兄貴が骨董品を扱った店をしておるのでのう...
何となく見たことある絵じゃとは思うたんじゃが...
このアダルトコーナーで扱う商品ではないのう...
いったいどこからまぎれてきたのじゃ...」
ずんぐりむっくりな体に...
鉢巻き(手ぬぐい)を...
まん丸坊主頭に巻き...
水法被に...
グイッと勇ましく締め込んだ...
博多山笠の締め込みが...
ぷりっとした丸いお尻に食い込んで勇ましい...
締め込みに...
かき縄を挟み込んで...
地下足袋を履き...
絆脚を付けた..
粋な博多っ子...それは...!?
とん太郎
「オイラ!
博多っ子!九州男児の
とん太郎っていうとよ!」
森之風九助
「な...な....なんとまあ...!
驚いた...!
絵の男の子がしゃべり出したぞい!」
とん太郎
「オイラ!
勝山とん太郎!7歳の男の子!
ナイトショップふくろうの...
風九朗おじさん!こんばんは!
新年明けましておめでとうございます!!」
風九朗
「え・・・あ・・・う・・・?
こ・・・
こちらこそ宜しくじゃ・・・!
博多人形の絵が...
わざわざ御丁寧に新年の御挨拶とはなんとも摩訶不思議な気分じゃわい・・・」
とん太郎
「昨日はね!
奇跡の一本松の精霊...
一松海之助おじさんのとこに行っとうよ!」
風九朗
「な・・・
なんとまぁ・・・
あの一松海之助に先を越されてしもうたのか・・・!
そりゃちと悔やチィータ♪
なんちゃって...」
とん太郎
「あのね!
風九朗おじさん...
オイラの絵を欲しがっている...
となりのお客さんに...
売ってあげてほしかとよ!」
風九朗
「なんばいっとうよ!
そげな事出来んとばい!
未成年の...
ましてや子どもの商品なんぞ無断で販売したりすれば...
わしもおまわりさんに捕まってお縄やし...
店もつぶれてしまうとばい!」
とん太郎
「ふぇ~~・・・ん・・!!
そんなぁ~~~・・・!!泣
おじさぁ~~~・・・ん・・・!
どげんかしよっと~~・・・!」
風九朗
「泣いてもあかんと!!
ダメなもんはダ・メじゃ!!
どうせ海之助の爺は...
とん太郎くんの泣きベソッ面に負けて...
オドオドしておったんじゃろうが!
わしはそうはいかんとばい!!」
とん太郎
「ううんっ!
違うとよ!
海之助おじさんも...
オイラが泣きベソかいたら....
男が泣いたらあかん!
メソメソしたらあかん!
これから長い人生...
色んな困難が待ち受けておるのじゃ!
一度や二度の失敗でくじけたらあかん!
堂々と前向いて立ち上がらんしゃいって...
ちゃんと叱ってくれとうよ!」
風九朗
「ほうなんかい...
では...
後で前の記事見させてもらうが...
良いのじゃな...!?」
とん太郎
「うん!よかとよ!
よかとばい!
オイラ!ウソなんかついてなか!
だって!
オイラ...
男の子だもん...!
ちゃんと珍珍ついてるんだいっ!」
風九朗
「これこれ...
男の子じゃから良いが...
そう簡単に人前で...
お珍珍なんて言うたらあかんばい
今はコンプライアンスがのう...?」
とん太郎
「オイラ男の子だもん!
おじさんだって男の子でしょ!?
ちゃんとお珍珍ついてると!?」
風九朗
「わしは爺じゃ...
男の子じゃなかとばい!
まったくこの子は...
健気じゃが泣きベソで頑固じゃのう...
九州男児そのものじゃ...!」
とん太郎
「恥ずかしくなか!
お父さんだってお風呂入る前に裸になってお珍珍ブラブラさせてるもん!」
風九朗
「男なんじゃから当たり前じゃ!
あんさんの親父の珍珍私情なんぞ知りたくないわい・・・!
まったくさっきから放送禁止用語を堂々と・・・!」
とん太郎
「あ・・・!!!」
風九朗
「こ...今度は何事じゃい...!」
とん太郎
「オイラ...
おしっこしたくなっちゃった~!」
風九朗
「な・・・!!!
なんじゃとお・・・!?
絵のクセに小便なんかするとや!?」
とん太郎
「もうガマンできなか・・・
おじさんごめんなさい・・・
ここでするとうよ・・・」
ゴゾゴソ....
風九朗
「やめぇぇ~~~ぇぇ~~いっ!!
絶っっ対にダメじゃ!!
男の子なんじゃから我慢しなさい!
わしの店内で小便なんぞ撒き散らしたら許さんばいっ!!」
とん太郎
「ガマンなんて無理たい!
もうダメか!漏れると!
ここで出すたい!!」
風九朗
「あぁーーーーぁぁーーぁああ!!
わかった!わかった!わかった!
お客さんや!!
この子の絵はサービスで譲るから...
早くこの絵を持って外に行っておくれ!!」
とん太郎
「ありがとう!
うれしかー!!
おじさん大好き!!」
風九朗
「まったく!
ピチピチでボイーンでグラマーなお姉さんに言われたら大喜びじゃが...
褌締めた男の子に大好き!なんて言われても全く嬉しくなんかないわい!
さぁ!
お客さん...
もう代金はいらんから...
早くこの絵を持って外に出ておくれ!
子どもの絵を無断で売ったりしたらわしが逮捕されるのじゃ!」
とん太郎
「えへへへ...
風九朗のおじさん!
ありがとう!さようなら~♪」
風九朗
「もう2度と来るな!
泣きベソ頑固な小便タレのガキ!」
ウィーーーン・・・
テレレ...♪テレレ...♪テレレ...♪
こうして...
博多っ子・九州男児の「とん太郎」は・・・
七転八倒の世界へと旅立ったのでありました・・・
ところで...
とん太郎くん...
おしっこはガマンできたのかなぁ...
とん太郎
「えへへへ・・・♪
オイラ本当は...
まだ大丈夫だったも~~~~ん♪
ん・・・??
う・・・!?
あ・・・・!!
あれ・・・?
あれれれれ・・・??
なんば締め込みが濡れとうよ・・・??」
ジワァァァァァァァ~~~・・♪
ジョワアアァァァァァ~~・・♪
(効果音)
とん太郎
「うぇ~~~~ん・・・
オイラおしっこ漏らしちゃったと~~~~~~・・・!」
とん五郎
「ゴラァーーーーーーーッッ!!
とん太郎ぉぉーーーーおおっ!!
なんばしよっとかーーーっ!!!」
とん太郎
「うぇ~~~~ん!!
お父さぁ~~~~~ん!!
ごめんなさぁ~~~い!!」
海之助
「あららら...
とん太郎くん...
結局おもらししちゃったのかや~~
まったく...
世話の焼ける男の子じゃのう...
昨日わしが最後に忠告しやったというのに...」
と...
久しぶりの七転八倒節炸裂の投稿じゃったのう~~・・・
これにて終いじゃ!」
「かっかっかっかっかっかっか!」
風九朗
「かっかっかっかっかっかっか!
・・・の元祖はわしじゃからな!
海之助が真似したんじゃ...!!」
色彩加工1
角度を下向きにして
脚を短くして人形に近く再現