遥か遠い山の里、大きな大きなクスの木の麓で、おやちゃいぼうずの「たまどん」と一緒に暮らしている里山の力人
「百貫デブの百太郎」
村から離れた山の中腹に聳え立つ山寺の和尚さま、おやちゃいぼうずの「うり坊」らと一緒に暮らしている村の力人「虎丸」
どちらが強いか相撲で力くらべをする事になり、ついに二人の力人がお互いに対面したのだが…
いつも強がりで威張りんぼうな村の力人「虎丸」は、里山の力人「百太郎」の想像を越えたあまりにも大きな迫力に圧倒されてしまう
体はブルブル震え、今にも泣き出しそうな程の半べそに鼻水、さらには小便までチビりそうになる有り様、目の前に立ちはだかる大男の力人「百太郎」に虎丸は成す術が無かった…
虎丸に会えた事を歓喜に喜ぶ百太郎、それに対して半べそで必死に強がりながら百太郎を激励する虎丸
二人の力人は完全に対立的なものとなってしまう
百太郎にたいそうびびってしまい何も出来ない虎丸、とうとう我慢していた小便にも限界がきてしまうのであった……
嗚呼…この勝負、どうなってしまうやら…
おやちゃいぼうず
「虎丸と百太郎」
~待ったなし!おチビり虎丸赤っ恥~
虎丸
「あぁ・・ぁ・!ぁあぁ~・・・・・!
もう我慢の限界じゃあ~ぁ~~あ!!!
小便チビってしまいそうじゃ~!!」
百太郎
百太郎
「虎丸いくぞ~♪
はっきよ~い♪」
虎丸
「あっ…!!」
ジョロジョロ…
虎丸
「嗚呼・・もう・・・だめじゃ…」
ジョォ~・・・ジョロジョロジョロ・・・
百太郎
「のこったぁーーーーーっっ!!!」
「バァシィーーーーーーィンッ!!」
虎丸
「ぐぁふぅっっっ!!!」
うり坊
「あぁーーっ!虎丸が百太郎に吹っ飛ばされちゃったーーーっ!」
たまどん
「百太郎の強さは日本一じゃべ!
虎丸なんてただの泣き虫の腰抜けじゃべ!」
和尚さま
な・・・なんという怪力じゃ!!
あの虎丸があんな簡単に吹っ飛ばされるとは…!!
やはりあの百太郎…只者ではなかったか…!!
百太郎
「…あっ!!こりゃいかん!!
ついうっかり力を入れすぎてしもうた!!!
と・・・虎丸ーーーーーー!!!」
虎丸
「う・・・う・・・うぅ~ん・~」
虎丸
「あ…ありゃりゃ・・・?
な…なんか…お尻と金玉が…
暖かい………ぞ…?」
ま……まさ…か……?
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
虎丸
「うぁぁぁあぁぁぁああぁぁーーーぁぁぁーーーーーぁぁぁーーーーーーぁーーーーーーぁぁぁぁーーーーーああぁぁーーーーーーーーーーー!!!!!!」
小便ぜーーーーーんぶチビってしもうたぁーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!どないしようーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
百太郎
「虎丸ーーーーー!!!大丈夫かぁーーーー!!!今行くから動かんで待っとれなっ!!!」
虎丸
「わ・・・!!!わわわわ・・・!!!
く・く・く・・・来るなぁーーーー!!!百太郎ぉーーーっ!!!こっちへ来るんじゃなぁーーーいっっ!!!
百太郎
「虎丸ーーー!!!すぐにそっち行くからな~っ!もう大丈夫じゃぞ~!」
虎丸
「あ・あほぅっ!わしは来るなと言うとるんじゃっ!!」
「む・むむむ…向こうへ行かんかいっ!
シッ!シッ!シッ!!!」
百太郎
「虎丸来たぞ~!すまん!つい嬉しくて力んでしもうてのぅ~…・・・大丈夫かぁ~?」
虎丸
「う・・・う・・・うぅ・・・」
百太郎
「あ・・・・・・・・・・・・・!」
虎丸
「ほ…ほ…ほじゃからこっち…来るなと…言うたんじゃい!あほぅ!」
百太郎との真剣勝負を前に我慢していた小便をみんなチビってしまった赤っ恥の虎丸
そして駆けつけた百太郎にとうとう恥ずかしい醜態を見られてぐうの音も出せない虎丸
この後、虎丸の子供じみた言い訳と百太郎の優しさが交差するのである
二人の力人は友情の絆を深める事が出来るのか…?
もしかしたらまだ続くかも?