どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「2011,3,11~たった1本で生きてきた6年間と、これから生きる新しい命~」

あと少しで
暖かい春がやって来るね…

桜のつぼみが膨らみはじめると

可愛らしい黄緑色の帽子みたい

そんな他愛もない話をしてたっけ







ここは厳しい北の国

「東北」





春の訪れが待ち遠しくなり

冬が終わりを告げる頃でした


この町で暮らしているみんなは

まだ冷たい雪が
サラリ・・・サラリ・・・と
降りしきるまだ寒い
この東北地方で


白い息を
まるで湯気を立たせているみたいに
吐き

背中を丸めたかっこうで…

住み慣れた故郷にある
「我が家」へと
帰路をたどり帰ってゆく…




元気にはしゃぐ子どもたち

学校の運動場でボールを蹴る男の子

窓際でクラスメイトと話す女の子

商店街のおじさんやおばさん

買い物に自転車を走らせているお母さん

トラックを運転しているお父さん



そんな
いつもと変わらない

平和な日常に…


私達人間が想像を絶する程の
恐ろしい自然の脅威が襲ってきたのです…




突然の大きく激しい揺れの地震


そして…


町も人も

家も車も

夢も希望も…

たくさんの命も…



全てを飲み込んでいった大津波が…


東北地方各地で発生し


何もかもを消していった…





「東日本太平洋沖地震による大津波



この震災を受けて、日本は立ち上がりました

日本だけにとどまらず、世界中の人々が東北復興のために力を貸してくれました


「がんばろう日本」「がんばろう東北」

このスローガンが掲げられ、日本各地では復興支援に協力し、皆が一丸となります



しかし

被災された方々の
本当の悲しみだけは…


私達の力だけでは
どうしてあげる事も出来ませんでした…







「2011,3,11,~たった1本だけで生きてきた6年間と、これから生きる新しい命~」


「KentGraphicsPresence」









あの震災から

6年という月日が流れ


東北の町には所々
新しい家が立ち

綺麗に舗装された長い道路が通り

以前の生活に戻ったように見えますが…

まだまだ復興は完全には行き届いてないのが現状で

今でも仮設住宅での生活に耐えなければならない家庭もあるのです…


今日だけではなく
これからも
ずっと忘れない…

しっかり今を生きて、何でも良いから始めよう…



私からのスローガンは

「東北に愛を…」















高田松原
1本だけ生き残った
「1本松おじさん」は

そんな現状の被災地に、悲しみを浮かべながらも

負けずに頑張って今日も生きていました


今日はあの震災から6年が経った

3月,11日

いつものように
あの広い海の向こうを見つめながら

周りにいた兄弟や仲間たちとの思い出を振り返っていました


1本松おじさん
「はぁ~・・・
あれからもう6年たったのか・・・

まだほんの少し前の事のように思えるわい…

だけど…
これからも毎年こうやって

あの日流れてしまった兄弟や仲間たちの事を思い出すんだろうなぁ~・・・」




1本松おじさん
「ん~・・・?
そういえば・・・・
今日はまだあの子に会ってないなあ・・・

そう・・・ふふふ…

可愛らしいタヌキの男の子なんだ…

たしか名前は・・・・

「ぽん太」くんだったな!


去年のあの日

わしは
ぽん太くんに励まされて

元気をもらったんだな

そうそう、ぽん太くんには愉快な仲間たちがいるのじゃ

血はつながっていないけど

本当の兄弟みたいな仲じゃった…


去年
みんなは
痛んだ
わしの根元に

綺麗な水をかけてくれたんじゃ

おかげでわしはすっかり元気を取り戻したぞ!

今では毎日世界中から色んな人が

わしを一目見ようと
遠くから遥々やってきてくれる…

本当に
皆から愛されるという事は…

幸せなんじゃなあ・・・


しかし…

今年はどんなもんかのう・・・

もうすぐ日が暮れてしまうが・・・

ぽん太は来てくれんのかなあ・・・


それとも
わしの事なんて・・・

とうに忘れてしまっとるかもしれんのう・・・


もし・・・

そうだとしたら・・・

わしは
さみしいのう・・・



ぽん太よ・・・

もうすぐ日が暮れてしまうぞ・・・

はやくわしのところへ
来ておくれ・・・



おいしい
お茶やお菓子は
出してやれんかもしれんが・・・

ぽん太と
いっぱいお話
したいんじゃ…



またわしに
ぽん太の可愛らしい
笑顔を見せておくれ・・・



1本松おじさんが立っている海辺の向こうでは

太陽がゆっくりと沈んでいました


まっかな夕日が
とてもきれいで

海に反射した光が
とてもまぶしい…

砂浜には長い長い
1本松の影がのびています…



そんな中
1本松おじさんは

ゆっくりと沈んでゆく太陽に向かって…
悲しみを露わにしました…


1本松おじさん
「グスン・・
誰か・・・・わしに会いに来ておくれ・・

このまま太陽が沈んでしまう前に・・・

少しだけでもいいから一緒にお話しようよ・・・?」

・・・と、呟きました・・・・


・・・・すると・・・・



「1本松おじさん
遅れてごめんね・・・

この子とお友達になってくれないかな・・・・?」


誰かの声が
1本松おじさんの
心の中に伝わってきたのです


そしてその瞬間!

海が「パァァァァァ!!」と、光り出しました…


1本松おじさん
「う・・・うぅっ!!
ま・・・まぶしい・・・!!
一体どうしたんじゃ・・・!!」



突然光ったまぶしい海の光は
少しづつおさまり

元の夕日を照らす
綺麗な海辺の姿へと
戻っていきました…


1本松おじさん
「うわぁあ~~~!!
ビックリしたなあ~~~~!!

わしの心の中に伝わった声に

今さっき突然光った
海の強い光は…

一体何じゃったんじゃ・・・」


落ち着いて一安心していると…

後ろの砂浜に
誰かが居るのを感じたのです・・・


1本松おじさんが
気づいて
そちらを見てみると…


そこには
さっきまで砂浜にはなかったはずの

ジャングルジムがありました・・・


1本松おじさん
「あ・・・あんな所に・・・
・・・どうしてジャングルジムがあるのじゃ・・・??」



1本おじさんが
そのジャングルジムを不思議そうに

よぉ~・・・・く見てみると・・・



ジャングルジムのてっぺんに
誰かが乗っていました・・・


どうやら
小さな子どものようです・・・

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1本松おじさん
「お・・・・
お前は・・・・誰じゃ・・・?

一体どこから来たんじゃ・・・・?」



1本松おじさんは
ジャングルジムのてっぺんに
乗っている

小さな子どもにそう語りかけてみました

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海辺に沈む太陽

まっかな夕日に
夕焼け空


光の逆光で
1本松おじさんは

ジャングルジムの子どもが・・・
誰なのかはわかりませんでした・・・

さて・・・
この子はどこから来たのでしょう・・・

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(つづく)


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Ponta,Graphics•Kent,Graphicsは、高田松原「奇跡の1本松」を応援します!