どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「3月11日・ボクは一本松に会いに行く」~東日本大震災・復興支援オリジナルストーリー~「Part・7・007機、直ちに現場へ急行!!~」

ヒトミお姉ちゃん
「つよし、けんと、塩むすび作ったから、ヘリの中で食べなさい・・・」

つよし隊長
「すまん…助かる・・・」

ヒトミお姉ちゃん
「お塩たくさんだから…
ちょっぴりしょっぱいわよ・・・」

けんと
「すごい・・・
ヒトミ姉ちゃん、よくわかったね・・・!」

ヒトミお姉ちゃん
「レスキュー隊長の妻だもの…」

つよし隊長
「じゃあ・・・ヒトミ…
行ってくる・・・・

俺にもしもの事があったら・・・・
五郎の事を・・・
頼んだぞ・・・。」

ヒトミお姉ちゃん
「・・・・・はい・・・」

けんと
「ヒトミ姉ちゃん・・・
ボクたち大丈夫だから・・心配しないで・・・・」

ヒトミお姉ちゃん
「お願い・・・
けんと・・・・
みんなを救って・・・!!!
お姉ちゃん・・・
あなたをとっても頼りにしているんだから・・・!!」

けんと
「うん!まかせといてよ!つよし隊長とボクが居れば、どんな炎だって消してやる!!」

つよし隊長
「けんと!話はそこまでだ!行くぞっ!!」

けんと
「はいっ!!
ヒトミ姉ちゃん、無事に終わったら・・・
またカレー食べに来るからよろしくね!」

ヒトミお姉ちゃん
「わ・・・わかったわ・・・・・
ゆうべのより、うんと美味しいのを作って待ってるから・・・」

つよし隊長
「けんと!走るぞっ!!」

けんと
「はいっ!!!」

ガチャッ!!
ダッダッダッダッダッダ・・・・!!

ヒトミお姉ちゃん
「待ってる・・・から・・・・・」

ダッダッダッダッダ!!!

玄関前で…
ヘリコプターに向かって走り去ってゆくふたりを見守りながら…
ヒトミお姉ちゃんは…

まだ・・・
ほんの少し前まで小さかった・・・
甘えてばかりで・・・
いつも私を追いかけて・・
泣いていた・・・

あのけんとが・・・
いつの間にか大きくなり、立派に夢を叶えて消防士のレスキュー隊員になっている・・・
小さかった背中が・・・
すっかり頼もしい男の背中に・・・

そんなけんとの姿を…
揺らめきながら見えなくなるまで・・・

ずっと・・・
切なる無事を祈りながら見守るのでした・・・


ヒトミお姉ちゃんや、けんと達が子どもの頃に育ったチャイルド・ホームがまさかの火災の被害に・・・
アニマル消防本部局から緊急出動命令が、カバ丸本部長からつよし隊長に発せらる…
そして、アニマル航空部隊によるヘリコプターが発動・・・!
今、ようやくつよし隊長の家前にある公園の広場まで到着した・・・!!

ベテランのつよし隊長に、新米レスキュー隊員のけんと・・・!!
ふたりはチャイルド・ホームを救うため、ヒトミお姉ちゃんが作ってくれた塩むすびを持って、現場へと急行するのであった・・・!! 







「3月11日・ボクは一本松に会いに行く」

東日本大震災・復興支援オリジナル・ストーリー~

「Part・7
~007機・直ちに現場へ急行!!~」






カバ丸本部長
「ハスキー大佐!ハスキー大佐!こちらカバ丸本部長!カバ丸本部長!どうぞ!!」

イメージ 23

ハスキー大佐
「はい!こちらハスキー大佐!どうぞ!」

イメージ 1

カバ丸本部長
「つよし隊長とけんとは、まだヘリに同乗していないのか!?どうぞ!」

イメージ 3

ハスキー大佐
「あー、あー、まだみたいっスねー、どうぞ-。」

カバ丸本部長
「まったく何をモタモタしておるんじゃ!あの馬鹿ちんコンビは!!
早く現場へ急行せんと、被害が大きくなってしまうではないかっ!!どうぞ!」

イメージ 4

ハスキー大佐
「あー、あー。
まぁまぁ…カバ丸本部長、そんなカッカッしなさんなって、また血圧上がりまっせー?どうぞ-。」

イメージ 5

カバ丸本部長
「うるさぁ~~いっ!!
余計なお世話じゃっちゅ~~~に!!どうぞ!」

イメージ 6

ハスキー大佐
(あ~・・・うるせ~・・・・・・
まったく・・・昔っからホント短気なんだからよ~~・・・
隊長時代からなんも変わっとらんなぁ~~・・・)

カバ丸本部長
「聞こえとるぞっ!!
この馬鹿ちん野郎!!どうぞっ!!」

ハスキー大佐
「あ・・・!あははは!?聞こえちゃいましたぁ~?カバ丸本部長~すんませ~~ん!どうぞ-。」

カバ丸本部長
「ハスキー大佐よ!お前は・・・・
つよし隊長と同期だろうがっ!!
もっと切磋琢磨に目標を持って、お互いが競い合う関係にだなぁ・・・・!?」

モンキー中佐
「あ・・・!
ふたりがやって来たんだモン!!」

イメージ 2


カバ丸本部長
「なにぃ・・・!?
ようやく来たか・・!!」

ハスキー大佐
「おっと!ドアロック解除しなきゃ!」

モンキー中佐
「左側OPENだモン!」


ガチャ・・・♪
ウィーーー・・・ン・・♪

つよし隊長
「すまん!遅くなった!」

イメージ 7

けんと
「あ、失礼しまーす!」

イメージ 8

つよし隊長
「けんと、お前はヘリでの乗機急行は初めてだったな・・・・
俺は左に座るから、お前は右に座れ、ふたりが片方に集まると、飛行バランスが悪くなるんだ…」

けんと
「あ・はーい!では…右側へ・・・と・・・♪」

カバ丸本部長
「ばっかも~~~んっ!!!!!ふたりともいつまで待たせる気じゃぁっ!?」

つよし隊長
「ん・・・・!?
なんだ・・・!?今誰が無線で怒鳴ってるいる…?」

ハスキー大佐
「おっと話は後だ・・!
おふたりさん!すぐに現場へ急行する!安全ベルトして!!」

イメージ 9

つよし隊長
「お・・・!?りょ・・・了解…!!」

けんと
「あ・・・はい・・・!」

ハスキー大佐
「モンキー中佐、エンジンレベル上げて!!」

モンキー中佐
「了解だモン!エンジンレベル、60%から100%まで一気に上昇するモン!」

イメージ 10

ウィーーーーー・・・ン!

ハスキー大佐
「こちらレスキュー航空機007、これより離陸体制に入りまします!どうぞ!!」

カバ丸本部長
「うむっ!了解!!頼んだぞ!!」

モンキー中佐
「機体ゆっくりと上昇中・・・上昇中・・・地上より離陸!10m・・・・20m・・・30m・・・!!」

ハスキー大佐
「fright…fright…fright…」

モンキー中佐
「エンジンレベル80%・・・・90%・・・・97%・・・98%・・・・99%・・・・・・!!」

ハスキー大佐
「fright!fright!fright!」

モンキー中佐
「100%!!」

ハスキー大佐
「fright…Hi!!」

モンキー中佐
「Go!!」

バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ・・・・・・・!!!

アニマルレスキュー航空機・007は、ついに勢いよく地上から離陸して飛び立ち、チャイルド・ホームがあるA-117地区へと急行するのであった・・・!!

ハスキー大佐
「あー!あー!
こちらハスキー大佐、ハスキー大佐!アニマルレスキュー航空機007、ただいま無事に離陸しました、直ちに現場へ急行します!どうぞ-!」

イメージ 11

カバ丸本部長
「了解!!
現場までの距離はどのくらいだ!?どうぞっ!!」

モンキー中佐
「こちらモンキー中佐、モンキー中佐、現場までの距離は、約38キロメートルだモン!どうぞだモン!」

カバ丸本部長
「了解!、で…到着予定時間はどのくらいになるか!?どうぞ-!!」

ハスキー大佐
「こちらハスキー大佐、ハスキー大佐!
約15分です!!どうぞ-。」

カバ丸本部長
「了解!!・・・・
では・・
・無線を、つよし隊長に代われ-!どうぞ!!」

ハスキー大佐
「了解・・・

・・・ほい、つよし!
お前の師匠から・・・」

つよし隊長
「ん・・・・!?
・・・なんだ・・・!?」

イメージ 12

カバ丸本部長
「ばっかも~~~~ん!
何をモタモタしておったんじゃ!この馬鹿ちん野郎!!」

つよし隊長
「・・・・・・!!?
(クソ…いきなり大声で怒鳴りやがって・・・)」

カバ丸本部長
「けんとは一緒なんだな!?」

つよし隊長
「はい・・・!」

カバ丸本部長
「代われ・・・!!」

つよし隊長
「了解・・・
ほれ・・・けんと・・・
本部長からだ…
もうカンカンだぜ・・・」

けんと
「は・・・はーい。」

ボクは、つよし隊長から無線マイクを渡されると…

カバ丸本部長
「こりゃぁぁぁぁーーーーーーーーぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーぁぁぁーーーーーーーーっ!!!
寮を無断で抜け出しおって!!これは一体どういうつもりなんだ!この馬鹿ちん野郎がぁーーーーぁぁぁーーーーぁぁぁっ!!!」

イメージ 13

けんと
「ひ…ひいっ・・・!!
ご・・・ごめんなさぁ~~~~~・・・いっ!!!」

カバ丸本部長
「戻ってきたら、たっぷり扱いてやるからなっ!!」

けんと
「は・・はぁ~~い・・」

カバ丸本部長
「なんじゃっ!その情けない返事はっ!!!」

けんと
「あ・・!は…は…は・・・・・はいっ・・・!!」

カバ丸本部長
「たっぷり・・・たっぷり扱いてやるんだから・・・
必ず・・・!
必ず無事に戻って来るのだぞ!!良いな!絶対じゃぞっ!!!」

けんと
「・・はいっ・・!!!」

イメージ 22

カバ丸本部長
「よーし・・・!
では、ハスキー大佐に代われ・・・」

けんと
「え・・・えぇーー・・と、はいっ・・・・・
ハスキー・・・大佐って・・・・どっち・・・?」

ハスキー大佐
「ほれ、俺に決まってんだろうが・・・新米くん!」

けんと
「あ・・・ハ・・・ハ・・・ハハ・・・宜しくお願いしまーーーす!!!」

ボクの正面…
右側の操縦席に乗っている、ハスキー大佐に、無線機のマイクを渡した・・・

ハスキー大佐
「あ-、あー、あーー!
こちらハスキー大佐、ハスキー大佐、無線代わりました!どうぞー!!」

カバ丸本部長
「ハスキー大佐よ、けんとはつよし隊長の愛弟子じゃ、まだまだ新米のペーペーじゃっ!!
大佐という責任ある立場をしっかり肝に銘じ、しっかり…けんとを厳しく指導するのじゃぞ!?よいな・・・・・!?」

イメージ 14

ハスキー大佐
「了解~!!」

イメージ 15


カバ丸本部長
「よしっ!ワシはこれから現場の状況を確認する!
後は、頼んだぞっ!!」

ハスキー大佐
「了解!!」

カバ丸本部長
「えー・・・北陸部隊・・・北陸部隊・・・・こちら~・・・・ガー!ガー!ピー!ピー・・・!」

ハスキー大佐
「ふう~・・・やっと一段落したっと・・・・」

モンキー中佐
「ふたりとも、もう楽にして良いんだモン!」

つよし隊長
「ハスキー大佐にモンキー中佐よ、遅くなってすまなかったな・・・」

ハスキー大佐
「そいつが・・・
愛弟子かい・・?
つよし・・・」

つよし隊長
「あぁ・・・
そうだ・・・」

ハスキー大佐
「・・・・・・・・」

けんと
「あ・・・アハッ・・!
よ・・・宜しくお願いしま~~~・・・す・・・!」

ハスキー大佐
「おっす!ケンちゃん!
俺がハスキー大佐だ!お隣のつよし隊長とは同期なんだ!宜しくな!
我がアニマルレスキュー航空機007へようこそ・・・!」

けんと
「あ・・・どうも・・・!
こ…こんばんは・・・!
は・・初めまして・・!
つよし隊長の同期なんですね!
先輩・・・アハハッ…!
今日は宜しくお願いしまーーー・・す!!」

この厳つい顔をしたハスキー大佐は・・・
突然ボクに話しかけてきた・・・
そして・・・

ハスキー大佐
「なるほどな・・・」

けんと
「へ・・・・??」

ハスキー大佐
「つよし、やっとお前にも愛弟子が出来たな・・・
おめでとうさん!!」

つよし隊長
「・・・るせえよ・・」

けんと
「へ・・・・??
な・・・なに・・・?
この雰囲気・・・
アハッ・・・!アハハハハハッ!!?」

モンキー中佐
「ねえねえ、けんとくん、ボクはモンキー中佐だモン!宜しくだモン!!」

イメージ 16

けんと
「あ・・・・!はい…!
ど・・・どうも!
こ…こちらこそ宜しくお願いしまーーーす!!」

イメージ 17

モンキー中佐
「これからは・・・
モン吉って・・・
呼んで欲しいんだモン♪」

イメージ 18

けんと
「あ・・・
は・・・はい・・・!
モン吉さん!これから宜しくね!」

ハスキー大佐
「よお!ケンちゃん!
今から戦場の現場へ向かってるっていうのに・・・
どうしてこう…
そんな落ち着いていられるのかな~・・?」

けんと
「う~~・・・ん・・・」
「どうしてだろう~・・・
それは…ボクにも分からないんです・・・」

ハスキー大佐
「つよしよぉ・・・
楽しみだなぁ・・・・」

つよし隊長
「あぁ・・・」

ハスキー大佐
「現場で・・
こいつの本気が見られる・・・」

けんと
「え・・・?」

ハスキー大佐
「ケンちゃん・・・
あんた・・・・
今…現場で火事になっているチャイルド・ホームの出身なんだってな・・・?」

けんと
「あ…はい・・・!
そ…そうですけど・・・
・・・何かあったんでしょうか・・・??」

ハスキー大佐
「これから自分が育った家が火事になっているというのに…この落ち着き様・・・・
こいつ・・・
只者じゃあないなぁ~・・・・・」

けんと
「え・・・・・・!?
ど・・・どういうこと・・・・??」

ハスキー大佐
「つよし・・・
こいつが・・・
後継者候補か・・・」

つよし隊長
「あぁ・・そうだ・・・」

イメージ 21

ハスキー大佐
「おい!ケンちゃん!」

けんと
「は・・はいっ・・・!」

ハスキー大佐
「見せてもらうぞ・・・・・・お前の奇跡を・・・」

けんと
「はい・・・・・??」

つよし隊長
「ふっ・・・・」

モンキー中佐
「現場まで・・・
約28キロメートルだモン!」

ようやくアニマルレスキュー航空機007に乗機し、現場へと急行した…
つよし隊長と、新米レスキュー隊員のけんと・・・

ハスキー大佐は、つよし隊長と、何やら合図を交わしているが、ボクには何の事やら分からなかったけど・・・・・
ボクの顔を見て・・・
何かを悟ったのは確かだった・・・・

ボクは…
もうじき・・・
恐ろしく燃え盛る炎の戦慄へと入ってゆくんだ…

ヒトミ姉ちゃん・・・
必ず無事に戻って来るからね・・・
だって・・・
ヒトミ姉ちゃんのカレー
大好きなんだもん・・・
絶対食べるんだいっ!!

熊八先生・・・
マリア先生・・・

チャイルド・ホームの子どもたち・・・
もうすぐ行くから・・・
ボクが到着するまで待っててね・・・!!

モンキー中佐
「チャイルド・ホームまで…約20キロメートル!20キロメートルだモン!!」

イメージ 19

ハスキー大佐
「了解!!到着まで約8分、8分、現場への通信レーダー感知、通信レーダー感知!既に現場で消火活動を行っている北陸部隊と南陸部隊への無線通信入ります!どうぞ!」

イメージ 20

モンキー中佐
「了解だモン!」

もうすぐ・・・
アニマルレスキュー隊員たちの熾烈な戦いが幕を開ける・・・・

次週・・・
戦慄の現場へ・・・
ついに到着・・・!
想像を絶する現場の状況に…
新米レスキュー隊員のけんとは、勢い増して燃え盛る炎に包まれたチャイルド・ホームに対して・・・
一体どう立ち向って行くのか…!
そして…ハスキー大佐が言う奇跡とは・・・!?

アニマル消防隊員
アニマルレスキュー隊員
アニマルレスキュー航空部隊全ての戦いが始まる「Part・8」に期待せよ!!

「3月11日・ボクは一本松に会いに行く」
東日本大震災・復興支援オリジナルストーリー~

「Part・7~007機、直ちに現場へ急行!!~」

(終)