どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「東京スクランブル」~西郷虎之助・半年間の苦悩と葛藤~(第5話)

東京に…
またいつもの朝がやってくる…

耳を澄まさなくても…
遠くから聞こえてくるのは…


街の音…


列車の走る音や…

車のエンジンやクラクションの音…

そして…
早朝の時間帯のみ…
街から響いてくるのが…

「フォーーー・・ン・・・・・・・・・」

・・・という・・・
自然現象が成し起こす不思議な空間音・・・

「空鳴り」

だけど…
街をせわしなく歩く人の耳には…

決して届かない・・・


まるでシンデレラの魔法が解けてしまったかのように輝きを失った…

歌舞伎町のホストや…
クラブ銀座のホステスたちは…


乱れたヘアーにシワだらけのスーツ・・・

崩れた厚化粧に・・・
重いヒールと…
黒のストッキング・・・


指名してくれたお客にタクシーを呼び・・・

愛憎笑いしながら手を振っている・・・

そして・・・

タクシーが角を曲がって見えなくなると・・・

疲れ果て…
夜の衣装を纏いながら…
酒の残った体でフラフラと街を去って行く・・・


それに代わるかのように…
颯爽と街を行き交い歩いて行く企業戦士たち・・・

昼間は仮面を付けて…
今日も戦うのだ・・・

厳しいストレス社会から逃れられない…
大人の世界へと…


地下鉄の改札口…

窮屈な満員電車…

迷路のような地下鉄も迷うことなく歩いてく…

彼らは前だけを見て…
決して後ろを振り返らない…

追いつけない程の速さでビルの谷間を、蟻のように散らばってゆくのだ・・・

そして…

歩行信号が青に変わると、四方いっせいにスクランブル交差点へと交わる東京人たち…

厳しい現代社会を生き抜く僕たちに…
明日はあるのか…


平成の時代を見てきた東京タワーが・・・

今日も街を見下ろしている・・・



「東京スクランブル」

~西郷虎之助・半年間の苦悩と葛藤~

イメージ 1

(第5話)




浩介
「よ~し!着替えも持ったし、善は急げだ!

西郷虎之助がいる・・・
「深山町」へ!!
いざ出陣っ!!
はっはっはっはっは!!」

「ガチャ・・・!」

浩介は…
「西郷虎之助の復活!」
と書かれたチラシのビラを見て、ブログが半年振りに公開されている事実を知った浩介は・・・・
なんと…
急遽会社をズル休みして、虎之助の住んでいる「深山町」へと行く事にしたのであった!

ゆうべから一睡もしてない疲れた体に鞭を打ち・・・

眠眠打破と溢れ出す興奮と熱狂で弾き飛ばす浩介は…

足速に玄関へと向かって…
ドアを開けた・・・

すると・・・・
ドアの向こうに居たのは・・・・・ 




慎吾
「コーちゃん・・・」


浩介
「し・・・慎吾・・・」


慎吾
「ごめん・・・
来ちゃった・・・」



ドアの向こうに居たのは…
先程別れた相方(彼氏)の慎吾だった…

慎吾は公園で浩介に置き去りにされた後…
タクシーで慎吾のマンションへと先回りして向かい…

浩介が帰ってくるのを…
ずっと待ち伏せしていたのだ…



浩介
「し・・・慎吾・・・
お前・・・どうやって入り口のセキュリティを・・・・・!?」


慎吾
「46495963…
宜しくご苦労さん…だよね・・・・ 
ずっと前…
まだ付き合い初めの頃…

コーちゃんが僕をマンションに連れてきてくれた時に・・・
表のセキュリティシステムに、コーちゃんが8桁の暗証番号を押しているの見てて・・・
すぐに覚えちゃったんだ・・・・・」



慎吾
「ねぇ…どうしたの…
コーちゃん・・・
カバンなんか持って…
何処行くの・・・?」



浩介
「慎吾・・・
そうゆうの・・・・
止めてくれないかな・・」


浩介は…
少し怒りを表した口調で慎吾を睨みつけた…


慎吾
「ご…ごめん・・・
コーちゃん・・・

で…でも・・・

いけない事だって…
僕もわかってるよ…!!

だけど・・・
だけど・・・・

僕・・・
怖いんだ・・・

このままコーちゃんが…

他の誰かの所へ行っちゃいそうで・・・・」


浩介
「慎吾・・・
俺はな、そういうストーカーみたいな回りくどい事されるの・・・・・
大っ嫌いなんだよ・・!」


慎吾
「ストーカーだなんて…
そんなぁっ・・・!!!
ヒドいよコーちゃん!

僕はただ・・・
ただ・・・・
コーちゃんが・・・・

コーちゃんが好きだから・・・・!!
本当に好きだから・・・」


浩介
「もう止めてくれよ!!」


浩介は…
ウジウジしている慎吾に苛立ちを覚え…
玄関先で容赦なく怒鳴りつけたのだ…

すると慎吾は…


慎吾
「こ・・・
これ・・・
コーちゃんの好きな…
セブンのおでんだよ…
今ね…全品70円セールしてたから買ってきたんだ・・・

コーちゃん・・・
一緒に食べよう・・・

ねぇ・・・・・」


浩介
「悪いが・・・
俺はこれから・・・
愛媛に行かなきゃならないんでね・・・

だから慎吾・・・
もう大人しく帰ってくれ・・・」


慎吾
「愛媛・・・・?

何しに行くの・・・?
あんな新幹線も走ってないようなド田舎に・・・」


浩介
「ちょッと仕事の用事でな・・・
取引先のお偉いさんが愛媛に居るんだよ・・・
それで・・・・」


慎吾
「嘘だ…」


浩介
「慎吾・・・
お前・・・・
そんなに俺の事が信用出来ないのかよ・・・」


慎吾
「ねぇ…
誰と会うの・・・?
教えてよ・・・・!
コーちゃん・・・!」


浩介
「誰と会おうが・・・
そんなの俺の勝手だろ…」


慎吾
「ダメッ!!
コーちゃん行かないで!

何処にも行かないでっ!
僕の側にいてっ!!」


「バシャンッ!」


慎吾は…
持っていたおでんのコンビニ袋を床に落とし…
浩介に抱きついた…


浩介
「慎吾・・・
もう・・・・
帰ってくれ・・・

俺…もう行かなきゃ・・・・・
急いでんだよ・・・」


慎吾
「イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだ!イヤだぁーーーーーーーぁぁああっ!!

コーちゃん!!
お願いだからか!!
何処にも行かないでっ!
僕から離れないでっ!
いつもみたいに強く抱きしめてっ!!
キスして好きだと言って!

僕・・・
コーちゃんが他の人の所へ行っちゃったら・・・
死んじゃうからね!!」


慎吾は…
玄関先で浩介にしがみつき、大声で泣き出した…

そんな慎吾を抱きしめようともしなかった浩介は…


浩介
「慎吾・・・
俺達もう・・・別れよう・・・」


震える慎吾の背中に…
優しく手を添え…
小さく呟いた…



慎吾
「えっ・・・・・・!!」



それを聞いた慎吾の…
震えている肩が止まった…


浩介
「ごめんな・・・
慎吾・・・・
お前と付き合っていた本当の理由を・・・・
教えてやるよ・・・」


東京の朝…
街の音だけが聞こえてくる…
マンションの7階で…

浩介は遠いビルの遙か彼方を見つめ、泣いている慎吾の背中を撫でながら呟く…


浩介
「この東京の街…
新宿2丁目で・・・
星の数程の男に…
何度も口説かれ言い寄られ・・・・
愛を求められ…
口吻を求められ…
体を求められ…
性行を要求され…

いい加減…
俺の外観しか見えていない奴らに嫌気が差したんだ・・・・
それでな・・・

堂々と新宿2丁目へ行き来できるよう・・・

お前に・・・
カムフラージュとして・・・
彼氏になってもらったんだ・・・・」


慎吾
「・・・・・・・・・・・」


浩介
「酷い男だよな・・・
殴ってもいいんだぜ・・・・・・」



慎吾
「・・・・・・・・・」


浩介
「慎吾…
ごめんな・・・

こんなバカな俺の事なんか早く忘れて・・・

お前を大切にしてくれる本当の相棒(彼氏)を作って・・・・

幸せになれよ・・・・

なぁ・・・・?」



慎吾
「・・・・・・・・・・」


浩介
「じゃあな・・・
慎吾・・・・
俺もう・・・
行ってくるから・・・」



浩介は…
何も言わない慎吾の体を離すと・・・

慎吾はそのまま冷たい廊下の床に膝をついてうなだれた・・・


「ガチャ・・・♪」
「ウィーーーー・・・ン・・・」


浩介はドアの鍵を…
カードで掛けると・・・

静かにマンションの廊下を歩き…
エレベーターへと向かって行った・・・

そして・・・
マンションの廊下でうなだれている慎吾に背を向けて立ち止まり呟いた…


浩介
「もし・・・・
そのおでんが・・・
お前の手作りだったら・・・・・」


慎吾
「・・・・・・・・・」


浩介
「あのドラマのように…
玄関先で抱きしめられたら・・・・」


慎吾
「・・・・・・・・」


浩介
「俺は・・・
お前を離さなかったかもしれない・・・・

そして・・・
愛媛には行かず・・・
お前の側から離れられなかっただろうな・・・・」


マンションの廊下に…
慎吾が買ってきたおでんのつゆが流れている…

慎吾は黙ってうなだれたまま・・・
浩介の声を聞いて動けなかった・・・

そして・・・


浩介
「さよなら・・・
慎吾・・・・
この1年間楽しかったよ
・・・・・
ありがとう・・・」


慎吾
「・・・・・・・・」


浩介
「じゃ・・・」


浩介は…
ひと言そう伝えると…
振り返る事無く慎吾の元を去って行った・・・



「カシャシャ!」
「ヴォーーンッ!ヴォンヴォンヴォーーンッ!!」


浩介の愛車…
白のレガシィーが、大きなエンジン音を駐車場に響かせる…

そして…

「ヴォーーンッ!ヴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!」

街道へと出るレガシィーは…
東京市内を走る…多くの車の中に紛れるように流れて行った・・・


「ピッ・・・♪」

愛媛県伊予郡深山町へ・・・」

東名高速道路・東京IC・下りの入り口へ・・・♪」

カーナビを愛媛県伊予郡深山町へ設定し、東名高速道路・東京ICへと向かうレガシィ

浩介
「深山町・・・
前に行ったのは8月のお盆休みだったな・・・・

道は既に把握出来ている…東名高速道路・東京ICから、深山町寺村までの距離は831だったのも…
まだしっかり覚えている・・・

831・・・

やさい・・・

野菜・・・

おやちゃい・・・

「おやちゃいぼうず!」

はっはっはっはっは!!

西郷虎之助よ・・・

俺はもう・・・

お前しか見えない!」


さらに浩介は…
信号待ちになると…
スマートフォンを取り出し、ゲイアプリケーションの…

「8MONSTERS」
通称「パチモン」を開くと・・・

愛媛の「とらのすけ」にメッセージを送った・・・


そして…
信号は青に変わり、白のレガシィーは再び「ヴォンヴォーーンッ!!」とマフラーを吹かして高層ビルが建ち並ぶ街中を颯爽と走り出し・・・

カーナビが伝えた通り…
東名高速道路・東京ICへと向かう…!」


浩介
「よぉーーし♪だんだんテンション上がって来たぞぉーーーー!!

これが俺の門出だ!
あの曲で盛り上がるか!」

「ピッ…♪」

浩介は…
カーステレオの再生ボタンを押す・・・

…すると・・・


U=U・U・S・A!!
U=U・U・S・A!!

デデデッーーデッデデッ♪
デーデデッ♪デデッ♪
デデデッーーデッデデッ♪
デーデデッ♪デデッ♪

C=C=C=C=C=C=C=C~mon,baby~♪
C=C=C=C=C=C=C=C~mon,baby~♪

U・S・A!!

浩介
「オールドムービー観たシネマ♪」(シネマ・シネマ)

U・S・A!!

浩介
「リーゼントヘア真似した♪」
(真似した・真似した)

U・S・A!

浩介
「FM聴いてた渚♪」
(渚・渚)

U・S・A!!

浩介
「リズム衝撃だった♪」
(だった・だった)

浩介
「数十年でリレーション♪だいぶ変化したようだ~♪
だけれど僕らは地球人~♪
同じ船の旅人さぁ~♪

キャーモォ~ン♪ベェイベェーーー♪♪
アメリカァン♪♪!

ドリームの見方をインスパイライッ♪♪!

キャーモォ~ンベェイベェーーー♪♪
アメリカャン♪♪!

交差するルゥ~ツ♪
タイムズスクェア~~♪♪

キャーモォ~ンベェイベェーーー♪♪
アメリカァン♪♪!

憧れたティ~~ンネイジャ~~が♪♪!

キャーモォ~ンベェイベェーーー♪♪
アメリカァン!!!

きょ~ごしてくぅ~~♪
ジパングでぇ~~!!!

ワッフォーー!!♪♪」



JASRAC承認
7251365894218




レガシィーのカーステレオから流れ出したのは…

今年一番、爆発的に音楽界を賑わせ…
見事再ブレイクを果たした・・・
ISSA率いる…
7人のダンス&ヴォーカルスーパーユニット・・・

新生「DA・ PUMP」の

「U・S・A」だった…!


浩介は…
愛車レガシィーをとばし…

車の中、大音量で流しながらノリノリで熱唱し始めた…
快晴の青空…
浩介は東京街のコンクリートジャングルを抜け出し…



みかんの愛媛

うどんの香川

すだちの徳島

かつおの高知

緑溢れ…
自然豊かな…
四国八十八ヶ所霊場発端の国…

四国・・・

西郷虎之助が居る…
愛媛県伊予郡深山町へと向かっていったのであった・・・


その一方・・・

独り置き去りにされた慎吾は・・・・

浩介が住んでいる…
マンション7階の廊下に落ちていたクシャクシャのチラシを拾い・・・

それを…
震えながら見ていた・・・


「西郷虎之助・半年間の沈黙を破り・・・
遂に復活・・・!!

正式な復帰は
2018年・12月31日

ブログ
「西郷虎之助の人生は七転び八起き」

愛媛県・深山町出身の…

泣きベソ坊主が…
再びパワーアップして返ってくる!!! 


慎吾
愛媛県・・・
深山町出身の・・・

泣きベソ坊主・・・・

西郷・・・
虎之助・・・・」


「グシャッ!!!」

慎吾は…
愛媛県・深山町」
と書かれている項目に注目すると・・・

そのビラを「グシャッ!!・・・」っと強く握りつぶす・・・!!


浩介は・・・
あの新宿2丁目付近で拾ったあのチラシのビラを・・・

不覚にも廊下に落としてしまっていたのだ・・・・

そして慎吾はそれを拾って見てしまい…

「西郷虎之助」という男の存在を…
知ってしまったのだ・・・

浩介を奪っていった・・・
憎い存在に対して慎吾は・・・・

慎吾
「こいつが・・・
僕からコーちゃんを奪った奴・・・・

西郷・・・
虎之助・・・

フッ・・・
フッフッフッフ・・・

絶対に・・・
許さないから・・・

こんな奴・・・
僕が潰してやる・・・」


お互いの愛情は…
まるでスクランブル交差点のように行き違ってゆく… 
愛媛へ向かっていった浩介

独り残された慎吾

2人の愛に亀裂を入れるきっかけとなってしまった…
西郷虎之助という名の存在に・・・・


ストーリーの行方は・・・

まるで…
東京の街に吹く北風のように流れ行く…

木枯らしを…
冷たいアスファルトに撒き散らしていきながら・・・・・・・・


僕たちは…
これからどうなっていくのか・・・

恋の行方は…
まだわからない・・・



(第5話)
終わり


次回…
タイトル逆変して深山町・虎之助編へと続く…




ここは愛媛県
伊予郡深山町という田舎町にある…

小さな済生会病院・・・


病室「301号室」
「ガラガラガラ・・・!」

高橋正次郎
「おはよう!
虎之助ぇっ!!
起きとるか~~~!」


虎之助
「う・・・うぅ~~~~・・・・ん・・・
寒いよぉ~~~・・・」


正次郎
「今日はえぇ~~天気やぞぉ~~~♪
せっかくの日曜日なんやでぇ~?
ちょっと外に出てみんか?ほれ!!」


虎之助
「う・・・うぅ~~~~~~・・・・ん・・・
正次郎・・・
ちょっと起こして~~~~~・・・」

病院のベッドで寝ていた虎之助は、薄っぺらいシーツの中から左腕を伸ばす…


正次郎
「もう一人で起き上がれるクセに、しょうがない奴やのう~~・・・

ほれ・・・!」


正次郎は…
シーツから伸ばした虎之助の左腕を掴んで起こしてやると…


虎之助
「よ~~・・・・・・いしょっと…
はぁ~~・・・あ・・・
片腕で起きるのって・・・
本当不便だわ・・・・

こんなのが一生続くなんてね・・・・

もう終わったよ・・・

わしの人生は・・・」


正次郎
「もうじき、ユキラスが息子の海人を連れてやってくるからな~~♪」


虎之助
「え・・・・
ユキラス~・・・・?
来なくていいよ・・・・
もう・・・・」


正次郎
「あかん!
お前らは親友じゃろうが・・・・
早う仲直りせえや・・・・・・」 


虎之助
「仲直りなんて・・・
無理だよ・・・・

だってさ・・・
わしはアイツに・・・

お前なんてもう絶交だっ!!
って・・・
ハッキリ言っちゃったし・・・」


正次郎
「がっはっはっはっは!
お前らこれで絶交したの何回めじゃ!!
もうかれこれ30回は絶交しとるのう~~~♪

中学の頃から変わらん奴らじゃまったく!!」


虎之助
「なぁ…
正次郎・・・

わしはもう・・・
生きる気力が湧かないんだよ・・・」


正次郎
「まーーた泣き言か!?
そんな毎日毎日メソメソしよったら、極楽浄土のなまくら坊主のおっさんが、空から怒りよるぞ!!」


虎之助
「龍玄さん・・・
か・・・・

もういいよ・・・
疲れた・・・

早く極楽浄土へ連れてってよ・・・・

龍玄さん・・・・」


正次郎
「あぁ~~~あ・・・
またこれじゃ・・・・

なまくら坊主のおっさんよぉ~~~~・・・
この泣きベソ坊主に渇いれてやってくれやぁ~~~~~~~・・・・」


ヴー♪ヴー♪ヴー♪


その時…
病室のベッドの横にある棚の上に…
充電しながら置いてあった
虎之助のスマートフォンから着信バイブが入る・・・


虎之助
「あ・・・
正次郎、スマホ取って…」


正次郎
「ほ~れ…
新しい男からか…?」


虎之助
「そんな事…
みんなの前では絶対に言わないでよ・・・・」


「ピッ・・・♪
ピッ・・ピピピ・・・♪」


虎之助
「あ・・・・!」


正次郎
「虎之助ぇ…
どないしたんや…?
メールの相手は誰やったんや・・・?」





8MONSTERS

とらのすけ

メッセージ欄





コースケ
「これからお前に会いに深山町へ行くからなーーーーーー!!!
待ってろよーーーー!ヾ(≧∇≦)」





虎之助
「コ・・・
コーちゃん・・・!!」


第6話に続く…