どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

~チャイルドホーム~特別編「30年後のぽん太くん」ブログ開設9ヶ月記念スペシャル

その昔…

遠い遠い世界にあるアニマルランドの大草原の真ん中に

親の居ない子どもたちが集まって仲良く暮らしている、トンガリ帽子がトレードマークの「チャイルドホーム」という孤児院施設がありました


そのチャイルドホームでいちばん年少組は、タヌキの元気な男の子「ぽん太」

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ぽん太はお絵かきが大好き

心の中に想い描いたものを何でも描けるのです

院長の熊八先生から、ぽん太の誕生日にプレゼントしてくれた、オレンジ色のクロッキー帳に、みどり色のえんぴつを持って、お友だちの「ほのぼの湖」さんのところまで行って絵を描きます

ぽん太とほのぼの湖さんは大の仲良し、
お話だってできちゃいます

さらに、ぽん太には不思議な能力があるのです

オレンジ色のクロッキー帳に描いた絵を、ほのぼの湖さんの水面に映すと…

これまた不思議

ぽん太の描いた絵がクロッキー帳から飛び出して実物化するのです

これは、ぽん太とほのぼの湖さんだけの秘密の能力でした…

しかし…

実物化出来る絵は1回きり…

1度湖に映した絵は、2度とクロッキー帳から飛び出して実物化する事は出来ません

そして、ぽん太が描いた絵と楽しく遊べるのはその日の夕方まで…

夕方の日が暮れる頃には絵の世界に帰らなければならないので、消えてしまいます…

ぽん太は日が暮れるまで、いつもほのぼの湖さんに自分の描いた絵を実物化して遊んでいました…

おそくなりすぎると「ヒトミおねえちゃん」が心配して迎えに来てくれます

まっかな夕焼けの中、ふたりの長い長いかげ…

ヒトミおねえちゃんと手をつないで歌を歌いながらチャイルドホームへ帰りました…

幼い頃…
楽しい思い出がいっぱいだった…

チャイルドホームには、走るのが1番速い、うさぎの「ミミ」

サッカーが大好きイタチの「たいち」

美しいメロディでピアノを奏でるプードルの「はな」

優しくて力持ち、相撲が強い牛のモー次朗の「もっくん」

お料理が大好きなミケ猫の「ヒトミおねえちゃん」

みんなの優しいお母さん「マリア先生」

とっても頼れるお父さん「熊八先生」

ぽん太にはそんな楽しい家族にかこまれて幸せいっぱい、親が居なくたって平気
でした…


…しかし…

時が過ぎて大人になると…

そんな幸せだった日々を忘れてしまいます…

ほのぼの湖に最後に行ったのはいつの頃だったろうか…?

気がつけば絵と遊ぶ事もしだいに飽きてやめてしまった…

ヒトミおねえちゃんとつないだ手のぬくもりも忘れてしまった…

ぽん太はチャイルドホームを卒業して新たな道を進んで行きました…

そして、月日は川のように流れ…

30年もの長い年月が経ちました…

あれからぽん太はどうなってしまったのか…

ちょっと覗いてみませんか…?

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~チャイルドホーム特別編~
「30年後のぽん太くん」

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ビートル
「ぽん太様、今シーズンに開催される「ぽん太ルーブル美術館のぽん太画伯、名画展示会」の段取りが全て整いました。

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ぽん太
「うむ!チケットの売れ行きはどうだ?」

ビートル
「はっ!僅か30秒でソールドアウトでございます!」


ぽん太
「30秒も掛かったのか?ちょっと時間が長すぎだな…」

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ビートル
「はっ!…しかし、まだまだぽん太様の名画展示会のチケットを望む声が殺到しております、電話による問合せは未だに鳴りっぱなし、ネット販売につきましてはアクセスが集中しすぎて規制が掛かる始末です!」

ぽん太
「よし…ビートル!チケットの値を10倍にしてあと5000枚追加しろ!」

ビートル
「はっ!しかし…10倍とは…いささか高すぎでは…」

ぽん太
「んん~…?ワシの価値ある名画展示会のチケットが、たった10倍の値で手に入るのだ、安いもんだ!」

ビートル
「せめて5倍にした方がよろしいかと…」

ぽん太
「なんだと…?貴様、ワシのやり方が気に食わないのか?」

ビートル
「い…いえ!失礼いたしました!すぐに追加のチケットを10倍の値で5000枚手配してきます!」

ぽん太
「もたもたするんじゃい!ビートル!急ぐのだ!」

ビートル
「はっ!只今!」

ぽん太
「まったく…ワシの絵の価値をまるでわかっとらんのう…」

ストーン
「ぽん太様!12月にパリで行われる講演会のチケットも、たった20秒で全て完売致しました!」

ぽん太
「うむ、では20倍の値であと200枚追加するようすぐ手配しろ」

ストーン
「に…20倍…です…か…、ちょっと私には高すぎるような気がするのですが…」

ぽん太
「なんだ…文句あるのか?」

ストーン
「と…とんでもございません!ぽん太様の講演会は相当のプレミアムチケットになっております!価値ある講演会に出席出来る方は幸せ者です!」

ぽん太
「うんうん♪そうだろそうだろ~♪
私は世界の天才画伯「ぽん太様」だ!
ストーン!ボヤボヤしておらんと、早くチケットの手配をするのだ!急げ!」


ストーン
「はっ!只今!」

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ぽん太
「ぐへへへへへ♪これでまたぽん太グラフィックスは大儲けじゃ♪」

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ベンチャー
「ぽん太様!Chinaより「ヤム・ポポロン」様からお電話でございます!」


ぽん太
「ふぇっふぇっふぇっ♪待っておったぞ!ポポロン!、おいベンチャー
今すぐエアロとスミスを呼べ!あとロールスロイスの手配も忘れるな!」

ベンチャー
「はっ!只今!…ではお電話を…」

ぽん太
「もしもし…ぽん太だが…」


ポポロン
「これはこれは世界の有名画伯「ぽん太先生」、忙しい時に大変失礼だったかねー?」

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ぽん太
「名画展示会も講演会もチケットは馬鹿売れ!おかげでワシも大忙しよ♪」

ポポロン
「さすがだねぇ~!それでこそぽん太先生ですよ!今や世界の経済発展は、ぽん太様あってのものですからね!」

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ぽん太
「ぐわっはっはっはっはっは!!
ま!ワシがたまたま天才だっただけのものよ!
子どもの頃、両親に捨てられ孤児として育ったワシは「チャイルドホーム」とかいうちんけな施設で生活していた不幸者だった…
しかし…神はワシを見放さなかった!
ラクガキのような絵から世界を誇る天才名画伯へと導いて下さったのだからな!」

ポポロン
「いやぁ~!ぽん太先生はまさに神の申し子だったわけですね!
僕が経営する「オーシャンフーズグループ」も、ぽん太先生が優良なスポンサーを提供して頂いたお陰でどうにか起動に乗る事に成功したんですから!
これからも宜しくお願いしますよぉ~♪


ぽん太
「ぐわっはっはっはっはっは!!
ま!金次第で何とでもなるからなっ!
オーシャンフーズグループもこれからどんどん規模を大きくしてやらないと!」

…それより…
例の件はどうなってる……?」

ポポロン
「あぁ、「ぽん太ドリームメルヘンランド」の建設は順調に進んでいるよ!」

ぽん太
「建築費用は惜しまん、どんどん海岸の埋め立てと民家立ち退きを強制でも良いから徹底してくれ!」

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ポポロン
「太っ腹だねぇ~♪それでこそぽん太先生ですよ!
うちの下業者「共和建設」に任せておけば大丈夫!
Chinaの経済を利用して格安価格で開発を進められるからね~」

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ぽん太
「我が国に掛かる建設費用の約1/3の価格だからな、さすがは発展途上国のChinaだわい!」

ポポロン
「ぽん太ドリームメルヘンランドがオープンすれば、ますますぽん太先生にお金がザクザク入りますよ~♪
まったく~♪これ以上儲けてどうするんですかぁ~♪」

ぽん太
「金に糸目はつけんのよ!いくらでも入ってこいこいこい♪
やっぱり金が物を言う世の中じゃ!
ぐわっはっはっはっはっは!!」


ポポロン
「あ!そうそう!ぽん太先生…
かなり耳寄りな情報があった事を忘れてました!」

ぽん太
「耳寄りな情報だと?なんだなんだ??言ってみろ!」

ポポロン
「実はですね…僕の友達に「とんたろう」という者がいます」

ぽん太
「とんたろう~?なんじゃそのラーメンショップのような名前は?」

ポポロン
「さすがはぽん太先生!勘が鋭い!
僕の友達、とんたろう氏が会長のフランチャイズラーメンショップグループ「味で勝負する!豚太郎」がこれから全国展開します、今Chinaで最も注目されている優良企業です、豚太郎の株を今から買っておけば、後に必ず株価は上昇すると予想されております、ぽん太先生!今が買い時ですよ!」


ぽん太
「ほう~…、それは美味しい話だ…
よし、豚太郎の株を1億買おうではないか」

ポポロン
「いやいやいや…たった1億で良いんですかぁ?
せめてぽん太先生の財力の2/3は欲しいですねぇ~…」

ぽん太
「そんなに買えるか!確かな情報とも限らんし」

ポポロン
「いやだなぁ~…ぽん太先生がそんな臆病者だったなんて心外ですよ」


ぽん太
「な…なんだと!誰が臆病者だ!」

ポポロン
「いいですか?これは絶対!確かな裏情報なんですよ!
ぽん太先生の財力を更に何10倍も羽上がらせる最大のチャンスなんです!
今この機を逃せばぽん太先生は永遠にぽん太先生のまんまですよ!」

ぽん太
「う…うぅ~…む…、今の財力が何10倍も豊かになるのか…」

ポポロン
「そうですよ!もちろん今のままでも、ぽん太先生は死ぬまで充分遊んで暮らせます、しかし、1度きりの人生です!
トップならば更に上を目指すのが男ってもんではないでしょうか!?」

ぽん太
「し……しかし…」

ポポロン
「はぁ…残念です…
尊敬するぽん太先生がそんな臆病者だったなんて僕は正直失望しました…
…この話は無かった事にします…

ぽん太
「・・・・・・・・」

ポポロン
「ぽん太先生、ではこの辺で失礼して…」

ぽん太
「・・・・ま・・・まてっ!!!」

ポポロン
「決心しましたか・・・?」

ぽん太
「わ・・・わかった・・・我が財力の2/3を預けよう・・・」

ポポロン
「さすがはぽん太先生!そう言ってくれると信じてましたよ!」


ぽん太
「本当に・・・本当に・・・!
大丈夫なんだろうな・・・!?」

ポポロン
「とんたろう氏は親友です、大船に乗ったつもりで僕を信用して下さい…」

ぽん太
「よ・・・ようし・・・ポポロン
お前を信じるぞ…」

ポポロン
「ありがとうございます!ぽん太先生!
ドリームメルヘンランドの開発も安心して任せて下さいね!
では…ごきげんよう!謝謝♪」

ぽん太
「あ・・・あぁ…ごきげんよう・・・」


エアロ
「ぽん太様!お待たせ致しました!」

スミス
ロールスロイスの準備が整いました」

ぽん太
「うむ・・・!これからぽん太グラフィックスの本部へ向かう!
エアロ!お前は運転手をしながら周囲を警戒しろ、スミスはワシを徹底してボディーガードをするのだ!

エアロ、スミス
「はっっ!!承知致しましたっっ!!」

ぽん太
「よし…先ずは…PearlCardの鍵を取りに行く…ついて来い…」

エアロ、スミス
「はっっ!!!」


China
(オーシャンフーズグループ)

ポポロン
「もしもし~♪とんたろう君元気~♪」

とんたろう
「どうしたの?ポポロン君、突然電話してきたりして…」

ポポロン
「暇だから、とんたろう君家にジェット機飛ばして遊びに行こうと思ってねぇ~♪
結婚生活はどう?ふぅ子ちゃんと仲良くやってる?」

とんたろう
「あぁ…、ふぅ子はよくやってくれてるよ」

ポポロン
「お土産に中国電ナマズソウギョを持ってきてあげるからね!2時間後ぐらいには到着するから!じゃあね~!」

とんたろう
「ははは…ポポロン君も相変わらずだね…、わかった今から準備して待ってるから!」

ポポロン
「ほ~い!謝謝!」

とんたろう
「はい、謝謝…」

とんたろう
「ふぅ子~!これからポポロン君が遊びに来るから買い物行こうか!」

ふぅ子
「え~…またポポロン君が遊びに来るのぉ~?ふぅ子…昔からポポロン君って苦手…」


とんたろう
「そうかなぁ…?僕はポポロン君、面白いから好きだよ」

ふぅ子
「だってぇ~…ポポロン君って嘘ばっかりつくんだもの…」

とんたろう
「えぇ~?ポポロン君、嘘なんてつかないよぉ~?」

ふぅ子
「もういいわよ~…早く買い物行って食材買ってきましょ!
そうでなきゃまた電気ナマズとか持って来られても困るから…」

とんたろう
「ははは…持って来るって言ってたよ!」

ふぅ子
「やぁ~……ん…!もう!ふぅ子怖い!」


ポポロン
「ふふん♪
あのバカたぬき、まんまと騙されてやんの♪
僕のパパが経営していた中華料理店「好好チャイニーズ」を潰してくれたお礼をしないとね♪」


…見た目も性格も180゜変わってしまった「ぽん太」

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純粋だった心も今ではすっかり貪欲の塊と化してしいるぽん太

あの頃のぽん太はいったい何処へ行ってしまったのだろうか…

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ポポロンに上手く騙されてているにも気づかず、自身が築き上げてきた財力が今危機に犯されようとしている…

果たしてこの後…

ぽん太はどうなってしまうのか…?


第2話へと続く…