チャイルドホームで育った
お絵かき大好きなタヌキのこども
「ぽん太」
30年の時が経ち
「ぽん太グラフィックス」を自ら立ち上げ、今や世界を動かす程の存在になったぽん太
そんなぽん太が率いる
世界最強ボディーガードの集団こと
「ブートルズ軍団」
世界ギネス級の技を持ち合わせている
特殊体質部隊なのである
ブートル総帥を筆頭に
「エアロ」と「スミス」兄弟
元力士で死刑囚だった「七衛門」
以前はChinaのオーシャンフーズグループのボスでポポロンの配下だった
「ウォール」
そんな5人
…いや5匹が揃えば…
どんな兵器も通用しないという…
…さて…
そんな恐ろしい?ぽん太率いる世界最強「ブートルズ軍団」とは…
いったいどれほどまで凶悪で残虐?な軍団なのか…
…ちょっぴりだけ
覗いてみましょう…
なお
この物語を読んで
もし夜トイレに行けなくなってしまっても…
我々は一切責任を負わず、関与しないので
どうかそのつもりで……
Ponta,The,Story
~30年後のぽん太~
「これが泣く子も黙る!世界最強のブートルズ軍団だ!!」
それは
ぽん太がブートルズ軍団と共に
ロールスロイスワイドバンに乗って
ぽん太グラフィックスへと向かっている時の様子である…
ぽん太
「おい、ブートル」
ブートル
「はっ!何でございましょうか、ぽん太様」
ぽん太
「ここから本部のぽん太グラフィックスまであと何分掛かりそうだ?」
ブートル
「はっ!ここからですと47分53秒でございます!」
ぽん太
「そうか…」
ブートル
「どうかなされましたか…?」
ぽん太
「いやなに…月夜狸会のぽんぽこ将軍がな、これから奴らの特攻部隊である新鮮組がわしらを襲撃しに来ると言っておったんでな…
おまえたちとの戦闘時間を含めるとどのぐらい時間が掛かるかと思ってな…」
ブートル
「なぁんだ、ぽん太様、それなら心配は御無用でございまするぞ、我々ブートルズ軍団が新鮮組なんぞ5分もあれば十分壊滅出来るのでございます!
おいっ!
おまえたち!準備は整ってるな!」
ウォール
「ワタシ、今日は運転手してるネー
今回は戦闘不参加よろしくネー
ワタシ一人居なくても、新鮮組なんて敵ではないネー」
七衛門
「・・・・・・・」
ブートル
「ぬえぇ~い!しょうがない奴め!
おいっ!エアロ!スミス!新鮮組が襲撃をかけてきたら、まずはおまえ達兄弟が奴らの攻撃をたたみかける!いいな!」
エアロ
「OK!総帥、俺はいつでもいけるぜ!
なっ!スミス!お前もそうだろ?」
スミス
「おにぃ~ちゃあ~ん!ぼく、お腹すいたぁ~!!」
エアロ
「またかよ!本部についたら御馳走たくさん出るからそれまで我慢しろよ!」
七衛門
「・・・・・・・」
スミス
「だってぇ~!ぼくまだおやつもたべてないんだもん!!
これじゃあ新鮮組が襲撃にきたって、ぼく動けない!なぁ~んにも出来ないもんね!」
ブートル
「な…!なんだと!?
敵の兵器にはお前の力が絶対不可欠なんだぞ!!もう少し辛抱するのだ!」
スミス
「やぁ~だぁ~!!ぼくお腹がすきすぎて死んじゃう!!ホットケーキが食べたい!ハンバーグが食べたい!ナポリタンが食べたい!鍋焼きうどんが食べたい!
塩ラーメンが食べたい~~!!!」
エアロ
「スミス勘弁してくれよぉ~こんな時にぃ~!!!」
ウォール
「まるで子どもあるネー
しかし我々ブートルズ軍団は、まずスミスがいないと話にならないネー、困ったネー、別にワタシなら大丈夫ネー、だけどぽん太様が危ないネー」
七衛門
「・・・・・・・」
ぽん太
「はぁ~・・・しょうがない…
スミスよ…
昨日ヒトミねーちゃんが送ってくれた特製のカレーパンを6つ持ってきておいたからそれを食え」
エアロ
「スンマセ~ン…ぽん太様ぁ~…、こんな大飯食らいの弟の為に…」
ぽん太
「ヒトミねーちゃんの作ったカレーパンは最高に旨いんでな、移動中みんなで食べようと持ってきておいたのだ」
「ほれ、スミス、カレーパンだ、みんなのおやつだったんだからな、有難く食えよ、そしてそれを食ったら!
しっかり役目を果たすのだ、いいな!」
スミス
「わぁ~い♪わぁ~い♪カレーパン♪カレーパン♪カレーパン♪ぼく、カレーパンだぁ~い好き♪」
エアロ
「ちっ!ズルイ奴!」
ブートル
「ほぅぁ~~…、これでいつ新鮮組が襲撃してきても我々ブートルズ軍団は大丈夫だ!」
ウォール
「カレーの美味そうな香り、たまらないあるネー
ワタシ、ちょっぴりお腹すいてきたあるネー」
七衛門
「・・・・・・・」
エアロ
「ねぇ、ぽん太様、ヒトミねーちゃんって、たしかぽん太様の姉御ッスよねぇ~?」
ぽん太
「ふ…猫だがな…」
ブートル
「ぽん太様は、幼少期
親のいない子供たちが暮らす孤児院施設、チャイルドホームに住んでおられたのだ」
エアロ
「へぇ~!そうだったんスか!?」
ぽん太
「ぐわっはっはっはっは!他にもいるんだぞ!
アニマル力士の「牛丼丸」
昔はモッくんと呼んでいたな
アニマルクラシックピアニスト
「ハナ・クリスティーヌ」
昔はよくわしの歌に合わせてピアノを弾いてくれたもんだ
アニマルリーグ、元Aリーガーのサッカー選手で今は「イタチウォーリアーズ」の監督である、いたちのタイチ
昔はイタズラ好きでな、よくわしのクロッキー帳を取られたもんだ
アニマルホスピタルで看護婦をしている
ミミねーちゃん
昔はよくお医者さんごっこに付き合わされていたが、本当に看護婦になりおった
そして今話したヒトミねーちゃん
ヒトミねーちゃんは、消防士と結婚し、普通の主婦に収まったが、今は副業でカレーパン屋をしている
エアロ
「へぇ~!!あの万年大関の牛丼丸に、クラシックピアニスト界のクイーン、ハナ・クリスティーヌ、イタチウォーリアーズのタイチ監督、ヒトミねーちゃんとミミねーちゃんは知らねぇけど、ぽん太様の兄弟って超有名な方ばっかりなんスねぇ~!」
ぽん太
「そしてわしは冴えない絵描きから今や世界を動かすぽん太グラフィックスのボスだ、わしが一番の稼ぎ頭となったわけだ、ぐわっはっはっはっは!!!」
ブートル
「全く素晴らしいことでごさいまするな、ぽん太様のお陰で我々ブートルズ軍団が結成されたのですから!」
ぽん太
「もっと褒めろ褒めろ!ぐわーーっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」
ぽん太
「!!」
ブートル
「!!」
ウォール
「!!」
エアロ
「!!」
スミス
「~♪♪♪」
七衛門
「・・・・・・・」
シィーーーーーーー・・・ン・・・
ぽん太
「・・・おい・・・・
誰だ・・・?・・・わしの車で今・・・
「おなら」をした奴は・・・・・
エアロ!お前かっ・・・!?」
エアロ
「お・・!俺犯人じゃないっスよぉ~!!」
ぽん太
「ウォール!まさかお前か・・!?」
ウォール
「ワタシ、エチケットには誰よりもうるさいあるネー、密室の車の中で屁をするなんてワタシそんな醜態絶対にさらすはずないあるネー」
エアロ
「スミス~・・・!!お前だなぁ~!
ぽん太様にカレーパン貰っておきながらこの始末どうしてくれんだよっ!!」
スミス
「え?おにぃ~ちゃん、なぁ~にぃ~?
どうかしたの~?」
エアロ
「カレーパン食ってる場合かよ!
お前今さっき、ぶっ!って屁ぇこいただろうがよ!!」
スミス
「おならぁ~?そんなんいつ出たの?」
エアロ
「こいつとぼけやがってっ!!」
ぽん太
「おいっ!くさいぞっ!!窓開けろ!」
ブートル
「ぽん太様!今窓を開けてはなりませぬ!
いつ何時、新鮮組の襲撃がくるかわかりませぬぞ!」
エアロ
「う~わ~!くっせぇ~!何だこれ!ゆで卵が腐って3日間放置したみてぇな悪臭じゃねぇーかよ!」
ウォール
「ワタシ、他者の屁の匂いなんて絶対に嗅ぎたくないあるネー、今ワタシ呼吸止めてるネー、
ワタシ10分間呼吸を止められるあるネー」
エアロ
「スミスの屁はここまでの悪臭は放たねぇ・・・
わかった!おならの犯人はブートル総帥でしょう!?」
ブートル
「な・ななな・・・!なんでわたしが犯人なんだ!!」
エアロ
「だってぇ~、おならは総帥の最大の必殺技っしょ?
世界で一番でかい爆発力のある屁をするブートル総帥ならば、これぐらいの小さな屁なんて可愛いもんっスよ!」
ブートル
「確かにおならはわたしの必殺技だが、今の臭い屁は断じてわたしではなあぁぁぁぁぁぁあああああああい!!!」
ウォール
「総帥の屁、確かに殺人兵器あるネー
ワタシ、総帥の爆発力ある本気の屁をくらったら、間違いなく自ら死を選ぶあるネー」
ぽん太
「ブートル!お前がこのくっさい屁をこいたんだなぁ~???」
ブートル
「ち・・ちちちち・・違いますよぽん太様ぁ!わたしはぽん太様の愛車で屁なんぞ絶対にこきませぬ!!!」
エアロ
「本当かなぁ~♪」
ウォール
「確かに総帥が一番怪しいあるネー」
スミス
「ねぇ~、ぽん太さまぁ~♪
カレーパン全部食べちゃった♪
もうないのぉ~~♪」
エアロ
「お・・・!お前バカッ!ちっとは今の空気読めよっ!!」
ぽん太
「もぉ~この屁の臭さに耐えられぬ!
ブートル!責任もって窓を開けぃっ!」
ブートル
「だ・・・だから屁をこいたのはわたしではありませぬからぁ~(泣)」
「それに窓を開けるのは危険ですので
絶対に駄目なのでございます!」
ぽん太
「ぬぉ~・・・!車内だとなかなか匂いが消えぬ・・・!!」
エアロ
「おいっ!スミス!俺達の分のカレーパンも全部食っちまったんだから、その代償として、お前の鼻の吸引力でおならの匂いを全部吸ってくれよっ!」
スミス
「えへへへ♪おにぃ~ちゃぁ~ん♪
またお腹すいちゃった♪
なんかちょ~だい♪」
エアロ
「ダメだわコイツ…」
ウォール
「ワタシ、そろそろ呼吸止めるの限界になってきたあるネー
早くどうにかして欲しいあるネー」
ブートル
「一体誰が屁をこいたのだぁぁああ!」
エアロ
「だからブートル総帥っしょ?」
ブートル
「アホッ!!ちがうわいっ!!」
「・・・すまん」
エアロ
「・・・え?」
ブートル
「な・・なんだ・・・?」
ウォール
「あるネー・・・?」
スミス
「グスン…お腹すいた…おにぃちゃん…」
ぽん太
「・・だ・・誰だ?
今なんか言ったか・・・?」
七衛門
「・・・すまん・・・・・」
「今おならをしたのは拙者でござる…」
ブートル
「な・・なんとっっ・・・!!」
ウォール
「ちっ…犯人は筋肉バカだたアルか…」
スミス
「ねぇ~?みんなどうしちゃったのぉ~?」
ぽん太
「お・・・お前の屁だったのか・・・」
エアロ
「てゅ-か居たのかよ・・・
存在忘れてたぜ…」
七衛門
「・・・すまん
今朝稽古の後に、ゆで卵50個と、サツマイモ30個に牛乳20リットル食したのでな・・・
・・・少し匂うかもしれん・・・」
エアロ
「少しどころか鼻がもげるかと思ったぐらい臭かったぜ…」
ブートル
「だからわたしではないと言ったであろう!!」
ぽん太
「なるほどな…真面目なお前らしいわい…」
ウォール
「ワタシ、筋肉バカ熊の褌野郎の屁の匂いを嗅ぐくらいなら
迷わず死を選ぶあるネー」
七衛門
「なんだと!!貴様ぁっ!!」
ブートル
「こらこらこらケンカは辞めろ!
これで一件落着したんだから!」
エアロ
「一件落着ねぇ~、はて…ブートル総帥?俺達ってこれから何するんでしたっけ?」
ブートル
「・・・!!はて…何だったろうか…?」
ぽん太
「これから本部へ向かう!
道中新鮮組が襲ってくる!
ブートルズ軍団がそれらを一気に壊滅する!!
・・・そして、本部へ到着したら・・・
マリ子とイチャイチャする…!!
グヘヘヘヘへ♪
よいなっっ!!」
ブートル
「はっ!!」
エアロ
「OKボース♪」
ウォール
「ワタシただの運転手あるネー」
七衛門
「ぽん太様に危害を加えようとする者は
…いかなる敵であろうと拙者は許さぬ」
ぽん太
「ようし…
新鮮組なんぞ、このブートルズ軍団率いるぽん太様が簡単に捻りつぶしてくれるわ!」
スミス
「ねぇ、おにぃちゃぁ~ん♪」
エアロ
「あんだよ、腹減ってんのは我慢しろよ、カレーパン全部食ったんだからな」
スミス
「ごめぇ~ん♪ぼくもさっき
おならしちゃった♪
音無しのスカしっ屁♪」
ぽん太、エアロ、ブートル総帥↓
「どっひぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!
もうおならは勘弁してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!」
エアロ
「…しかも今度は匂いがもっと臭いスカ屁かよ…」
スミス
「えへへへ♪カレーパン6つ食べたから、臭いかも♪」
ぽん太率いる世界最強ブートルズ軍団
ぽん太グラフィックスの本部へ向かう移動中
ロールスロイスワイドバンの中ではこのような騒ぎが起こっていたようです
果たしてこの世界最強ブートルズ軍団は、月夜狸会の特攻部隊「新鮮組」を激減し、無事に本部へとたどり着く事が出来るのであろうか・・・?
この続きはまたいつになるやらわからないが…
そのうちいつかきっと続く事を願う…
(終)
…いかがでしたでしょうか・・・
これが泣く子も黙ると言われて恐れられている
世界最強ブートルズ軍団なのである
彼らの恐ろしさが
少しでもわかって頂けただろうか…
この後、ブートルズ軍団vs新鮮組がどのような激突を繰り広げるのか…
それはこの私自身にも
わからない・・・