「Ponta,Graphics」
企画
「Childhome,Presence」
文・イラスト
「とらのすけおじさん」
ほのぼの湖
「ここはアニマルランド
いろんな動物たちが暮らしている
遠い遠い夢の国・・・
やあ
みんなこんにちは！
ボクは
ぽんちゃんのおともだち
ほのぼの湖だよ
今日のお話の主役はね
サッカーが大好きなイタズラ小僧の男の子
イタチのたいちくん！
ぽんちゃんの
お兄ちゃんになるんだ！
だから今日は
ボクとぽんちゃんのお話ではないけど…
とっても楽しみ！
サッカー大好きな
イタズラ小僧の男の子かぁ～・・・・
早く見てみたいなぁ～・・・
みんなもボクといっしょに
チャイルドホームのお話を
のぞいてみようよ…
ひろい
ひろ～・・・・い
野原のなかに・・・
トンガリぼうしが
めじるしの
チャイルドホーム…
ここは
おとうさん、おかあさんのいない
子どもたちが仲良く暮らしている
孤児院施設の修道院なんだ
院長先生は
熊八先生
シスターの
マリア先生
お絵かきがとくいな
タヌキのぽん太
走るのが1番早い
うさぎのミミ
サッカー大好き少年
イタチのたいち
ピアニストを夢見る少女
プードルのハナ
将来はお相撲さんになるんだモーッ！
うしのモー次郎、もっくん
お料理はまかせなさい！
みんなのおねえちゃん
ミケネコのヒトミ
みんなとっても仲良し
毎日楽しくワイワイガヤガヤ
だけど・・・
そのなかで
ケガをしてしまった子どもがいるんだ・・・
サッカー大好きイタズラ小僧の男の子
イタチのたいちくんが
みんなが大事にしている物を奪い取り…
逃げている最中に
自分が出しっぱなしにしていたサッカーボールにつまずいて
右足をねんざしてしまいました・・・
来週には
大事なサッカーの大会があったのに…
たいちは出られなくなったのです…
たいちは熊八先生に
おんぶされ
自分の部屋へと連れて行かれました…
そして
熊八先生に
ちょっぴり叱られ
泣いてしまいました…
普段は絶対に泣いたりしない
たいちです
しかし、今回ばかりは自分が悪かったんだと・・・
反省しました…
それから
熊八先生とたいちは
ふたつの約束をします
ひとつは
今夜は熊八先生が、たいちのベッドでいっしょに寝てくれることになりました
ふたつ目は
ベッドの下に隠してある
みんなから奪い取った
大切なもの…
ちゃんとみんなに
「ごめんなさい」
・・・と謝って返すこと・・・
ふりでゆびきりげんまんをして
約束しました…
さて、この後
どうなってしまうのでしょう・・・
「おとうさんとゆびきりげんまん」
～・・・から約２年
待望の続編を
とらのすけおじさんが
描きました
それではお話の
はじまり
はじまりー・・・
「Produce,by,Toranosuke☆」
「今夜はおとうさんといっしょ」
熊八先生
「じゃあ・・・
たいち、先生・・・・
・・・おとうさんと
約束だぞ・・・」
たいち
「う・・・うん・・・」
熊八先生と
たいちが
ゆびきりげんまんをしてから
しばくすると
熊八先生は
みんなが集まっている食堂に
戻ってきました
熊八先生
「・・ふぅ～・・・」
ヒトミおねえちゃん
「あ・・・先生・・・
たいちの具合は・・・・どう・・？」
熊八先生
「うぅ～～・・・ん・・」
ヒトミおねえちゃんに
たいちの具合を
聞かれましたが
熊八先生は
腕を組んだまま
イスに座って何も言いません…
ぽん太
「熊八先生～・・・
・・・どうしちゃったの～・・・？」
ミミ
「熊八先生～・・・
たいち兄ちゃん、お医者さん行かなくっていいの～～・・・？
なんならミミがみてあげようか～・・・？」
もっくん
「ミミちゃん、おままごとじゃないんだなモォ～・・・
ちゃんと本物のお医者さんに診せなきゃダメなんだなモォ～・・・」
ハナ
「熊八先生
たいちはサッカーの大会・・・
やっぱり出れないのかな・・・・
あれだけ頑張って練習していたのに・・・」
熊八先生
「ん～・・・ウオッホンッ！！」
みんながたいちを心配している声を聞き、熊八先生はやっと口を開きました
熊八先生
「え～・・・・
たいちはしばらく安静が必要だ
なので
しばらくの間、先生はたいちの部屋で一緒に寝ることになったんだ…」
ハナ
「捻挫・・・
そんなにひどかったのね・・・
・・・たいちったら・・・
サッカーの大会・・・
・・・悔しいだろうな・・・」
・・わたし・・・なんだかかわいそうになってきた・・・」
ヒトミおねえちゃん
「・・・だって・・・
たいちったらイタズラがすぎるんだもの・・・・
今回ばかりは・・・
反省させなきゃね・・・・
たいちのためにも・・・」
ぽん太
「えぇ～～～・・・！！
熊八先生、たいち兄ちゃんと寝るの！？
ずるぅ～～～い！！！
ボクも熊八先生と一緒に寝る～！！！」
ミミ
「やあぁ～～～～ん！！！
ミミも！ミミも～～～～！！！
たいち兄ちゃんの
お部屋で熊八先生と一緒に寝たぁ～～～～～～い！！！」
ぽん太とミミは…
はしゃぎながら
熊八先生におねだりしますが・・・
熊八先生
「だめだ！！」
ぽん太、ミミ
「えぇ～～～～～・・・！！
なんでぇぇ～～～・・・・！！」
ヒトミおねえちゃん
「こらっ！
ぽんちゃん！ミミちゃん！
遊びじゃないんだから、メッ！だよ！」
もっくん
「ぽん太、ミミちゃん♪
かわりにオイラが一緒に寝てあげるんだなモォ～～♪♪」
ぽん太
「やだっ！
もっくん、寝相悪いし！
おねしょするかもしれないもんっ！」
ミミ
「あはははは♪
もっくん、まぁ～だおねしょしちゃうんだぁ～～～♪
恥ずかしい～～～い♪」
もっくん
「ぶモォ～～～～！！
なんでそんなこと言うんだなモォ！！
オイラ、もうおねしょなんてしないんだなモォー－！！！」
ヒトミおねえちゃん
「もっくん！先週やっちゃったでしょ！！」
もっくん
「ブモッ！！？
言っちゃダメなんだなモォ～！・」
ぽん太
「わぁ～～～い！
もっくん、おねしょ♪おねしょ～～♪♪」
ミミ
「もっくん、おねしょ♪おねしょ～♪♪」
ハナ
「ぽんちゃん、ミミちゃん！
もっくんをからかっちゃダメ！」
ヒトミおねえちゃん
「もっくんはねぇ～・・・
・・・おねしょもそうだけど・・・
寝ながら「アニマル音頭」を踊るからなぁ～・・・
フフフッ・・・♪」
ハナ
「ちょっと・・・
ヒトミおねえちゃんまで・・・」
熊八先生
「ウオッホンッ！！
～・・・あーー・・・みんな、ちょっと聞いておくれ～・・・」
みんながもっくんの話題で
ワイワイ騒いでいると
沈黙していた熊八先生が
話し出しました…
熊八先生
「明日、各自で
１名づつ…
たいちに取られた物を、返してもらいに行くように、いいな？
１名づつだぞ、１名づつ！」
ヒトミおねえちゃん
「わたしは
ハンバーグの材料はダメにされたけど、何も取られて無いからなぁ～・・・」
ハナ
「あ！忘れてた！
わたしのダイアリー(日記帳)取られたまんまだった！」
もっくん
「そうだったんだなモォッ！
オイラは廻しを取られたまんまだっただモォ！！
恥ずかしいんだなモォ～～～！！！」
ヒトミおねえちゃん
「もっくんは・・・
ぽんちゃんと一緒で
いつも裸で過ごしてるでしょう～・・・？
一体どこが恥ずかしいのよ・・・」
ぽん太
「あ！そうだった！
ボク、たいち兄ちゃんに
まだクロッキー帳ま返してもらってないっ！！！」
ミミ
「あっ！ミミのラビーちゃんも！！！
たいち兄ちゃんに返してもらわなくっちぁ～～～！！！」
ハナ
「たいちったら・・・
わたしのダイアリー見てないか・・
心配だなぁ～・・・」
熊八先生
「ハナ・・・
ダイアリーなら大丈夫だ…
たいちは勝手に見たりはしないから安心おし…」
熊八先生
「ウオッホンッ！！
えーーーー・・・
それでは明日！
１名づつ、たいちの部屋に行って
取られた物を返してもらいに行くように！！
・・・な♪♪」
こうして・・・
熊八先生とみんなの話し合いが終わりました・・・
・・・残されたたいちは・・・
・・・いま・・・
部屋で、どう過ごしているのでしょうか・・・・・？
たいち
「あぁ～～・・・あ・・・
オイラ・・・
なんであんなに泣いちゃったんだろう・・・
あれぐらいの事で・・・」
「いつもだったら・・・
絶対に…
あれぐらいの事じゃ泣かないんだからな・・・！」
意地っぱりなたいちは
熊八先生の前で
涙を見せてしまった事が…
どうしても
納得出来ない様子・・・
たいちは
男の子は
強くなくてはいけない・・・
少々の事で…
誰かの前で涙を見せるのは…
・・・とても恥ずかしい事なんだという・・・
ポリシーを持っていたのでした・・・
たいち
「熊八先生と・・・
・・・今夜からしばらくの間・・・
・・・一緒に寝るのかぁ～・・・
・・・なんだかオイラ・・・
・・・照れくさいなぁ～・・・
・・・また泣いちゃったらどうしよう～・・・・」
たいち
「熊八先生は・・・
オイラの・・・
おとうさんって・・・
言ってくれた・・・
おとうさんかぁ～・・・
オイラ・・・
ほんとうは・・・
おとうさんと一緒に・・・
お風呂に入ったり、ベッドで寝たり…
したかったんだい・・・
だって・・・
おともだちのパン太くん
なんてさ…
(※パンダのパン太くん、たいちのサッカークラブのチームメイト)
家で
おとうさんと…
いつも一緒にお風呂に入って、一緒にベッドで寝てるんだって・・・
・・・いつも嬉しそうに話すんだ・・・
パン太くん家の
おとうさんは・・・
熊八先生とおんなじくらいに太ってて・・・
寝るときは
いつもランニングシャツとデカパン姿のまんまなんだって・・・
・・・へんなの・・・・！
・・・パジャマも着ないなんて・・・
・・・だけど・・・
オイラは
ヘンッ！パン太は男の子のクセに甘えん坊だなっ！
・・・って言っちゃったけど・・・
・・・ほんとうは・・・・
ほんとうは・・・とってもうらやましかったんだい・・・・」
たいちは
自分の部屋で・・・
・・・いつもならば、他の誰かには絶対に言わない・・・
・・・心の内を・・・
・・・声に出してつぶやいてしまいました・・・
しかし・・・
その様子を・・・
・・・偶然、たいちの部屋の前にいた熊八先生に・・・
・・・しっかりと聞かれてしまったのです・・・
・・・そしていよいよ・・・
・・・夜になりました・・・
マリア先生
「キャッ！！」
「ち・・・ちょっと・・・・！
く・・・熊八先生！？
・・・なんて格好してるんですか！？」
熊八先生
「あっちゃー！
マリアに見つかっちゃったかぁ～♪
いゃぁ～まいったなこりゃ♪」
熊八先生は
ランニングシャツにデカパン姿で
大きな枕を抱えて
たいちの部屋へと向かっていました
マリア先生
「そんな格好で・・・
・・・どうなさるつもりなんですか！？」
熊八先生
「マリア
僕はね、今夜からしばらくの間…
たいちと一緒に寝る事にしたんだ！」
マリア先生
「・・・・
・・・それはかまいませんけど・・・
・・・せめてパジャマくらい着たらどうなのですか・・・？
・・・わたし…
これから熊八先生のパジャマを用意してきます・・・」
熊八先生
「いやぁ～～！
いやいやいや、これで良いんだよ、マリア！」
マリア先生
「・・・えぇ～・・・！？
・・・いったい何が良いのですか・・・？」
熊八先生
「たいちはな、こんな格好をした
おとうさんに憧れを抱いてるんだ！
これがたいちが求めている、理想の父親像なんだよ♪」
マリア先生
「もう・・・
・・・よくわかりませんが・・・
・・・そんな格好で就寝して、風邪などひかないでくださいよ・・・・」
熊八先生
「だぁ～～いじょうぶ！だいじょうぶ！
僕はこれぐらいの事で、風邪なんてひかないよ！
マリアも知ってるだろう・・・？
僕の体は頑丈なんだから♪
がっはっはっはっは！！」
マリア先生
「・・・わかりました、もう何も言いません・・・
・・・たいちの事・・・
・・・お願い致します・・・」
熊八先生
「は～い♪
それじゃあマリア、おやすみぃ～～♪」
マリア先生
「おやすみなさい～・・・
・・・もう・・・
・・・熊八先生ったら・・・
・・・大丈夫かしら・・・」
マリア先生は
ランニングシャツとデカパン姿になった
熊八先生の後ろ姿を眺めながら
ひとり心配そうに呟きました・・・
マリア先生
「・・・それにしても・・・
・・・あの意地っぱりの
たいちが・・・
・・・熊八先生と一緒に寝る
なんて・・・
どういう風の吹き回しかしら・・・」
たいち
「はぁ～～～あ・・・
明日は
みんなにちゃんと…
・・・ごめんなさい・・・
・・・って謝れるかなぁ～・・・
オイラ・・・
・・・なんだか心配になってきた・・・」
たいちが部屋で
明日の事を心配しながら呟いていると・・・
熊八先生が
とうとう
たいちの部屋に
ノックして
やってきました！！
コンコンコン♪♪
熊八先生
「おぉ～～～い♪
たいち～～～♪
お待たせ～～♪
先生だ！
これから入るぞぉ～～～♪」
たいち
「あ・・・！
せ・・・先生・・・・！
は・・・
はぁ～・・・い・・・
いいよ～・・・」
ガチャリ・・・・
熊八先生
「やっほ～♪
たぁ～いち♪
今夜はおとうさんといっしょに
寝ようなぁ～♪」
たいちの部屋のドアを開け…
入ってきた熊八先生の姿を見て…
たいちは思わず…
びっくりしました・・・！
く・・・
熊八先生・・・・！？
・・・その格好・・・
・・・どうしちゃったの・・・？
さぁ・・・
サッカー大好きイタズラ小僧の男の子
イタチのたいちくんと…
大きな体に
ランニングシャツと、デカパン姿になった・・・
月のわぐまの熊八先生…
これからどうなってしまうのでしょう・・・
・・・後半へと続く・・・
(本日公開予定)
