どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

ジャージを愛した男達Vol,3~残酷すぎる教体育教師~(第216回目)

季節はもう10月

山々に囲まれている深山町では
秋には早すぎるくらいの冷たい風が吹き荒れている

紅葉も緑色から黄色に模様替えを始める

川の水も
静けさを現すように
ゆっくりと流れ
辺りの木々やススキを
水面に映す

深山町に秋がきた

柿の実は色づき
栗の実は木から落ちる

田んぼでは御百姓さんが収穫作業に明け暮れる


稲狩りはふるさとの香り

実りの里、深山町は
水も空気も食べ物も

がいにうまいんじゃけん!


深山中学校
1年4組


小学生時代、相撲部に所属していた生徒達を集め、深山中学相撲部の長い歴史の伝統を県内全域に広報し、更なる地域発展の為に武道主力陣が集結した看板クラスである

しかし

相撲部の主将
「高橋正次郞」

副主将
「大岡照彦」

体格の良い力持ちの男でも

不良グループのリーダーさえも

この2人の名前を聞くと震え上がる程知名度は高い

深山町最強のコンビだ


この2人を一緒にしてしまったのは誤算

おかげで1年4組は問題児クラスとなり、いつも騒がしい喧騒が後を絶たない



この問題児クラスの1年4組に

林田茂の代理として授業を受け持つ事になった
3年生担当の体育教師「福森真之介」


これまで御山の大将で粋がっていた横暴で卑劣な暴力教師福森真之介に

地獄が待ち構える…

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ジャージを愛した男達Vol3
~残酷すぎる体育教師~






深山中学校1年4組の教室に

秋の風が窓の隙間から入り込み、ピュゥ~ピュゥ~と笛のような音をたてている

3年生担当であり、年中ジャージに身を包む体育教師、福森真之介

その話し方や声は、「オール巨人」と非常に似ている…


白いポロシャツに、青色のチャンピオンジャージ

体もしっかり鍛えられており、胸板はゴリラのように厚く、お尻は野球選手のようにモリモリだ

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その堂々とした体格で生徒達の前で教台に立つ

その大和魂を感じさせるか、はたまた戦後の日本男児のような姿に

あの2人を除いては
皆緊張して身を小さくしているようだ


授業初めに小手調べとして軽く罵声を浴びせた後、福森真之介はオール巨人風な話し方で口を開いた


福森
「えぇー・・・っと、それじゃあ教科書の38ページを開いてーーー!!」


皆が教科書のページを捲る音だけが
静かな教室内に鳴った



しかし、その中に1人

浮かない表情をしている生徒がいる


なんと教科書を忘れている事に…

今気づいてしまったのだ!!

休み時間に、ゆうべのドリフの話をしていて教科書を出さなかったのだ

もっと早く気づいていれば、他のクラスから借りてくる事が出来ただろう…

しかし時既に遅し

福森真之介に気づかれないように、前の生徒に隠れて机の表面と睨めっこをしている事で精一杯

見つかるのも時間の問題だ・・・!


席は右端から2番目の列の後ろから3番目の場所だ


そう…

その席に座っている生徒…

それは…


深山中学校相撲部員の1人

「西郷虎之助」だ!!



静まりかえっている教室内…

担任の林田茂であれば、「隣に見せて貰って」位で済んだハズなのに…

そして保健体育の授業は、冗談交じえて笑いがこぼれる天国のような教科授業だ




更に自体は悪化する

いつ見つかってしまうのか考えていると

何だか尿意を催してきた…


トイレに行きたい…

休み時間は毎回念を押してトイレに行っているのに、その時だけはドリフの話に夢中ですっかり忘れていた!!


しまったぁぁあああああああああ!



どうしよう…

この先生…

授業中は絶対にトイレに行かせてくれない先生として有名なんだ・・・!!


虎之助に

あの日の出来事が
頭を過ぎるようになる…

「ドクッ・ドクッ・ドクッ・ドクッ・」


心臓の鼓動が高くなるにつれて、尿意も更に強くなる・・・


本当に・・・

本当にヤバい・・・


授業始まって、まだ10分しか経ってないのにどうしてこんなに尿意が迫ってくるんだ・・・!!!



もう授業が終わるまで我慢するなんて絶対に無理…

だけどあの先生に、「トイレに行ってもいいですか…?」

なんて言っても

「駄目だ、席に座れ」

っていう答えが帰ってくるのが目に浮かぶ位にわかる…!

しかも、教科書を忘れている事もバレてしまって…

最悪、胸ぐら掴まれてビンタか殴られるか…

絶対にそうなってしまうんだ・・・!

いや…

もっと酷い仕打ちを受けるかもしれない…

もし…

そうなったら

そうなったら…

そうなったら・・・・・


「あー!!先生!虎之助が!!オシッコ漏らしました-!!」

って…太が嬉しそうに…
皆に聞こえるように言うんだ…


それで福森先生は…

「あぁ~~・・あ!!何やってんだぁ!?お前はっっ!!中学生にもなってっ!!」


そうだ…

きっとそうだ・・・




虎之助は

この後

皆の前で大恥をかく覚悟を

心の中で決めた…]


・・・と次の瞬間・・・

福森
「おい!お前!!」


一瞬ハッ・・・!!となり
顔を上げるとクラス全員の視線は僕に向けられていた・・・

斜め前を見ると・・・

僕の横で福森先生が腕を組んで立っていたのである

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僕はあまりに驚いて言葉を失った…


福森先生は、僕の事を
鬼瓦のような表情で腕を組んだ姿勢のまま一直線に見ている

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そして…

福森
「おいこらぁっ!俺の話聞いとったか?」

虎之助
「あ・・あ・・あの・・・」

福森
「立て」

虎之助
「あ・・ああ・・」

福森
「早よ立てっつうとんじゃこらあっ!!!」

福森先生は突如、僕の制服の胸ぐらを掴んで席から無理矢理出させた


僕は恐怖で体の神経が麻痺した感覚になり、足元は血の気が引いたかのように冷たい…

福森
「こっち向け」

福森先生は僕の顎を片手で強く掴み、自分の顔の方へと寄せた

虎之助
「ほ・・・ほごぉ・・・ほごっ・・」


僕の唇は
漫画で表現する「3」の形になっていて、うまく話すことが出来ない


福森
「お前、教科書38ページ読んでみろ」

福森先生は、僕の顎を更に更に強く掴んで、目と目を反らさせないよう毒眼を放ちながらこう言った



虎之助
「ほっ・・・!ほご!!ほごごごっ・・!!」

福森
「オゥらァあっ!?とっとと読め!
読まんかあっっ!!教科書は!?」


僕は、福森先生に顎を強く掴まれたままで首を横に振る…

そして次の瞬間

僕は恐怖の余りに目からポロリ…ポロリと涙を流す


それを見た福森先生は、ニヤリと悪魔のような笑みをこぼし
掴んでいた僕の顎から手を放した


僕は、どうにか許してもらおうと。必至で命乞いをするように全員に訴える


虎之助
「せ・・・先生ぇ・・!!
すみ・・すみま・・ぜん・・・でしたあ~~っっ!!!
ぼ・・!僕!教科書忘れてじまったんでずぅ~~~~・・・!!!」


福森
「なんで黙ってたんや?」

虎之助
「い・・言うのを・・
わ・・忘れて・・・まじだあ・・!」

福森
「嘘つくな
俺は最初から見とったんやぞ」


僕は、恐怖で感情乱れ本当に泣いて誤った

虎之助
「ず・・ずみ・・・ずみまぜんぇぇ~~~・・・ん・・で・・した・・
ご・・怖くて・・・せ・・先生に・・・怒られるのが・・・怖くて・・言えませんでじだぁ~~~~ぁぁああ!!」


僕は涙と鼻水をダラダラ垂らしながら…

福森先生の厳しい毒眼を
訴えるかように必至謝る事しか出来なかった


そして僕は

もうここまでこんな状況に陥ってしまったのだからと・・・
どうせダメ元なんだと思いながらも微かな光に期待して


とうとうあの言葉を言った


虎之助
「ぜ・・先生ぇ~~・・・と・・トイレに行かせて・・ぐだざぁい・・!!

お・・お願い・・じまずっ!

ぼ・・僕・・・もう・・ごれ以上・・絶対に我慢出来ないでず!」


それを聞いた福森先生は、一瞬目元をピクリ…と動かす

そして
僅かな光を期待して、恥を惜しみ覚悟を決めて言ったのに・・・
返ってきた言葉はこれだった


福森
「ダメだ、教科書忘れていたのを黙ってい罰だ、そのまま立ってろ」

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「晒し者にする気だ!!!」

僕は頭の中で過ぎる




虎之助
「ぜっ・・・!先生ぇ~・・!?
嫌ですっ!お願いじまず!トイレに、行かせてぐだざぁいっ!!
僕もう本当に我慢でぎまぜんっ!!」


僕は諦めずに訴えた
もうあの時と同じ思いは絶対にしたくなかったから

しかし

福森
「それじゃあ授業を始めるぞ~♪、教科書38ページを、え~…と・・・谷口、読んで」

必至に訴えたトイレの申し出も…
何事も無かったかのように虎之助を無視して授業を再開する


悪魔のような
残酷すぎる体育教師
福森真之介


福森に呼ばれた谷口は
あまり気が進まないような雰囲気で席を立つ



谷口
「あ・・は・・はい・・・」


谷口勇
野球部員、補欠だけど野球に対する情熱は人一倍だ


そんな谷口が、僕を気の毒そうに見ている

3年生担当の福森真之介が鬼の体育教師だという事もよ~く知っている、福森は野球部の指導者だ

だからこそ谷口を指したのだろう


そして谷口は震えながら

勇気を振り絞って言ったのだ

谷口
「せ・・・先生・・
西郷君が・・・苦しそうです・」

あの・・・トイレに行かせてあげてもらえませんか・・・・」

それを聞いた福森は

また鬼瓦のような表情に戻り
谷口の事を睨みつける


と、次の瞬間だった


机を「バシーンッッ!!」と叩き
1人の女子生徒が席を立つ


曽我部
「先生!!もういい加減にしなよっ!!
こんなの・・・ただの嫌がらせでしかないっっ!!!

西郷君がかわいそう!!あんなに苦しんでるじゃないっ!!!」

席を立ち、福森に向かって牙を立てた勇敢な女子生徒は

「曽我部亜子」
虎之助に好意を寄せる女子生徒、大変気が強く、怒ると正次郞にでも突っかかっる


そして学級委員で虎之助の近所の幼馴染み、森山(ケン坊)も席を立つ

ケン坊
「あの・・・先生・・、虎助…いや、西郷君は、膀胱炎に前立腺炎尿道炎を患った事もあるんです・・・また再発したかもしれないんです・・・どうかトイレに行く事を許可してやって下さい・・・お願いします…」


これをら聞いた福森は

曽我部とケン坊の2人を見合わせて



標的をどちらにするかを決めると
足早に曽我部の方へと迫って行った

そして…

「バシィーーーンッッ・・・!!!」


福森は、女子生徒であるにも関わらず
曽我部を強く平手打ちした

「キャァァァーーーー!!!」
他の女子生徒達が悲鳴をあげる中

曽我部は床に叩きつけられる

福森
「お前誰に向かって口聞いとるんや、コラァ…!」
「俺の授業を受ける気が無いなら出て行けぇっ!」



曽我部
「い・・痛ったぁ・・・い・・・」

頬を手で押さえ
目に涙を浮かべながら…

それでも負けじと
福森を睨みつける曽我部

福森がもう一度曽我部に平手打ちを喰らわそうと、右手を振り上げたその時・・・・・・!!!


「パカァーーンッッ!!!」

突然福森の顔面に、ターミネーター2のカンペンケースが投げつけられる


「カランッッ!!カラン!
カラカラカラカラカラカラ・・・!」

福森の顔面に当てられたカンペンケースが床に落ちる音が
修羅場を迎えた教室内に響き渡る・・・


福森は標的にしていた曽我部から視線を外し

自分にカンペンケースを投げつけた人物の方へと目をやった・・・


その目先に居た人物とは・・・


泣く子も黙る、大人も黙る、不良も黙る、教師も黙る

深山町最強の2トップ


高橋正次郞と

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大岡照彦

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この2人だった・・・

この後、鬼の体育教師
福森真之介は、担任の林田茂以上の人誅を受ける事になる!!!

特別ピンナップ
asics・recorderジャージ

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