やめなさい…
争うことを
やめなさい…
聖母マリアが泣いている
戦場に降る雪が…
兵士が負った傷さえも
冷たくするから…
血に染まった毛布で
あなたは誰を想っている…
僕たちは…
人形じゃない…
暖かい涙も枯れ果てて…
銃声は鳴り止まない…
僕は愛する者を守るため
人に銃を向けるんだ…
さあ…
手に持っている武器を
捨てなさい…
草木生えない
この戦地に
一輪の花が咲いても
僕たちの罪は消えない…
聖母マリアよ…
どうか
戦争のない世界と平和を…
消えていった
尊い命の灯に
眩しくて暖かい
太陽の光を与えて…
「銃声は鳴り止まない」
Ponta,The,Story
～30年後のぽん太～
(第二幕)
ぽん太
「ブートル総帥よ…
ここからPontaGraphicsの本部まで
あと何分ぐらいかかるか分かるか…？」
ブートル総帥
「はっ！ぽん太様
ここからPontaGraphicsまで、あと30分程になると思われます…」
ぽん太
「来月開催されるワシの講演チケットはどうなった…？」
ブートル総帥
「はっ！さすがはぽん太様です、チケットはわずか３分でSoldoutとなりました…」
ぽん太
「価格を倍にして、３００枚追加しろ…明日までにだ…」
ブートル総帥
「はっ！かしこまりました」
ぽん太
「PontaGraphics創立記念日に開催される美術展の前売りチケットだが…」
ブートル総帥
「はっ！そちらもわずか１分でSoldoutとなりました…」
ぽん太
「早急に３倍の価格でチケットを５００枚追加しろ、これも明日までにだ…」
ブートル総帥
「はっ！かしこまりました、ぽん太様」
ぽん太
「くっくっく…♪
よ～し,よしよし♪
これで我がPontaGraphicsも、ますます反映するわい…」
ブートル総帥
「まったくでございます！
我々ブートルズ軍団も、さらに世界へと名を轟かすことが出来ました、これもすべて我が大統領、ぽん太様の偉大な形跡のおかげです！」
ぽん太
「この世は全て金と権力
欲しい物は何でも手に入れる…
これが世界の最高権力者であるワシの
功績によって出来る事なのだ！！
ワシらに手に入らぬ物は無い！
ガーーッハッハッハッハッハ！」
ブートル総帥
「はっはっは！誠に同感で御座います！
・・ところでぽん太様・・・
オーシャンフーズグループのボス、
「ポポロン氏」との株取引の件はどのように致しましょうか・・・？」
ぽん太
「言われた通り
財力の半分に応じる…
あのガキ、ワシを潰したくてしょうがないんだろうが・・・
所詮無駄なあがきだ・・
我がPontaGraphicsが表沙汰にしている財力は、十分の一程度…
株価急落したところで痛くもかゆくもないわい！
退屈しのぎに、奴の罠にまんまと掛かってやろうではないか！」
ブートル総帥
「しかしぽん太様、ポポロン氏は油断出来ませぬぞ
奴は「月夜狸会」が率いる特選部隊「新鮮組」を使い、我々の命を狙っているとの極秘情報が私のブートルズ通信にメールが入っておりましたので…」
ぽん太
「ブートル総帥よ・・・
・・・新鮮組が怖いか？」
ブートル総帥
「まさか・・・
私は世界中の強豪ヒットマンでさえも手出しが禁止されている危険な男です…」
ぽん太
「七衛門よ、お前はどうだ・・・」
七衛門
「スゥー・・スゥー・・」
ぽん太
「七衛門よ
ワシが奴らに命を奪われそうになったら・・・どうする・・・」
ギラッ・・・！！！
ブートル総帥
「七衛門め…今さっき、居眠りしていただろう！もっと緊張感を持つのだ！」
七衛門
「ぽん太様・・・すみませぬ・・・」
ぽん太
「気にするな・・
お前はワシに一番忠誠を誓っている忠実な戦士だ・・・
いつもボディーガードに神経を募らせて疲れていたのであろう、お前には心から感謝している・・・」
七衛門
「いや・・・その・・・
拙者大変申し上げにくいのですが・・」
ブートル総帥
「なんだ！なんだ！お前らしくないな！
いつものように男らしくハッキリ言ってみろ！！」
七衛門
「すまぬ・・・
また屁をこいてしまった・・・」
ぽん太
「なぁ～～にぃ～～～！！！」
ブートル総帥
「やっちまったなっっ！！？？」
どん兵衛大佐
「ワシをこのような姿にしてくれたポンタ、そして憎きブートルズ軍団達よ
今宵、お前達がとうとう
このアニマルランドへ血の雨を降らす時がやってきたのだ・・・
ハッタリ！金太！
リンクル！ケイト！
我々の極秘奥の手最新兵器！！
「アーノルド・マグナム800」を準備しろ！！
これよりポンタ、及びブートルズ軍団抹殺のため・・・
奴らに向けて砲撃を打つのだっ！！
全員
「イエッサァァーーー！！！」
どん兵衛大佐
「くっくっく、ポンタ、ブートルズ軍団よ・・・
このワシを殺したつもりだが・・・
ワシはまだ生きているぞ・・・
覚悟しろ…
新メンバーを迎え、更にパワーアップした我が「新鮮組」力を…
これからお前達に存分と味あわせてやるからな・・・・
ハハ・・！ハハハハ・・・・！！
アーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ！！！」
第三幕
年明けにて続く
