どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

泣くな海斗くん!親父ユキラスとの厳しい相撲道の絆

深山町の商店街に…
町内唯一の電器店があります…

そこは私の同級生…
「柴田幸信」という…

通称「ユキラス」と呼ばれていた

深山中学相撲部員の一人なのです…
・・・が・・・

私と同じ一人っ子の跡取り息子として…
大事に大事に甘やかされて育ったため…

それはもうワガママな奴なんですよ…
恐らく私以上でしょう…

近年お互い全く女っ気も無く…
随分長いこと独身を貫いておりましたが…

ユキラスもとうとう今年の4月に…

あの、市原海斗くんのお母さんの…

美智子さんとめでたく挙式を上げて御結婚なされました・・・

海斗くんが深山中学校に入学したと同時のタイミングで挙式を上げたそうです…

詳しくは「同じ鎌の飯を食べたあの仲間も、ユキラス編をご参照下さい」

いやぁ~~~・・・・

なんておめでたいことなのでしょうか・・・

これで深山中学相撲部員のチャルメラ~ズのメンバーは・・・・
私以外全員既婚者の子持ちとなってしまいました…
残された独身者は私だけなのです・・・!


深山中学相撲部員
一覧表

高橋正次郎・既婚
森山健太郎(ケン坊)・既婚
宮本太(ふとし)・既婚
柴田幸信(ユキラス)・既婚
西郷虎之助・独身

いやぁ~~・・・・


なんという事でしょう~~~~!!(劇的ビフォーアフター風)

独身者は私だけになってしまったではありませんか~~~~~!!

私はしょうがない!
本当にどうしようもないのです、わかるでしょう?
もうこのブログ見ている方ならば・・・!


まぁ…時間が無いので話を戻しますが…

まさかあのユキラスまでが結婚するなんて思っても見なかったです!
だって!奴は私と同等…

女性なんて一切興味無いのですから!!


市原海斗くんの…
お父さんとお母さんが離婚して…

海斗くんと
お母さんの美智子さんは…

この何にも無い…
自然と虫だけは豊富なド田舎町…

「深山町」へと引っ越してきました…

だけど田舎の学校に馴染めなかった海斗くん…
運動神経は抜群だった為…

会長の勧めで相撲を始めますが…

やはり皆と仲良くなれず、父親が居ない事に寂しさと孤独感に耐えきれず…

とうとういじけて泣き出してしまいました…

そんなかわいそうな海斗くんを見かねて…

ワガママな柴田電器店の跡取り息子の…
「ユキラス」は…

泣いている海斗くんを抱き寄せて…

「おいちゃんが海斗くんの父ちゃんになってやる!」

…そう言って…

海斗くんの顔に…
無精ヒゲ顔のユキラスが…

父親が子供にやる愛情表現
「お髭スリスリ」
を、海斗くんにしました…

そしてさらに…

口元に「チュッ!」と…
キスまでしたのです…

海斗くんは嫌がりましたが、ニコニコ笑って泣かなくなりました…

それから海斗くんは
ユキラスにすっかり懐いてしまい、しょっちゅうユキラスの家に泊まりに来るようになりました…

その後、お母さんの美智子さんとユキラスは何度も話し合い…

これから海斗くんの成長のためになるのであれば…

結婚して籍を入れて本当の父親、家族になろうと決心したのです…

そして今年の4月…

ユキラスは美智子さんをお嫁さんにもらい…
海斗くんの新しい父親として迎え入れました

4月から…

柴田幸信
柴田美智子
柴田海斗

美智子さんと海斗くんは
柴田家となりました…


そんな幸せいっぱいの新しい家族の生活が始まったのです・・・

ユキラスは…
本当に一家の主として…
父親として…

一人前にやっていけるのでしょうか・・・?

今回はそんな新婚ホヤホヤのユキラス一家のお話をしていきましょう…


「泣くな海斗!父親ユキラスとの厳しい相撲道の絆」

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それは…
お盆休みも終わった8月の終わり頃でした…

私は毎年のように、皆とは一足遅いお盆休みのため…

深山町へ帰省した…

私が実家に帰る前に立ち寄る場所が…
この深山町唯一の電器店

「柴田電器店」だ…

私はいつものようにユキラスの電器店へと立ち寄ったのである…

それは、父親になったユキラスの新婚生活がどのようになっているのか…
様子を伺う為でもあった…

私は店の横にポンコツ丸2号を置くと、お店の自動ドアの前に立つ…

「いらっしゃいませ♪」

自動ドアが開くと同時にこの自動音声が鳴るのであるが…
これは本当に昔から変わらない…

お店の中に入ると…

なんとユキラスの奥さんとなった美智子さんが出迎えてくれた…

美智子
「いらっしゃいませ~…

・・・!?あら~…
こんにちは~・・・」


虎之助
「あ、こんにちは~…
突然お邪魔してすみません~・・・
クリスマスの時はお世話になりました~・・・!」

美智子
「あはは、虎之助さんのパトラッシュ可愛かったですよ~~~」

虎之助
「あ!あの着ぐるみ臭かったんですよ~~…」

美智子
クロッキー帳の絵もお上手ですよね~~、全然そんな風に見えなかったのでビックリ~~・・・」 


虎之助
「あぁ~見てくれましたか~~!ありがとうございます~~!」


ユキラスのママン
「美智子さぁ~~ん!
美智子さぁ~~~~ん!
ちょっと来て~~~~!」

美智子
「はぁ~~~~い、すぐに行きま~~~す!

ユキさんは2階の部屋で海斗と遊んでると思いますので、どうぞ上がってらして下さいな!」

虎之助
「すみません、お仕事中にお邪魔してしまって…

それではちょっと失礼して、上がらせてもらいますね~」

ユキラスのママン
「美智子さぁ~~~ん!
お願い~~~~~~!」

美智子
「はぁ~~~~い!
今すぐ行きま~す!」

美智子さんは、忙しそうに…
ユキラスのお袋さんに呼ばれて行ってしまった…

美智子さんは働いているのに…
ユキラスは何やってんだろう…

私は少し…
美智子さんの扱いを不信に思いながら、靴を脱いで狭い階段を上がり、ユキラスの部屋へと向かって行った…

「トン♪トン♪トン♪」

ユキラスの部屋のドアをノックすると…

ユキラス
「どうした美智子~?」

海斗
「え…?お母さん…?」

私を美智子さんと勘違いしているユキラスと海斗くん

2人の声が聞こえた…

「ドンッ!ドンッ!ドンッ!」

私はわざと強くドアをノックしてみる…

ユキラス
「おいおい~美智子~?
どうしたんだ~~?
怒ってるんかぁ~~~?」

海斗
「父ちゃん何か母ちゃんに悪い事したんじゃないの……?」

ユキラス
「何にもしてないよ~…」

海斗
「だってさぁ~~…
この前だってぇ~~……」


「バンッ!!!」

ここでドアを勢いつけて開けた…

するとそこには…

パンツ一枚だけのユキラスと海斗くんが…

何やら作文のような紙を広げて見ているようだ…


ユキラス
「な…!何だよぉ~~!
虎助かぁ~~…~!
ビックリさすなよなぁ~~~~……!」

海斗
「あぁー-!坊主のおいちゃんだーー!!」

虎之助
「やっほ~~~♪」

ユキラス
「ビックリしたなぁ~~…
美智子が怒ったのかと思ったじゃろげ~~~!」

虎之助
「美智子さんは下で働いてるのに、ユキラスはパンツ一丁で何やってんだよ…」

ユキラス
「いいじゃないかよぉ~…配達や修理は午前中に終わったんだから~~~
今は自由時間なの…!」
 
虎之助
「海斗くん、父ちゃんの言ってる事って……
本当~~~~??」

海斗
「虎おいちゃん!あのね!ボクが書いた作文が、賞に選ばれたんだよ~~!!」

虎之助
「え・・・?
海斗くんの作文が入賞!?凄い!ちょっとおじさんに見せてみそ~♪」

ユキラス
「でもその作文なぁ~…
ちょっとワシが悪者みたいになってるんだよぉ~~・・・・」

海斗
「この前の相撲大会の作文でね、ボクと父ちゃんがケンカしちゃった事書いたんだけど・・・
夏休み明けの全校集会で読む事になっちゃったんだ!」

ユキラス
「それでワシが悪者にならないように、親子で仲良くしてる風に書き直してくれと、今海斗に説明してた所なんだ~~~・・・」

虎之助
「ふ~ん・・・
なるほどなぁ~~・・でも何でわざわざパンツ一丁にまでなって、議論しなくっても良いじゃないか……」

ユキラス
「丁度良かった!!
虎助ぇ!海斗の作文読んで、悪い所を直してくれよ!なぁ~!?頼むっ!!
こういうの得意だろ?
虎助ちゃ~~ん…」

海斗くん
「えぇ~~~~~!!?
ボク、せっかく一生懸命書いたのに、父ちゃん何で!?変えちゃうのなんてヤダァ~~~~……!!!」

ユキラス
「海斗!今から父ちゃんと風呂に入るぞ!!」

虎之助
「まぁ…とりあえず読んでみるわ~…」

ユキラス
「んじゃっ!虎助!ワシらが風呂入ってる間に作文頑張っといてくれやぁ~~~!!」

虎之助
「良いなぁ~~・・・
おいちゃんも一緒にお風呂入りたいなぁ~~~…
海斗く~~~ん・・・」

海斗
「いいよ!!虎おいちゃんも一緒にお風呂入ろう!!」

ユキラス
「ダメだよぉ~~・・!
虎助はこれから作文の修正に精を出すの!海斗!邪魔したらダメだぞ!?」

虎之助
「この部屋スッゴく汗臭いよ、海斗くん…早く父ちゃんとお風呂に入っておいで…」

ユキラス
「さぁ~~!海斗!
父ちゃんと風呂だぞぉ~~~~!!!」


ユキラスは、躊躇する海斗を抱き上げ、風呂場へと向かって行った…

海斗
「もうっ!父ちゃんのバカァ~~!!!」

ユキラスにキツく抱き上げられた海斗くんは、手足をバタバタさせながら風呂場へと連れて行かれてしまった・・・

残されは私は…

汗だくの男2人がパンツ一丁で過ごした汗臭い部屋の窓を締め、エアコンと空気清浄機をONにした…

そして・・・
海斗くんの入賞した作文に目を通す事になったのである・・・

果たして…
海斗くんの作文には…
一体どの様な事が書いてあるのでだろうか・・・

真相を掴むため…
私は作文にそっ…と目を向けた・・・


・・・そこには・・・

親父になったユキラスと・・・

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息子の海斗くんの・・・

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壮絶なドラマが書かれていたのである・・・