随分と昔から…
未確認飛行物体と言われているミステリアスな存在
「UFO」
そして
この地球上に
本当に姿を現して・・・
人間によって強制捕獲されてしまったと聞いた事もあるであろう・・・
「宇宙人」の存在を・・・
遥か遠い…
世界の何処かで…
捕獲した宇宙人を、収容カプセルに閉じこめて…
厳密に調査研究しているという、秘密の研究所があるのだと・・・
そこは…
関係者以外は絶対に立ち入る事を許されない・・・と・・
昔はよくテレビでも、ゴールデンタイムで放送されていたが…
近年ではこの手の番組は、時々見かけはするものの…
視聴者にも分かるように…
「これはやらせです!」感を醸し出す程に、映像の編集はCGや合成を、思いっきり駆使した作り物そのものである…
これでは誰も見る気が起きなくなるのは必至…
視聴者はもっと面白い真実を知りたいのである…
このようなUFOの特集番組は…
昔であれば本当にUFOや宇宙人が存在するのだと、食事する手が止まってしまう程テレビに夢中になっていたものである…
そして、外国人のUFOを実際に見たという、インタビューによる証言や再現VTRドラマを見て、いつか地球が宇宙人によって乗っ取られるのではないのか…!?
・・と、恐怖感も抱いていたあの時代も、今では良い思い出であり、少しばかり微笑ましくも思えた…
そして…
クライマックスには・・・
「ついに我々取材班は!UFOや宇宙人を研究している、謎の組織から・・・
宇宙人の写真を極秘入手した!!!」
・・・と言って、公開された宇宙人の写真は、アニメに出てくる宇宙人そのものであり
今では笑いは愚か、総冷めになる事間違いないであろう…
・・・しかし、当時は本物だと信じ込み
「宇宙人は、人を連れ去る危険性がある!!」
「寝るときは絶対に窓を開けていては駄目だ!!」
・・と、外国人の証言インタビューも加わり、翌日では学校で話題の的になり、休み時間の度に、あーでもない、こーでもないと、UFOや宇宙人について談義が繰り広げられていたものである・・・
しかし・・・
番組はやらせだったとしても・・・
じゃあUFOや宇宙人は居ないんですか・・・・?
・・・と言われれば・・・「NO」である・・・・
UFOを実際に見たと言う人の証言は、以外にも多いのだ・・・!
未確認飛行物体=UFO
日本でも…
この地球上では、至る所でUFOが目撃されているのだ!
中には宇宙人を見た!という猛者だって居る…!
宇宙は果てしなく無限大に広い・・・
人間だけの想像では計り知れない程に・・・
地球はその中にある一つの小さな星…
地球上の生物以外の物が存在しても、不思議ではない・・・
もしかしたら・・・
隣に居るその人が・・・
実は地球上の生物ではなく・・・
果てしなく遠い宇宙の彼方から来た・・・
宇宙人だったりするかもしれませんよ・・・
・・・いや・・・
案外私自身が・・・そうなのかも・・・?
・・・さて、前置きもそこそこに・・・
ここから本題へ入って行くとしよう・・・
西日本を拠点とし、徐々に東日本への進出も始まっている
全国チェーンのファミリーレストラン
「Joyfull」
昔は焼肉店から、ハンバーグ専門の洋食店へと変わり
遂には全国チェーンのファミリーレストランへと進化!
今ではファミレス業界でも1・2を争う程の優良企業だ!
その一方で、「Joyfull」によって次々と撤退を余儀なくされている
「すかいらーくグループ」のガスト
愛媛県では、ついこの間まであったはずだった、姉妹店であり和食彩々の「夢庵」、中華割烹料理の「バーミヤン」は全滅、後に「Joyfull」によって吸収されてしまう…
安さとボリューム、そして豊富なドリンクバーが地元民に好評をもたらし今や大人気
愛媛県民にとって
「ファミレス=Joyfull」なのだ
私がお気に入りだったハンバーグ専門店
「ワンダーグリル」~伝説のハンバーグ店~
・・・も、1年足らずで全店廃業、本格的な味で美味しかったのだが、やはりフランチャイズが知名度が高い為、開店3ヶ月で閑古鳥が鳴いている状態だった…
しょうが無く、再びJoyfullへと足を運ぶようになったのは、この2年前程からになるのだが・・・・
Joyfullの、とある1店舗に・・・
謎の男性が出没するのを、私は今から丁度1年前から知る事となる…
そして、その男性を目撃したのは…
なんと私1人だけではなく、多数の方が見ているという事実が最近発覚した・・・!
私は店員さんに、思い切って聞いてみた所、以下のような証言が上がった…
「レジの前から喫煙席にあるトイレへと歩いて入って行く姿見たが、何時まで経っても出てくる気配が見られない」
(半年前までは禁煙席だったが現在は喫煙席へと変更している)
「意を決してトイレへ行くと、先程入って行った男性の姿は無い」
「トイレ周辺にはスタッフ専門出入口、Staff・Onlyと書いてあるようなドアは設置されていない」
「黒いスーツを着ていて、姿がハッキリしすぎている為か、幽霊には見えない
殆ど生きている人間と変わらない鮮明すぎる姿である」
私自身が1年前に目撃した男性は、黒いスーツ姿ではなく、地味なカジュアルっぽい装いだったが・・・
お客さんの目撃証言からすると、私が見た男性とほぼ一致するのは確かだ・・・
2年前のあの時は…
まだ外は真っ暗で朝日も登っていない時間帯の、午前6時前後だったと記憶する・・・
先々週、店員さんに聞いて目撃情報があった事を知った時…
本当に・・・あそこまで鮮明に見える幽霊など・・・存在するのだろうか・・・?
・・・と、再度考え込んだりしたが・・・
確かにあの時・・・
男性はトイレへと入っていった・・・
見た感じは、大学生位の華奢な男性だった・・・
私以外のお客さんは…
当時の喫煙席に1人のおじさんがいただけだった・・・
私は入り口付近の禁煙席に座っていたが・・・
他にお客さんが入ってきた形跡はなかったはず・・・
皆は知っているだろうか・・・
Joyfullの入り口は2重の扉になっていて、外側の第1扉を開けた時・・・
店内には、来客を知らせる効果音が鳴る仕組みになっているのを・・・
その音は・・・
「ピーンポーン♪」
もっと分かりやすく言うと・・・
「ティーントゥーン♪」
と言った感じである・・・
それが鳴ったかどうかは・・・
当時は意識していなかったので、まだ何とも言えないが・・・
お客さんが来れば、店員さんに動きがある…
「いらっしゃいませ♪ようこそJoyfullへ♪お客様、お一人様で宜しいでしょうか・・?」
「ご注文が決まりましたら、ベルでお知らせ下さい」
・・・と、お客さんが殆ど居ない店内では、嫌でもこういったやり取りが聞こえて来るはずだが、そのような来客案内等が無かったのは確かである・・・
彼は一体何処から姿を現すのであろうか・・・
私は禁煙席に座る時は、決まって南向きなのである…
つまり、入り口やレジに対し…
背中を向けて座っている状態だ・・・
なので男性が入り口か、禁煙席のどちらか一方に姿を現したのかがまだ謎のままだ・・
私の推測だが、彼は外から入り口へと入り、レジの前を通ってトイレへと入っていくのではなかろうか・・・
もし禁煙席からだと、何処から姿を現すのかが想像つかない…
なので外からさり気なく侵入し、レジの前を通り、トイレへと入っていくのではないだろうか・・・?
そして、私が思うに・・・
彼は幽霊などではなく・・・
「人間の姿をした生き霊」・・・
ではないかと目論んでいる・・・・・・
男性はトイレへと向かっている・・・
それは用足しに行く為なのかは定かではないが・・・
男性の本体は眠っていて、夢の中でトイレに向かっているのではないだろうか・・・
誰しも何度かは経験あるであろう、睡眠中に尿意や腹痛を催し・・・
無意識の内に夢の中でトイレへ行き、用足しをするのだが・・・
どうも違和感があり、いくら用足しを排出するものの・・・
全くスッキリしないのだ・・・・
そしてその夢は、再び繰り返す・・・
便器に何度も・・・
排出しているはずなのに・・・
尿意や便意から何時まで経っても解放されない・・・・!
これは…子供の頃ならばオネショをしてしまうパターンだ…
大人であっても、夜尿症として失敗してしまう例も珍しくはない…
大抵の大人ならば、直前で股間に違和感を感じ、ギリギリセーフで目が覚め…
直ぐさま起きてトイレへと向かって行くのだが・・・
・・・最悪な場合・・・
それもまた夢の世界だったりするのである・・・
これは決して笑い話等では無い・・・
トイレで尿を排出する・・・
出したはずなのにちっともスッキリしない・・・
これが…
私達人間にとって…
どれほどの苦痛なのか…
経験した事のある貴方ならば・・・
わかるであろう・・・
その苦悩と執念が…
知らぬ間に幽体となり…
鮮明な人間と変わらぬ姿で現れるようになったのではないなだろうかと私は思考を懲らした・・・
そして・・・
もう1度・・・
今からちょうど1年前と同じシチュエーションで・・・
彼が昨年と同様に・・・
再び姿を現すのかどうか・・・
私は確かめる事にした・・・!
「虎之助の・・・・ほんとうにあった・・・ちょっぴりこわい話」(Vol’2後編ドキュメンタリー版!!)
~粉雪が降る’冬の待ち人~
皆様こんばんは
案内人の西郷虎之助です。
春も直々に近づいておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか・・・
~ほんとうにあった・・・ちょっぴりこわい話~
の由来は・・・
テレビのような怖さは無いが・・・
話は実際に体験した事実を記している・・・
少しばかりの怖い話・・・
というコンセプトで制作したが・・・
ブログのテーマにそぐわない暗い内容である事が原因なのか・・・
1部の訪問者以外の方では大変不評を買ってしまった為・・・
存続は程々に抑える形を取る事になったが・・・
また時々は、私が調査した恐怖スポットを紹介して行ければと思う・・・
夏にはかなりヤバい「あの場所」へと
調査へ向かう予定だ・・・
愛媛県には、まだまだネットには上げられていない恐怖スポットが数多く存在するのだ・・・!!
さて、ここから遂に・・・
ドキュメンタリーへと突入する・・・
2月11日
午前4時
私はいつものように、早朝から新聞を配り始める…
今日は積雪注意報が出ていたが、さほど積もった形跡は無いと思っていたのだが…
車の屋根や畑には…
暗闇を照らす外灯の光に反射するかのように白い積雪が僅かに確認できた…
そして…
配達の中盤に差し掛かる頃…
チラ…チラ…と大粒の雪が降り始める…
暗闇に降る雪は…
映画やドラマの世界のように幻想的であり…
ふわり…ふわり…と優しく地上へと降りてゆく……
外灯の光が当たる場所だと…
思った以上にたくさんの雪が降っているのがよくわかる…
愛媛では殆ど積雪する事が無くなってしまった近年…
久しぶりに見る雪は…
私を子供の心へと変えてゆく…
寒さなんて
これっぽっちも気にならない程に…
長年新聞を配ってわかったが…
このように雪が降る朝は、思った以上に寒くないのである…
これは…
私が滅多に見ない雪によって、心を踊らせているからなのかもしれないが…
本当に寒くて辛い朝は…
天気の良い日…
霜が降りる、肌を刺すような寒さが特徴の朝と…
今日は雪が降るか降らないかと思わせる、冷たい風がピュ~ピュ~吹き荒れる朝に…
冬の雨が降っている朝だ…
新聞配達を経験した事がある人ならば、この気持ちがわかって貰えると思う…
さあ…
雪の降る中…
彼は姿を現してくれるであろうか…
私はチラ…チラ…降る雪の中…
彼との再開を待ちわびながら…
配達を進めて行った…
配達を終える頃には…
雪は止んでいた…
私は昨年と同様…
ジャンパーの内ポケットに、お金を忍ばせて…
再びJoyfullへとバイクを走らせる…
今回は2000円を胸に入れていた…
果たして私は…
もう一度…
彼に会う事が出来るだろうか……
期待を胸に…
日が昇っていない…
まだ暗い朝を…バイクで走り抜けながら思った…
そして…
10分足らずでJoyfullに到着…
暗闇に佇むファミリーレストランのJoyfullは…
あの・・・
・・・トイレへと消えてゆく・・・
例の場所・・・
・・・それを思うと不気味に見えた・・・
その反面・・・
食事を楽しみながら幽体?生き霊?に高確率で遭遇出来るという・・・
なんとも穏やかな心霊スポットを発見したんだと・・・
・・・好奇心に満ちた気持ちが収まらない・・・そんな思いもあった・・・
寒い中…
冷えた身体を温めようと、私はすぐに店へと入って行った…
「ティーン・トゥーン♪」
最初の扉を開け、例の効果音が店内に鳴り響いてるのが…
2番目の扉を開ける前から聞こえる…
そして2番目の扉も開け、中へ入ると店員さんが入り口前までやってきた…
今回は男性の店員さんが1人と、お客さんは禁煙席0人、喫煙席にはレジ前付近に若い男性が2人のみであった…
これは絶好のシチュエーション・・・
店員さん
「いらっしゃいませ、ようこそJoyfullへ・・・
お客様、本日は1名様で宜しでしょうか・・・・」
虎之助
「はい…」
店員さん
「禁煙席と喫煙席がございますが・・・」
虎之助
「喫煙席で・・・・」
私は迷わず…
当時禁煙席だったはずであった西側、昨年座った場所と同じ、左側斜め前にトイレがある席へと足を進めて行く…
そして…
昨年、トイレに消えた…
謎の男性を目撃したあの日と同じ場所だった席についた…
店員さん
「いらっしゃいませ、ご注文が決まりましたらベルでお知らせ下さい…」
虎之助
「あ、若鶏の唐揚げ定食の御飯大盛と、チーズたっぷりベーコンピザで…」
店員さん
「ドリンクバーは如何されますか…?」
虎之助
「あ…今回は良いです…」
店員さん
「かしこまりました、ご注文を御確認致します、若鶏の唐揚げ定食御飯大盛と、チーズたっぷりベーコンピザ、以上で注文はお揃いでしょうか・・・?」
虎之助
「あ…はい……」
店員さん
「そろでは少々お待ち下さいませ、お冷はドリンクバーに御座いますのでどうぞ・・・」
虎之助
「はい…」
注文を済ませ、私はこの席にて彼を待つ
・・・
左側斜め前にトイレが見えるこの場所で・・・
「↓実際に謎の男性を目撃した現場」
10分程してから、若鶏の唐揚げ定食が運ばれる、そしてすぐ後には、チーズたっぷりベーコンピザも…
朝食にしては贅沢な和食、洋食のモーニングコラボレーションだ・・・
配達の後なので、もちろんジャージを穿いてたままでの食事…
終末にしか着用しない大事な紫のジャージなので、、汚さないよう注意が必要する・・・
ジャージを穿いていると、ムラッ気が出て少々興奮気味になる…
しかし、それが恐怖症と霊力を和らげる効果があるのだ・・・
さあ・・・
謎の男が・・・いつでも現れても構わないように・・・
私は店内の様子にアンテナを張る…
お客さんは自分の後ろにいる若い男性客2人のみ…
店員さんは男性1人だけ…
それ以外の見かけない人物がトイレへ向かったら・・・
扉を開ける所をしっかりと見届けた後、すぐに自分まトイレへ向かっていけるよう、周りの動きを感じながら待機する…
「ティーン・トゥーン♪」
入り口の扉、
来客を知らせる効果音が店内に鳴り響いた・・・!
「来たか!?」
私は直ぐさま入り口方面へと目をやるっ・・・
女性客が1人だけでやってきた・・・
そして、その女性客は…
私の正面側、1番奥の窓際の席へ座った・・・
「↓写真から見て右側である…」
ここまで周囲にこれといった変化は見られない・・・
やがて若い男性客2人も店を出て、外はうっすらと明るくなる・・・
お客さんは私と、正面側に座っている女性客の2名だけとなった・・・
ただ先程から・・・
1つ気になる事がある・・・
それは・・・
男性1人である店員さんの様子が少しおかしい・・・
やたらと此方の方を・・・
挙動不審にチラチラ…と見ているのだ・・・・
男性店員は、此方の何かを気にしているようだ・・・
もしかしたら・・・
店員さんも・・・
謎の男性の存在を知っていて・・・
それがいつ現れるのかどうか警戒している・・・
・・・とでも言うのだろうか・・・
唐揚げ定食、チーズたっぷりベーコンピザも美味しく平らげ…
少々物足りなさを感じていた私は・・・
追加注文をしようとベルを押す…
「ホーホケキョ♪」
注文ベルは、このようなウグイスっぽい鳥の鳴き声だ…
男性店員
「お待たせしました…」
虎之助
「あ…すみません・・・・
大盛ポテトフライを追加注文お願いします…」
男性店員
「かしこまりました…大盛ポテトフライをお1つ…以上で注文は揃いましたでしょうか…?」
虎之助
「はい…」
男性店員
「では…伝票をお預かり致します、少々お待ち下さい…」
虎之助
「はい…」
・・・と、その時だった・・・
「ホーホケキョ♪」
呼び出しベルの鳥の鳴き声が突然鳴り出したのだ!!
「!?」
誰だ・・・!?
正面にいる女性客が押したのか・・・!
私の心臓は締め付けられたように苦しくなり、ドク…ドク…ドク・・・!と、鼓動が高鳴りだした・・・!
男性店員が早足で出て来た・・・・!
何やら禁煙席の広間の方を見ているようだが・・・
禁煙席の客は居ない…
どうやら呼び出しベルが押されたのは、禁煙席のようだ・・・
男性店員は、禁煙席をキョロキョロと見渡した後、厨房へと入って行った・・・
呼び出しベルを・・・・
一体誰が押したのか・・・!?
私の正面に座っている女性客は、全く気にしてない様子でスマホを操作していた…
私はただならぬ事態に…
周囲への警戒心を強く募らせる…
10分程してから、先程注文した大盛ポテトが運ばれる・・・
店員さん
「お待たせしました…大盛ポテトフライでございます…こちらは伝票になりますので…失礼致します…」
私は先程の呼び出しベルの件について・・・・
店員さんに聞こうとしたが・・・
店員さんの表情が・・・
明らかに強張っていて聞けなかった・・・
謎の男性…
トイレへと消えてゆく…
あの男性は…
もうすでに店内へ来ているのか…!?
私は禁煙席を詳しく確認するために、水を入れようと席を立つ・・・
禁煙席を見ると・・・
やはり誰も居ない・・・
グラス2つに氷を入れて…水をたくさん注ぎ込み…
席を戻って行く時・・・
何気に厨房の方へと目をやると・・・
男性店員が苦しそうな表情でこちらを見ていた・・・
それを見た私は・・・
「これはヤバいかも…」
・・・そう直感し、大盛ポテトフライを食べたらすぐに店を出る事に…
外は段々と明るくなり始め…
私がポテトを食べている最中、ついに女性客も席を立ち、会計を済ませて店を出て行った・・・
・・・これで客は私1人となる・・・
そして・・・
事態はここから急展開する・・・
「ティーン・トゥーン♪」
今度は来客を知らせる効果音が店内に鳴り響く・・・!!
私は入り口の方へと目をやるが・・・
誰も居ないのだ・・・!!
男性店員が血相を変えた表情でレジの前へと出てきた・・・
キョロキョロと入り口前と辺りを見回し、禁煙席へと向かっている・・・
その後、すぐに喫煙席の方までやってきてキョロキョロしている…
トイレの方にも目をやるが…
中の確認はしなかった…
それから喫煙席から見える駐車場を見渡し始める・・・
外はもう明るい…
お客さんが来れば、店内からでも一目で確認出来るはずなのだが・・・・
お客さんらしき車は1台も止まっていなかった・・・
男性店員は頭をグシャグシャさせながら…
何やらブツブツと小声で独り言を呟きながら厨房へと戻って行った・・・
もうこれは・・・
ただ事ではない様子だ・・・
私もポテトフライを急いで食べ、会計を済ませようとしたその時だ・・・!
食べ過ぎで急激に腹が痛くなり、猛烈な便意が襲ってきたのである・・・!
虎之助
「こ・・・これは・・・家まで我慢出来ない・・・」
私は、今の異常な現象が発端している状態でトイレを使用するのを・・・
どうしても避けたかったが・・・
もうすぐそこまで来ている・・・!
限界だ・・・・!
悩んでいる余裕すらもなく、私はトイレへ飛び込んで行った・・・!
個室便所へ入り、ロックを掛けてジャージの紐を内股で解く、そしてジャンパーを上げ、ジャージとブリーフを下ろした瞬間・・・・
「☆★☆★☆★☆★!!!!!」
大盛ポテトフライを食べた後の、大盛○○○が大量に排出・・・
何とか事なきを得て安堵の表情を浮かべ
「はふぅ~~~♪スッキリしたあ~~」~♪」
と独り呟いく・・・
それから私は暫くの間、個室便所の便器に座ってゆっくりしていた・・・
今日は謎の男性を目撃する事は出来なかったが…
呼び出しベルと来客を知らせる効果音の異変は確かに確認出来た…
それなりに収穫はあったので、とりあえずブログの記事に書いていこう…
・・・・その時・・・・
「ガチャリ・・・」
「!!??・・・」
トイレのドアが開く音が・・・
誰かがトイレへ入ってきた気配が・・・!
「・・・・・・・・・・・・」
・・・しかし・・・
扉を開ける音はしたが、足音が聞こえない・・・
なんだ・・・・!?
誰が入ってきたんだ・・・!?
私は店員さんか、新しく入ってきたお客さんがトイレに入ったが、私が個室便所を使用しているのに気づいて入らなかったのだと予測した・・・
私はのんびりするのを止め、ペーパーでお尻を拭くと、すぐにブリーフとジャージを穿いて個室便所を出る…
手洗いを済ませてエアーで乾かさず、ジャンパーっ拭き取りながらトイレを出た…
そして、伝票を持って…
会計を済ませる為にレジへと向かった…
喫煙席はもちろんだが…
やはり禁煙席にもまだ新しいお客さんは見当たらなかった・・・
男性店員がレジへとやってきて、伝票を渡し…
ジャンパーの胸ポケットから現金2000円を出して店員さん渡した・・・
店員さん
「624円のお返しになります…
こちらはレシートとドリンクバーのチケットになりますので…次回ご利用下さいませ…ありがとうございました…」
お釣りとレシート、そして毎度お決まりであるドリンクバーの割引チケットを貰い・・・
私は男性店員に聞いてみた・・・
虎之助
「あの・・・先程トイレを使用していた時に、誰かが入ってきた気配があったんですけど・・・
今さっき、トイレに行きませんでしたか・・・?」
店員さん
「・・・・え・・・?
僕ですか・・・?」
虎之助
「あ…はい・・・」
店員さん
「従業員は、従業員専用トイレがありますので、お客様用のトイレに入る時は、清掃やチェックの時だけになります…」
虎之助
「今さっき、チェック等で男性トイレに入ったりは・・・」
男性店員
「次のチェックはまだ先になりますので入っていませんけど・・・」
虎之助
「あぁ・・・そうでしたか・・・
すみません・・・余計な事聞いてしまって・・・」
・・・と、ここまで話した時だった・・・
男性店員は…
「ここ・・・度々出るんですよね・・」・」
虎之助
「やっぱり・・・さっきから様子がおかしかったですよね・・・」
店員さん
「僕・・・今月いっぱいでここ辞めるんです・・・
・・・この時間帯は変な事がよく起きるので、夜勤が嫌凄くだったんですよね・・・
もう気が狂いそうになりますよ…ホント…」
虎之助
「じゃあ・・・例の・・・トイレに行ったっきり消えてしまう男性の幽霊も・・・・見たことあるんでしょうか・・・」
店員さん
「はい、もう何回も見てますよ・・・
アレはちょっとヤバいって言われてますよ・・・」
虎之助
「えぇ・・・どんな風にヤバいんですか・・・・??」
店員さん
「僕の姉が霊感強いんですけど・・・
なんか~・・・その・・結構ヤバい地縛霊らしいですよ~・・・」
虎之助
「えぇ~・・・!!そうだったんですかあ~~~!!」
店員さん
「はい・・・なので深夜から朝方に掛けては、喫煙席のトイレ周辺には座らない方がいいですよ・・・」
・・・と、ここまで話した時に・・・
「ティーン・トゥーン♪」
と、来客を知らせる効果音が店内に鳴り響き、私と店員さんはお互いに「ビクッ!」となる…
・・・しかし、入り口からは少年草野球の団体が、わんさかと来店してきた為
静まり返っていた店内が、元気いっぱいの野球少年達によって一気に騒がしくなる・・・
店員さん
「いらっしゃいませ!
・・・あ、それでは・・・
あとさっき僕が色々話していた事、他の従業員には言わないで下さいね・・・」
虎之助
「・・・あ!わかりました・・・!
それではすみません失礼します・・・
お仕事頑張って下さい!」
店員さんは、さっきまでの血相変えた表情はすっかり消えて・・・
明るい表情へと変わっていった・・・
それを見た私は…
安心した…
店内を騒がしくしている元気いっぱいの野球少年達・・・
どんな悪霊や地縛霊であろうとも…
未来溢れるこの子達の前では太刀打ち出来ないだろう・・・
活気溢れる若い命に…
なんとなく励まされた私は…
賑わう店内を後にした…
これにて検証は終了する・・・
南の山を見ると…
頂上付近は白くなっていた…
そして駐車場前にある、中古車販売店の車には・・・
こなように雪が積もっていた・・・
バイクに跨がり、北側にある池へと向かった…
堀を登ると…
寒さに負けず…
鴨たちが懸命に泳いでいた・・
それはまるで…
先程店内で元気いっぱいに騒がしくしていた野球少年達と同じように見えた…
・・・さぁ・・・
帰ってもうひと眠りするか・・・
私は池なの堀を降りて…再びバイクに跨がり、雪が少しだけ積もっている…
この寒い冬の町を…
肩を丸めながらバイクで走り抜けて家へと帰って行った・・・
「虎之助の…ほんとうにあった…ちょっぴりこわい話」(Vol’2後編・ドキュメンタリー版)
(終わり)