どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「ポンコツ丸と同行二人、虎之助のお四国霊場巡礼紀行(讃岐編・八栗寺)」最終版

香川県木田群
牟礼町牟礼字落合四三一六

四国88ヶ所霊場

第85番札所

五剣山「八栗寺

真言宗大覚寺派

御本尊
聖観音菩薩」

真言
「おん・あろきゃ・そわか」


御詠歌

ぼんのうを
胸の智火にて八栗をば

修行者ならで
たれか知るべき

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「四季の旅人」
(Lyrics:Toranosuke)



あさ夢の中

キミは静かに
眠りについた



亡くしたものは
かえらないけど

探しにいこう



小さな白衣に
袖とおし

笠をかぶって
杖を鳴らす



わたしは旅に出る
四季を歩いてく

長い旅路の行方
どこまで続いてる

見えない
悲しみを背負い
掲げ行く

朝露
水まとう
れんげの花に

石鎚山から
御来光
光をさして







日が暮れてゆく

叔母がわたしの
背に手を合わし


ふと立ち止まる
遠く聞こえた

ヒグラシのこえ


山間に沈む
あかね空

わたしの心を
優しく包む



さよなら告げ歩く
一期一会の別れ

南無の一文字を
強く背負って

大師が歩いた
道をたどってゆく

遍照金剛
今日も生かされてます

明日に
祈りを捧げて
四季の旅人





わたしは共にゆく
現在(いま)を歩いてく

見えない悲しみを
背負い歩いてく

あなたの身代わりに
祈り歩いてく

四国の道をゆく
四季を歩いてく



こころの
ふるさとに宿る

四季の旅人





ポンコツ丸と同行二人・虎之助の、お四国お遍路巡礼紀行(讃岐編)」~最終版~

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わたしは
朝の新聞配達中に
ふと思い立ち

久しぶりの遍路旅へと
出ることにした


香川県牟礼町牟礼字落合

五剣山「八栗寺

四国88ヶ所霊場
第85番札所になる


わたしが住んでいる自宅から
目的地の八栗寺まで

その距離は片道168km

かなり長い旅路だ

朝食を早めに済ませ
7時半に家を出た



本山寺を過ぎて
弥谷寺に近づいた頃、お昼として讃岐うどんを食べた

麺のコシが強く、鰹だしの優しい味が
本場讃岐うどんの特徴

毎日食べたいと思ったくらい美味しかった



少し道を間違ったりと時間ロス

しかし

この迷い道こそ
お遍路の良さなのだ


キツい急斜面の坂を登り
ようやく目的地である第85番札所
五剣山「八栗寺」へ到着する

時間は午後の14時30分だった
予定より遅くなった…


八栗寺の境内にある出店は、殆どが店を閉めていて、少しさみしい雰囲気を出している

お正月の初詣には賑わってるのかな?



大師堂を過ぎると本堂がある

「お迎え大師☞展望台」
という案内看板があったので行ってみる事に…

山門を過ぎると、出店が一軒だけ開いていた

大きな風車「200円」が風でクルクル回っている

ニッキ飴やアイスクリンオロナミンC等が売られていた

なんだかおじさん達が楽しそうに話している

ニッキ飴やアイスクリン片手に
にこやかに微笑むおじさん達は

遍路の出来事や次の寺院までの行き先なんかに会話の花を咲かせていた


とてもわたしが入り込める隙はないので

風車を横目で眺めながら…
その前をただひたすら無言で通り過ぎた…


そしてその先へ行くと

木々の隙間から讃岐の街が見えてくる


それを目にした
わたしの足は自然と速くなってく

絶景の景色に心を踊らせた

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お迎え大師の展望台の階段を上がり、大パノラマの高松市内を一望する



右手には昨年登った屋島が見える…

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…と、ふと考えてみると…

屋島に登ったのは昨年ではなく一昨年だった事に気づく


あれから1年半も経ってしまったんだ…

ほんと早いもんだなぁ~・・

わたしは屋島を眺め
街の向こう側にある山を見て

あの山が五色台かなぁ・・・?

瀬戸大橋・・・
見えないね・・・


(五色台からの写真2015年撮影)

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ここから讃岐富士なんて見えるはずないよね…


遠くを見ながら…
ひとり静かにパノラマウォッチングを楽しんでいた…

そして…

もう帰るのが嫌になってきた…

このまま何もかもほっぽり出して
ずっと旅していたいなぁ~・・・

・・と

30分間、お迎え大師の展望台から離れられず

長い間、眩しい日光に当たりながら
遠くを眺めていた

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おかげで
顔はすっかり日焼けで真っ赤っか

そろそろ帰ろうか…

今度来る時はケーブルカーに乗るのもいいな…

いつかは歩いて回ってみたい
生きているうちに

おじいさんになってるかも
しれないけれど

死ぬまでには四国を歩きで回れたら…


わたしはお迎え大師の展望台に背を向けて
本堂がある境内へと歩いて行った

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遠くまで来たなぁ…

また帰るのが大変だ…


その足どりはなんとなく重い・・・



境内には色んなお遍路さんがいる

歩きのお年寄りや外国人のお兄さん

遠くから来たおじさんや
若い子ども連れのファミリー

近所のおばあちゃんもいる

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お寺でお参りをしてくれるのは
ほんとうに嬉しい

四国霊場に限らず
お寺に関心を持ってくれるというのは
ありがたいものだ

小さな子どもや
おばあちゃんが
本堂に向かって手を合わせている姿を
目にすると
なんだか心が優しい気持ちになる…



何かに迷いが出てきたり
嫌なことがあって悩んでいたら

おもいきって
高い山の上にあるお寺へ行き

心静かに
祈りを捧げてみてほしい…

願が叶って欲しいという煩悩ではなく…

きっと何かを変える
きっかけが

あなたの頭の中に閃くかもしれません

決して
間違った道を進まぬよう…

今ひとつ
普段とは違ったことをしてみませんか…?


和やかで優しいお顔の大師像

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八栗寺に参拝したら、この鬼瓦が何処にあるか探してみよう!

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さて…

わたしも本堂と大師堂の参拝を済ませ

久しぶりに納経帳に御朱印をして頂きました


パンフレットなんかも頂いたりして…



銀杏の木がよく見えるベンチに腰を下ろし
今朝買ったパン、最後の1つを食しました

さぁ、これを食べ終えたら帰ります

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パンを食べ終えポンコツ丸の元へ


なんとキーが刺さったまんま! 

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下手すれば盗まれたかもしれない…

ポンコツ丸が居ないとわたしは帰れないし、新聞配達も出来ないし、仕事にも行けなくなってしまう・・・


まったく・・・

弥谷寺でリュックを丸ごと盗まれた時の経験がまるで生かされていない…

お大師さま…

わたしの大切な相方

ポンコツ丸を見守って下さり
ありがとうございます

「南無大師遍照金剛」


時刻は午後16時30分

2時間の参拝時間でいつもの倍である…

今から帰って
家に着くのは夜の23時頃かな…

これからは
1日1寺
ゆっくり参ろう…
 
香川は残り3寺だ…

わたしは…
無事だったポンコツ丸にまたがり、再び急斜面のキツい坂道を降りて行った…


今度来るのは
いつの日か・・・





帰りに
観音寺市辺りで

何故かケンタッキーを食べた…

もう太陽が沈む手前辺りの時間帯

18時30分頃だった…


ケンタッキーの値段は
高かったけど…

ガラス越しから見える
あかね色の空を眺めながら食べる
チキンフィレバーガーと
カーネルポテトはなかなかのもの…

でもやっぱりポテトは真っ直ぐ長いストレートのやつの方がいいなぁ…


食べ終える頃…
太陽は海に沈んでゆく…

なんとなく
もったいないので…

河原のほとりで数回パシャリ…

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いい写真が撮れた…

いつ頃ブログに載せようかな…?


日が沈み
暗くなったのは
四国中央市を通過している最中だった

大王製紙の工場は

やっぱり臭かった…

だけど、辺りはすっかり暗くなっているので…

煙突の「チカッ!チカッ!チカッ!」

・・・と光るコンビナートライトは
いつ見てもキレイだね…


でもここからは
石鎚山の麓になるので

吹き下ろしの影響からか寒くて辛い

途中で重ね着をする

トレーナーとジャンパーを
持ってきておいて良かったな…



新居浜西条市から見える海辺の造船場や、旧小松市の富士紡ホールディングス工場の

キラキラ光るイルミネーションがキレイ、まるで大都会の夜景みたい…

この景色は昔からずっと好き




小松市を過ぎ
旅もあと一息という所で

最後の難関
桜三里を超える

眠気も限界、体も冷え込み
旅の終盤は踏ん張り時

一心不乱でポンコツ丸を運転する

やがて
峠が終わるトンネルを抜けると…


一気に下り坂になる…


その時…

山の隙間から見える


東温市に、我がふるさと、松山市の夜景が覗く」


この灯りが見えると


嗚呼・・・
帰ってきたんだなぁ・・・

・・・と、囁きながら
安堵の表情を浮かべている…


今日も一日
精一杯生きました
一生懸命楽しみました
無事に帰ることが出来ました

楽しかった一日を
ありがとうございます

南無大師遍照金剛…






納経の御朱印

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聖観音菩薩・御影

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閏年限定・参拝記念散華

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