どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「うらみ屋本舗」(前編)~お試し版~

1度めくってしまった今日の1ページは…

2度と戻す事は出来ない…

それは誰もが同じである…

毎日・・・
毎日・・・

また今日も・・・

1ページ、また1ページとめくるだけ…

命の終わりが来るその日まで…

人はその「人生」という名の分厚い本をめくって生きている・・・ 

気がつけば・・・

めくるページも年々薄くなり・・・

そして・・・

・・・最後の1ページ・・・



あなたの人生は・・・

満足できる一生だったか・・・

それとも・・・

悔いばかりが残る一生だったのか…

それは人それぞれ…

どんなに裕福で地位や名誉を築いた偉人も・・・

才能溢れるアーティストも・・・

世界記録保持者のスーパーアスリートや、金メダルを手にしたオリンピック選手でさえも・・・


いつかはその花をちりばめて・・・

土に還る時がやってくるのです・・・

人は誕生したその日から…

「死」へと向かって人生のページをめくり始めるのだ…

そのページは…

長く続いたり・・・

あっけなく短いものもあり・・・


そんな一生の中で・・・

あなたは・・・

人を恨んだり、妬んだりしたこともあるでしょう・・・

ニコニコと表向きでは柔らかな表情を装っていても…

頭の中では・・・

○ろしてやりたい・・・

なんて・・・

考えたこと・・・

あるでしょう・・・?

だけど・・・

結局我慢して終わってしまう・・・

こうしたストレスを繰り返すうちに・・・

あなたの体は知らぬ間にダメージを受け・・・

潜んでいた病魔たちが次から次へと襲い掛かってきます・・・

そして…
あなたの体を容赦なく蝕んでいくのです・・・

これではあまりにも理不尽すぎるでしょう・・・?

あなたを苦しめた者がピンピンと元気でいるのに・・・

我慢した自分は病気で衰えていくなんて・・・

真面目に生きれば生きるほど損をする…
正直者が馬鹿を見る…
…とはこのことです・・・

やるせませんねぇ~・・・

今の世の中・・・

政府が美味しい暮らしをして…
国民が貧しい生活を強いられる…

現代社会は弱肉強食です…

政府に国民の声なんて聞こえやしませんよ・・・

諦めるしかないんです・・・…

・・・ですが・・・

1つだけ・・・

恨む相手に・・・

地獄以上の苦しみを与える方法が・・・

あるんですなぁ~・・・

まぁ…

葬る相手は…
1名のみとなりますが・・・

それでも憎いあの人に…

地獄以上の苦しみを与えられるのであれば…

あなたは本望でしょう…?

果たして…
その方法とは・・・






「うらみ屋本舗」(前編)
~お試し版~

イメージ 1



ドクロ
「観音寺!観音寺はおるか!」 

観音寺
「は・・・
お呼びでしょうか…ドクロ様…」

ドクロ
「腹が減った、今夜の晩飯はなんだ?」

観音寺
「は…
今夜のお食事は、太刀魚の塩焼きと、里芋入りの豚汁、ほうれん草のお浸しに、トマトサラダでございます…」

ドクロ
「ほぉ~~~・・・!
今夜は太刀魚の塩焼きに里芋の豚汁、ほうれん草のお浸しにトマトサラダとな、
ワテの好物ばかりやないか、こりゃぁ~けっこう♪けっこう♪」

観音寺
「は…
これは有り難きお言葉!

ですが…
ドクロ様…
お晩食の前に、きちんとお仕事を済ませて頂きますぞ…!」

ドクロ
「はぁ~~~・・・?
そんなん晩飯の後でえぇ~~~やないかい~~~」


観音寺
「なりませぬ!
世界中の者が、ドクロ様を待っておられるのです…

さ!ドクロ様!
速やかに地獄部屋へ! そろそろお仕事ですぞ!」

ドクロ
「あぁ~~~~・・・!
もぅ~~~~・・・!!
ワテもう腹へってペコペコやねんでぇ~?
晩飯食べてからにしょ~よおぉ~~~??」

観音寺
「なりませぬ!」

ドクロ
「ね!お願い!
観ちゃん!」

観音寺
「な・り・ま・せ・ぬ!」

ドクロ
「・・・・ったく・・!
頭の硬いやっちゃなぁ~!

いぃ~~よ!!
わかったよっっ!!!
やるよ!やりゃあ良いんだろ~~!?」

観音寺
「では、地獄部屋へ…」

ドクロ
「さて…
今日は何百万アクセスあるかなぁ~~…?」

観音寺
「今のところ…
7589376アクセスでございます…」

ドクロ
「7589376アクセスかぁ…
明日の3時には8000000アクセスは軽く越えるな…」

観音寺
「それだけ世界中の者はドクロ様におすがりしておられるのです…」

ドクロ
「まったく・・・
毎日毎日懲りもせず…

よくもまぁ~人間とは…
こんなに他者を恨む生物なのだ…」

観音寺
「は…
まことでございますな…」

ドクロ
「そんなんだから人間界では戦争が無くならないんだよ…」

観音寺
「は…
ごもっともでございます…」

ドクロ
「はぁ~~・・あ・・
今夜は誰にしようかな~?」

観音寺
「ドクロ様…
拙者…
これから
お洗濯をしてまいりますので…」

ドクロ
「あぁ…頼む…・・・」

観音寺
「では…
拙者、失礼させて頂きます…」

ドクロ
「あ、観音寺…
洗濯の前に、冷たいレモネードを持ってきてくれ…」

観音寺
「は…
かしこまりました…」

「ガチャリ・・・」


ドクロ
「ふぅ~~~・・・・
なぜに人間という生き物は・・・・
こうも醜い心を持っているのだ・・・

愚か者が・・・。」



人間界では…
毎日のように憎しみや恨み、妬みの憎悪が渦巻いている… 

平和そうに見える世の中でも…

闇を抱えた人間は…

街中に溢れかえっているのだ…

そう・・・

今回の主人公である・・・

「相沢勇気」

そんな彼が抱く恨みの根本とは、一体どのようなものなのか・・・?

物語はここから始まる…


(スマホアラーム音↓)
「ピンピコ♪ピン♪ピン♪ピン♪
ピンピコ♪ピン♪ピン♪ピン♪
ピンピコ♪ピンピン♪ピンピコ♪ピンピン♪ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピーーーーーーーーーー♪♪♪♪♪」

相沢勇気
「ん・・・んあ・・・はぁ~~~・・・・
もう…朝かぁ~・・・」

相沢真希子(勇気の母親)
「勇気!ゆぅーーーき!?
早く起きなさい!!
学校に遅刻するわよ!!」


下の階から母の呼ぶ声が階段に響く…

勇気
「母さん、今日は休む~・・!!
学校に連絡入れといて~!」

真希子
「はぁっ!?何言ってんのよ!?
ゆうべ遅くまでネットでオンラインゲームしてるから朝起きられないんでしょ!?
サッサと起きて学校行く支度しなさいっ!!!
お母さん、ずる休みは絶対に許しませんからね!!」


ま、当然の答えだろーな…
期待しちゃいないけど…


勇気
「あぁ~~~~あ・・・
今日は僕の嫌いな月曜日…

学校なんて行きたくないんだよなぁ~~~・・・」

僕はオンラインゲームで疲れた体を起こし…
嫌々ながらもパジャマを脱いで学校の制服に着替え始めた…

そして…
教科書とノートがビッシリ入った重いカバンを肩に掛けて部屋を出る…

大きなあくびをしながら階段を降り、朝食を食べに台所へ向かった…

相沢茂樹(勇気の父親)
「真希子、俺の弁当は?」

真希子
「玄関に置いてあるわ」

茂樹
「今日のワイシャツ…
アイロン掛けが甘いな…」

真希子
「ちゃんと掛けたわよ!」

茂樹
「おい、レポビタンD出してくれよ」

真希子
「冷蔵庫にあるわよ!」

茂樹
「また株価低迷しているなぁ~…クソ…!」

真希子
「あなた!食事中に日経新聞読むの止めてよ!さっきその新聞持ってトイレ入ってたでしょお?
まったく!食事中のマナーってもんが分からないのかしらブツブツ…」

茂樹
「はぁ~・・・
うるさいなぁ~・・・
わかったよ~・・・」

「ピ・・ピピッ・・・ピピッ・・・ピピピピ・・♪」

真希子
タブレットも止めて!
スマホもよ!」

茂樹
「じゃあどうすりゃいいんだよ!」

真希子
「ちゃんと座って朝食を食べて下さいな!!」

茂樹
「ブツブツ…ウッサイナ~…
おい!塩コショウ取ってくれ!」

真希子
「はい!」
コトン!

茂樹
「あ、醤油も取って!」

真希子
「はい!」
コトン!

茂樹
大麦若葉飲むから、一袋出して、それから俺の専用コップ、あと牛乳もね!」

真希子
「もう!ややこしいわね!少しは自分でとりなさいよ!!」

茂樹
「お前なぁ!誰のおかげで・・・」

勇気
「おはよう・・・」

茂樹
「・・・・・
ふぅ~・・・・」

父は母に、「誰のおかげで食っていけると思っているんだ!」と言おうとしていたが、僕が来たから中断、これはいつもの事だからね…
僕の父は亭主関白…
だけど、母はカカア天下タイプ…

この2タイプが毎朝ぶつかり合っても、これまで問題なく夫婦でやってこれるのだから、僕は不思議でならない…

真希子
「勇気、毎晩遅くまでオンラインゲームするのもいい加減にしなさいよ~?」


茂樹
「なんだ?勇気、お前夜遅くまでオンラインゲームやっているのか!?」

勇気
「いーじゃん、別に…」


僕はよそ見をしながらトーストをかじる…


真希子
「良くないわよ~・・
最近成績落ちてるじゃないの!」

茂樹
「今夜から、オンラインゲームは禁止だ、いいな!」

勇気
「何でだよ~!僕の唯一の楽しみなんだからさ!
ほっといてよ!!
ゲーム出来ない生活なんて耐えられないよ!
第一僕は何してストレスを解消しないといけないの!?」

真希子
「ゲームする暇あるなら、勉強しなさい!勉強!」

茂樹
「勉強も大事だが、お前は男のクセに体が貧弱すぎる!若いうちからしっかり体を鍛えておかないと、社会人になっても体が貧弱なままなんだぞ!?何か部活に入ってスポーツしろ!スポーツ!な!?
父さんみたいに柔道やれば勇気だって!強くなるぞぉ~!」

勇気
「嫌だよ…
柔道なんて~…
臭いし暑苦しいし、怪我するし、足短くなるし…
大体スポーツやって何の役にたつの…?
体育の時間だけでも吐きそうになる程嫌なのに…
部活なんてしたら僕死んじゃうよ…」


茂樹
「そんなんだから、同級生に(オカマ)ってバカにされるんだよ!!」

僕は…
父が言ったこの一言で…

頭に血が一気に上昇して怒りがこみ上げた…

真希子
「やだ…!
勇気ったら・・・
オカマなんて呼ばれてるの!?
お母さん嫌だわぁ~・・…!」

茂樹
「体は女の子みたいに細っそいし、髪は耳の下まで伸ばしてるし、話し声もボソボソしてハッキリしないし・・・
お前は皆の言う通り・・・」

オ・カ・マだな!!
はっはっはっはっは!!!」

勇気
「うるさいーーっっ!!!
黙れーーっっ!!!」

バァーーーーンッッ!!!

僕は父の「オカマ」という一言に・・・
カッ!となってキレてしまい、テーブルを両手で強く叩いた・・・

真希子
「キャッ!!
何てことするのよ~~・・・!!
この子ったらぁ~・・・!!」

茂樹
「それが親に対して言うことかぁっ!!!
バカタレッッ!!!」

パシィーーーーーンッッ!!!!!

父は僕の左頬を強く引っぱたいた…

だけど…
僕の怒りは治まらなかった・・・

勇気
「何すんだよぉっ!!」

僕は父の胸ぐらをつかみに掛かった…
いつもなら引っぱたかれて終わりのはずなのに…

この「オカマ」という一言は・・・
僕にとっては許しがたい言葉だったんだ・・・

茂樹
「あ!?なんだ・・・
おい・・・コラァ・・

なんなんだこの手は・・?

オラァ・・やんのか…?

来いやぁ…オラァッ!!」

父も理性を失い
怒りのスイッチが入り…
顔がみるみる赤くなり…
次第に鬼の形相へと変わってゆく…

勇気
「はぁ…はぁ…はぁ…!」

茂樹
「ほら、はぁはぁ言ってないで早よ来いや…
全力で掛かってきやがれや!ほら!!早くしろや!」

真希子
「あ・・・
あなた止めて!お願い!」

勇気
「はぁはぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

僕は父に鬼のような形相で睨まれながら動けない…

恐くてしょうがないんだ…

父に敵わない事くらいは百も承知…

だけど僕は父の胸ぐらを離そうとしない…

いや…

正確には離せないのだ…

わかっている…
だけど僕はどうしても、「オカマ」という一言が許せなくって、自分よりも遙かに強い父に対してもキレてしまったんだ…

でも僕は…

結局父の睨みと凄みの迫力に押されて負けてしまい…

恐怖と悔しさで瞳から涙が溢れだしてきた…

胸ぐらをつかんだ手を…

ブルブルと震わせながら…

…そんな情けない僕を見かねてか、呆れて痺れを切らした父はついに…

茂樹
「この軟弱者がぁっ!!
俺にビビって何にも出来ないクセにいっちょ前に吠えんじゃないっ!!」

「ドンッ!!!」

そう怒号を上げ、僕は父に胸元をグイッ!!と、強く押され、突き飛ばされてしまった…

そして…
床にうなだれる僕を見ながら父は…

茂樹
「悔しかったら、もっと鍛えて強くなってから掛かって来い!!!
俺を倒そうなんざ30年早いんだよっ!!!
バカヤロウッッ!!!」

と言うと、イスに座り、てテーブルに用意されている朝食のトーストを機嫌悪そうにガブリとかぶりつく…

茂樹
「おい!コーヒー!」

真希子
「はぁ~…ったくもぉ~………」

茂樹
「早くしろ!」

真希子
「わかってるわよ…!」

勇気
「う・・・うぅ~・・・
ぐ・・・グビッ・・・シュンッ・・・!グシッ!・・・・グシッ・・・!」

茂樹
「男のクセにあれ位の事で泣くんじゃない!!!」

僕は・・・
父に怒鳴られながらも・・・
悔しくて泣いていた・・・

真希子
「ほら、勇気!アンタも早く朝食を食べなさい!
遅刻するわよ!!」

勇気
「う・・・う・・・!!
ううぅっ!!!」

僕は…
重いカバンを持ち…
母に言われてた言葉を無視して朝食を残したまま家を飛び出した・・・!

真希子
「ちょっとぉー!!
ゆぅーーきぃーー!?
朝食まだ残ってるわよぉーーーー!?」

茂樹
「いいからほっとけ…!!」

真希子
「もう・・・!
せっかく作ったのに・・・」

茂樹
「どうして俺の息子はあんな貧弱で女の子みたいな奴なんだ・・・

生まれた時は本当に嬉しかった、きっと俺に似て強い男になると信じてたのに…

だから「勇気」と名前を授けたんだ・・・

なのに・・・
どうして・・・・」


真希子
「あなたも…
あんまり勇気と自分を比べたりしないで…
男の子だって色々…

今時の男子って、ジャニーズみたいなのが人気あるでしょ?
私達とは時代が違うのよ…時代が…」

茂樹
「今時の男子は髪をダラダラ伸ばして、体は女の子よりも華奢だし・・・
一体どうなってるんだか…」

真希子
「あなた、それよりも…
健康診断の結果で中性脂肪と悪玉コレステロールと血糖値の数値が高めですって書いてあったわよ!
あなたは今夜からは晩酌抜き!少しはダイエットしなさいよ!」

茂樹
「んん~~~・・・・」


こうして…
月曜日の憂鬱な朝が始まった…


僕は
相沢勇気

BL高等学校1年生

16歳

身長172cm

体重48kg

牡羊座

趣味
オンラインゲーム、ネット全般

好きな音楽
欅坂46
モーニング娘。18


僕には…
誰にも言えないコンプレックスがあるんだ…

もしこれが学校じゅうに知れ渡ってしまったら…

おそらく僕はもう学校へは行けない…

いや…

それどころか生きていられない…

それ程僕にとっては重大な事なんだ・・・

「キーーーン♪コーーーン♪カーーーン♪コーーーン♪」

赤い目を…
制服の袖で拭きながら僕は今日も学校へ行く…

これから起こる不思議な出来事も・・・
今はまだ知らないまま・・・・





ドクロ
「観音寺、今回の依頼人はコイツに決まった…」

観音寺
「は…!」

ドクロ
「さ、とりあえずは晩飯だ晩飯!」

観音寺
「ドクロ様、お食事が済み次第、依頼人の所へ訪問致しますぞ…」

ドクロ
「へいへい~…」


さて…

この「ドクロ」という名の謎の男とは・・・

一体何者なのか・・・?

その真相は…
まだわからない・・・・・


「うらみ屋本舗」(前編)
~お試し版~

(終)