どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

「西郷虎之助・半年間の苦悩と葛藤」~東京スクランブル~(第6話)

僕はあの日から・・・

どれだけ時間が戻ってくれたらと・・・

願う事ばかりの毎日を過ごしている・・・

もしも・・・
過去へ戻れるものならば・・・・
あの日の自分に伝えたい・・・・
「深山町へ行ったらダメだ・・・・!!
父が言った事なんて無視していいんだっ!!」と・・・・・

だけど・・・

もう・・・    

時既に遅し・・・


自由に飛び立つ鳥が・・・・
その翼の片方を失い・・・

硬いアスファルトの上に叩きつけられても・・・
必死に生きようともがいて鳴いている・・・

そんな姿を見つけても・・・

誰も助けようとはせずに・・・・

見てみぬ振りをする冷たい人間たちを・・・

涙でぼやけて見えなくなりながらも必死で助けを求めて「泣く」しかないんだ・・・!


そして僕は・・・
小さなカゴの中に閉じ込められて・・・

エサと水を与えられながら生きてゆくしか選択肢がない・・・

ただの「人」となってしまった・・・

眠って・・・

起きて・・・

食事を与えられ・・・

薬品の香りが漂う病室から・・・・

毎日少しずつ季節の模様替えをしている外の景色を眺めて・・・



今日も日が暮れるまでずっと・・・

時計の音しか聞こえない病室の中で・・・

ただぼんやりと過ごすんだ・・・



夢も・・・

希望の光も・・・

何もかもを失ってしまった今の僕には・・・

もうこんな生き方しか・・・・・

出来ないよ・・・

人との接触が・・・
こんなに怖いなんて・・・

健康な体で活発に生活している人間を見るのが辛い・・・・!!

羨ましくて・・・

嫉ましすぎて・・・

みんなも僕のようになってしまえばいいんだと・・・


心の底から考えている僕はもう普通じゃない・・・・


以前の・・・
人並み程ではないけれど・・・・
それでも自分なりに楽しみを見つけて過ごすだけでも幸せだった僕には・・・・

もう戻れないんだ・・・



お願い・・・

朝よ来ないで・・・

ずっと夜が続いてくれたら・・・

何もかも忘れて眠ったままでいられるのに・・・

だけど・・・

そんな願いもむなしく・・・


今日もまぶしいお天道様が・・・
深山の山コブの合間から顔を出し・・・



緑豊かなこの小さな田舎町のふるさと・・・

「深山町」を明るく照らすんだ・・・





また・・・

葛藤の一日が始まる ・・・








「西郷虎之助・半年間の苦悩と葛藤」


~東京スクランブル~(第6話)

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2018年

5月7日

「3月11日・ボクは一本松に会いに行く」
東日本大震災復興支援オリジナルストーリー
「Part7・OO7機、直ちに現場へ直行!!」


西郷虎之助の「人生は七転び八起き」


僕のブログは・・・

この日を境に更新がストップした・・・


それと同時に・・・
時間までも止まってしまい・・・・



僕の人生は・・・

七転び八起きする事なく・・・
何もかもを失ってしまったんだ・・・



あの時・・・

父の言葉を・・・

無視すれば良かったと・・・
苦悩と葛藤を抱えながら悩み苦しみ・・・
考えなかった日は無かった・・・



それは・・・
5月12日・・・

僕がストーリーの続きを書いている時から始まった・・・





ハスキー大佐
「おいっ!!つよし隊長!!航空部隊への指示を・・・・・!!
早くしねぇと・・・
けんとの命が・・・!!」





つよし隊長
「ぐっ・・・・!!
けんと・・・・!!!
お・・・俺は・・・
あいつになんて指示を出してしまったんだ・・!!」





ハスキー大佐
「バカヤロウッッ!!
しっかりしやがれっ!!
おめぇが明確な指示を出さねぇと・・・!
俺達はマニュアル通りの動きしかとれねぇんだぞっっ!!!」






つよし隊長
「だ・・・・
ダメだ・・・・!!
こんな現状で・・・!
明確な指示が・・・

俺は隊長だというのに・・・・・・・

答えが見出せんのだ・・・・!!!」





ハスキー大佐
「チッ・・・・・
チックショウがぁぁーーーーーぁぁあああっ!!!
これじゃあもう・・・・
何もかもお終いじゃねえかっっ・・・!!!」





モンキー中佐
「ハスキー大佐っっ!!
あきらめたら・・・
ダメだモンッ!!!」




ハスキー大佐
「モ・・モン吉・・!?」




モンキー中佐
「けんとくんが・・・・

ひとりで頑張ってるんだモンッ!!!

僕たちが・・・
あきらめたらダメなんだモンッ!!!
みんなでうまく連動して・・・・
水を撒くしか方法が無いんだモンッ!!
協力してやるんだモンッ!!!」




ハスキー大佐
「お・・・
お前・・・・」





モンキー中佐
「絶対あきらめないんだモン・・・・!!
絶対に・・・!
絶対に・・・!!」






ハスキー大佐
モン吉・・・
お前・・・
すっかり逞しくなりやがって・・・・

おいっ!!
つよし隊長!!
聞こえるかっ!?

俺達はもう一度・・・!
南陸支部局と北陸支部局の航空機同隊員らと共に協力し・・・・・!!
ほのぼの湖の水を現場まで運び続ける・・・!!

火災現場、チャイルド・ホーム!!へ・・・!!

だからおめぇは消防隊員の指示をしろっ!!

わかったな!!
この頭でっかち!!」




つよし隊長
「わかった・・・・!!
俺は誰ひとり・・・
死者は出さないっっ!!
モンキー中佐の言うとおり・・・・・!!
俺達があきらめたらダメなんだよなっっ!!!」




ハスキー大佐
「あったりめぇだろ!!
この頭でっかち!!



死ぬなよ・・・・!!
けんと・・・・!!!

もし・・・

帰ってこなかったら・・・・・・

お前はホンモノの・・・

馬鹿ちん野郎だからな・・・・・・!!」




モンキー中佐
「南陸支部局と北陸支部局の航空機同隊員に告ぐ!

水の散布を続けるんだもん!!
なるべく水の量を少なくし・・・
頻繁に水が運べるよう航空機動隊が協力して上手くヘリの操縦を進めるんだもんっ!!!」




「了解・・・・!!!」


・・・・・・・

この続きは・・・・

更新される事は無かった・・・・・


丁度この辺りで・・・

スマホから着信が入ったのだ・・・・



ピピッ♪ピピピピッ♪ヒピッ♪

ヒピッ♪ピピピピッ♪ヒピッ♪



虎之助
「くっそっ・・・・!!
今から盛り上がる所だったのに・・・・!!!」



虎之助が長分ストーリーを製作する時は・・・

記事が消えてしまうというトラブルを避けるために・・・・
常にメール投稿で書き込んでいる・・・

スマホから途中で着信が入っても消える事がないように・・・


なるべくスイッチが入った時は・・・
熱が冷めてしまう前に一気に最後まで休まず書き込んでいくのが虎之助のスタイルなのだ・・・

その為には御飯も後回しは当たり前・・・

分けて書くと・・・
熱が冷めてしまい・・・

ストーリーに情熱が注ぎ込めないので、出来上がりに今一つ満足出来ない時もあった・・・・





僕は、額に汗を流しながら小さな扇風機を顔に向け、体を起こしてスマホの着信番号を確認してみると・・・・


089-***-####


虎之助
「・・・・・・・」


僕はこの番号を・・・
目にしてしまった事・・・・・
それは・・・
この先の運命が・・・

変わってしまうという事の・・・
前兆だったのかもしれない・・・・

その番号は・・・

普段滅多に掛かってこない・・・

実家からの・・・
電話番号だった・・・・



虎之助
「家からだ・・・・
何の用だろ・・・・」


実家からの電話は・・・
良い知らせではないのがほとんどだ・・・・


僕はもう・・・
無視してとらないでおこうと考えた・・・・

ここで止めておけば・・・

僕は・・・

あんな目に遭わなくて済んだのに・・・・

だけど・・・

僕は・・・

押してしまったんだ・・・


左にある・・・ 

「電話に出る」

・・・の表示を・・・


ピ・・・♪


スマホの画面を頬に当てて耳をかたむける・・・

高まる心臓の鼓動が・・・

ドクン・・・・!

ドクン・・・・!

ドクン・・・・!


・・・と・・・
胸元から耳まで伝わってきた・・・・

そして・・・

僕は・・・

重い唇を開き・・・

乾いた喉の奥から・・・

枯れたような声で・・・


虎之助
「も・・・もしもし・・・・・・・・・・・」


・・・と言うと・・・




「おい・・・
虎之助・・・・・・」




虎之助
「・・・・・・!!!」



この一言で・・・

分かった・・・

電話の主が誰なのか・・・・・・

声を耳にした瞬間・・・
背筋が冷たくなり・・・

全身のうぶ毛が逆立つような身震いが走る・・


そう・・・・

電話の主は・・・
 

僕の父・・・


「西郷一」
(さいごう・はじめ)


この電話さえとらなければ・・・・・

僕は・・・
この先も・・・
変わらず幸せに生きてゆけたはずなのに・・・・

父からの電話・・・



ここから僕の地獄は始まったんだ・・・・・