どすこい!西郷虎之助の七転八倒!

「西郷虎之助の人生は七転び八起き」の筆者・西郷虎之助でございます、この度Yahoo!ブログからようやく移行致しました、初めての方も、これまでお馴染みだった方も含め、新境地でお楽しみ頂けたら幸いです、どうぞこれからも意地っぱりで泣きベソ坊主な「虎之助」をどうぞ宜しくお願い致します。

山ノ神の怒りに大惨事!滝行中の落石に太坊主が怯える!「完結編」~ブログ開設半年記念増刊号~

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意に諸々の不浄を思ひて

心に諸々の不浄を想わず

此の時に清く潔きことあり

諸々の法は影と形の如く
清く浄ければ仮にも穢ること無し


薄暗し深々とした山の中

皿峰から流れる渓谷の清き滝の水

両谷に囲まれた小さな滝にて一人の行者が経を唱える

不浄を流して身を清める滝修行

光明真言
おん.あぼきゃ
べいろしゃのう
まかぼだら.まにはんどま
じんばら.はらばりたや.うん

蝉の声、滝の水音、法の読

辺りは深々静寂なる

丹田
力を込めて
法を唱えたその瞬間

行者に山ノ神の怒りが襲いかかってきた

「バァァァーーンッ!!」
「ガァゴォォーーンッ!」

突然の爆破音に私は心臓が止まりそうな程ビックリして瞑っていた目を「バッ!」と見開いた

「誰かが襲撃に来た!?」

爆破音が聞こえてきた瞬間、そう頭に浮かんだ…

しかし私が見た光景は…!

滝行をしている場所から左斜め前の約5m先に…
直径50cm程の大きな石が落下の衝撃により、バウンドして跳ね上がっているところだった

そしてその大きな石は下の滝の流れ口に「ガゴッ!!ガゴンッ!」と衝撃音をたてながら転がり、「グゴガゴガゴゴンッッ!!」と、周辺の石を巻き込みながら滝壺へと落下していった

石が滝壺に落下するまでのほんの数秒間、私は一体何が起こった!?という戸惑いと、人生初の落石に猛烈な恐怖と驚きで一気に体内の血液が「サァー…」と引いた…

「もし下の滝を選んでいたら…」

私は死んでたかもしれない、いや…死んでただろう…

本当に危なかった…
上の滝を選んでいて良かった…

私は生きている

心臓をギュッ!!と鷲掴みにされたように息苦しい…

早く逃げないと…

私はこの場所が左右両谷に囲まれている事にやっと気付いた

滝の落差が低いから大丈夫だと安易に思っていた私の考えは甘かった…

危険なのは滝場ではなく、両端に囲まれた谷だったのです

あんな大きな岩が落下するなんて余程の事…
地盤が緩くなっているのか!?
そうならば落石はまた来る!
…いや…
それどころか…
この辺一帯土砂崩れを起こすかもしれない…!

この時、私は頭の中で想像する土砂崩れに死の恐怖に怯えた
こんな大自然の力で
私の命など一瞬で燃え尽きてしまうだろう

もし土砂崩れに巻き込まれてしまったら…

痛い…苦しい…体が動かない
…生きたい…死にたくない…

必死に願ってもどうする事も出来ない…

そんな想いも届かず…

命の灯は消えてしまう…

私は我が身可愛さからか、恐怖しながらも自分の命に尊さを感じていた

体格が太かろうが、褌締めて潔く滝修行ていようが
私は小さな弱い人間…

「お大師さま、不動明王さま、どうか私をお守り下さい…」

土砂崩れの危険に死を感じながらも私は残りの経を唱えた

…すると次の瞬間…

私の手前3m先の、鞄を置いているすぐ横に
「バァンッッ!!!」

さらに近い所で落石、体がビクッ!となった

もう限界だ…!!!
早くこの場所から離れなければ本当に危ない…!

それなのに私はまだ行を続けていた…

今土砂崩れが起きたらもう終わり…

それなのに何故
行を止めなかったのか…

恐怖で体が動かないのと、今滝場を離れると落石に直撃する恐れがあったからだった…

…それから恐怖に怯えながらも、私は最後の舎利礼文を読み上げ、どうにか滝行を終了する

…さて
ここからどうする…

周囲に強い警戒心を放ちながらゆっくりと立ち上がり
滝場を離れる

突然の落石なんてとても避けられない…

私は迷子になった子供のように半べそながらに左右をキョロキョロしながら、鞄と服が置いてある場所まで戻った

鞄の横には先程落ちてきた石が転げている

石は真っ二つに割れていた

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頭に直撃したら命はない

ゆっくり着替えをしている時間はなさそうだ

私は左右をキョロキョロ警戒しながら、タオルで体も拭かずに急いで服を着た

Tシャツが体にへばりついて着にくい

褌も外さずに濡れたまんまでズボンを穿いた

鞄を肩に掛けて帰り支度が出来ると、周囲を警戒しながら初めに落石のあった場所と、鞄の横に落ちて真っ二つになった石の写真を撮る

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写真を撮影し終わり、スマホを胸元のポケットに入れると、私は速やかに山を降りていきました

どうにか助かった…
もうこんな所で絶対滝行はやらない
帰ったらこの場所についてもっと調べてみよう
今日の出来事は記事にして……等考えながら…

後ろを振り返らず、滑りやすい石段を小走りしながらふもとまで戻った

ふもとの駐車場に無事到着した時はもう安堵の想いだった…

私は一段落する暇もないまま駐車場に置いてあったポンコツ丸にまたがり帰路につく

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後から調べてわかった事は、この場所には数年前「山の神」と書いた石塔と、すぐ側には山の神が奉られていた祠があったそうな

私がここに来るようになるもっと前の事です

台風か1年半前にあった地震のどちらかの影響たと思うのですが、祠と石塔は土砂崩れもろとも崩壊、今は跡形もなくなっています

ふもとら登ってすぐの所に、「落石注意」と表札が記してあり、石段を登る通り道を迂回するようになっているヶ所がありましたが、どうやらそこが祠と石塔があった場所らしいのです

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祠と石塔があった辺りはコンクリートで少し整備されておりますが、岩壁はそのままで今にも土砂崩れが起きそうで気味が悪いです

祠と石塔はそのためか今だに修復されないまま…

こういった神仏関係の工事は建設業も結構嫌がります…建設業で働いてる方は、祠、屋敷神さん、鳥居、お地蔵さん、慰霊塔、お堂、等にはあまり触れたくないそうです、無闇に撤去したりすると、祟りや不幸等の厄が自身に降りかかると聞いた事があります、本当に科学ではわからない世界だと言ってました、なので自宅の建設には主さんと相談しながら慎重にに扱うのだそうです

しかし壊れた祠や石塔を修復しないでそのまま放置していると…
その土地はどんどん廃れてしまい、災害の多い場所になりかねません…

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同じ場所が駄目なのであれば、もっと安全な場所に安置する等の方法はとれないだろうか…

確かにこの場所の荒れ果てようは酷いように思えます

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しかし今回の落石は、山ノ神の怒りによるものと考えず、「この場所で滝に打たれてはいけない」という警告だと受け止め、感謝の敬意を祓って受け止めるようにします

実際に落石がもし無ければ私は何度もここに来て滝行をしていたと思います


この経験を生かす為に、行をもう一度見つめ直す事にしました
地元の霊山に所縁のある大きな神社で神道である禊の指導を受け、さらに不動霊場のお寺で滝行の作法を新たに学んできました

まだまだわからない事もありますが、禊、滝行、水行での活動の場をさらに広ていけたらと思います

12月にはお不動さんのお寺で水行がありますので、そちらも参加を申し込んでおきました

100人近い人数の老若男女の方と一緒に精進し、無病息災を祈ります

禊、お不動霊場の滝行についてはまた後程記事に致しますので、また訪問して覗いて見てくださいね

あと、家からそこそこの近所に、滝行が出来るお寺がありましたので、そちらもまた後で紹介致します

最後までこの情けない太坊主の日記を読んでいただきありがとうございます
昨日でブログを開設してから半年になりました

ここまで続けられたのも、皆様が訪問して頂いてるお陰です

いつもコメントのお返事が遅れてすみません…本当に申し訳なく思っております、お話しもまだまだ途中で途切れてしまっているのも沢山あります

いろんな課題やテーマを出しすぎてこうなってしまったのですが、いつか忘れた頃にフッ…と続きの記事が更新されているかもしれません

不甲斐ないブログですが、無理なくお付き合い頂ければ幸いです

どうかこれからも情けない泣きべそ坊主、虎之助を宜しくお願い致します。

合掌
「南無大師遍照金剛」

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