村一番の力持ち虎丸
たまどんの力人がどんな相手か楽しみで仕方がない虎丸は、朝から廻しを締めて土俵の中で腕を組み待ち構える
…すると
奥の道から大きな男とたまどんが、朝日の逆光を浴びながら現れた
たまどん
「おーーーいっ!うり坊主ーっ!
元気にだったべかーー!百太郎と一緒に遊びに来たべっ!!」
うり坊
「たまどーーんっ!久しぶりーっ!
これがおいらの力人、虎丸だよっ!」
虎丸
「がっはっはっはっは!
来たな百貫デブの百太郎!
この村一番の力持ち、虎丸様が相手だ!」
百太郎
「たまどん、あれが噂に聞いた虎丸かぁ~、強そうじゃのぅ~!
早く虎丸とお話がしてみたいぞ」
和尚さま
「う~む…
虎丸や、今は遠く離れているからわからんじゃろうが、あの百太郎という男…
お前を遥かに上回る大男じゃぞ!」
虎丸
「そうかぁ?わしとそんなに変わらんと思うんじゃがなぁ~…?
まっ!どんな大男でも、この虎丸様には敵わんぞ!がっはっはっはっは!」
たまどん
「百太郎、おめぇの強さは日本一じゃべ!あんなチビの虎丸なんかにゃ絶対負けねぇべ!」
百太郎
「たまどん、わしなぁ…
今までずっと一人者じゃったけん、あの虎丸と友達になりたいぞ…
ダメか?」
たまどん
「友達べかぁ~、よーしっ!じゃあ虎丸に勝てば友達になっても良いべ!」
百太郎
「ほんとか!?
ほんならわし頑張るからなぁ!」
果たして
虎丸はこの百貫デブの百太郎に勝つことが出来るのか?
ひょっとしたら続く…
百太郎・(C)児雷也